買収により女性医療における新規治療薬候補のパイプラインを追加
米ニュージャージー州ジャージーシティー & フィンランド・トゥルク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オルガノン(NYSE: OGN)とForendo Pharmaは本日、女性の健康にかかわる新規治療薬の開発に傾注する臨床段階の医薬品開発企業であるForendoをオルガノンが買収する正式契約を締結したと発表しました。Forendoは、組織内分泌の科学の先駆けとして、新規の組織特異的手法を通じ治療に取り組んでいます。当社の主力臨床化合物は、ファーストインクラスとなる可能性がある経口17β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(HSD17B1)阻害剤の治験薬で、子宮内膜症の治療薬として早期臨床開発段階にあり、子宮内膜病変に対する潜在的効果の評価が行われているところです。子宮内膜症は、生殖年齢にある女性10人に最大1人が罹患する一般的な慢性疾患で、腹痛を引き起こし、不妊症と関連しています。
オルガノンのケビン・アリ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「オルガノンは、未充足ニーズに基づいて疾患領域に優先付けを行いながら、医学的に重要な女性医療における介入治療を実現することに専心しています。子宮内膜症は、当社が重点を置く最優先疾患領域の1つです。当社によるForendoの買収は、未充足の医療ニーズを抱える女性にとって強い影響力がある治療選択肢のパイプラインを構築するという当社の約束と取り組みをさらに示すものです。」
前臨床試験では、Forendoの主力臨床治験化合物であるFOR-6219が、生体外の子宮内膜病変で、効果が弱いエストロンの効果が強いエストラジオールへの転換を阻害することが示されています。この治験化合物は、全身のホルモンレベルに影響を及ぼすことなく、標的組織に局所的に作用できる可能性を持つため、現在利用可能な治療法と異なります。この潜在的な選択的活性のため、FOR-6219を子宮内膜症の長期治療の選択肢として評価することができます。子宮内膜症に対する長期治療の選択肢で現在承認されているものはありません。FOR-6219は第2相臨床開発の段階に入っています。
Forendoのパイプラインには、女性医療における最も一般的な疾患の1つで、代謝障害、高アンドロゲン血症、不妊症を伴うことが多い多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を対象とした前臨床プログラムも含まれます。PCOSの治療薬で現在承認されているものは存在しないため、オルガノンが優先するもう1つの疾患領域となっています。
ForendoのRisto Lammintausta最高経営責任者(CEO)は、次のように本取引の重要性を強調しています。「この取引はForendoにとって、当社の革新的な製品候補の開発を、開発中・後期の試験を通じて加速させる能力を持つより大きな組織と力を合わせ、結果として生まれる医薬品が承認され次第、世界中で子宮内膜症およびPCOSを患っている患者さんに提供する上で、絶好の機会となります。前臨床試験のデータに基づき、当社の新規治療メカニズムは、現時点で患者さんにとって選択肢が限られている治療領域で有望性を持つと当社は考えています。」
この取引の対価は、7500万ドルの前払い金、Forendoの債務約900万ドルの引き受け、開発・規制関連の一定のマイルストーンを達成した場合の最大2億7000万ドルの支払い、最大6億ドルの商業的マイルストーン払いで構成され、合計で9億5400万ドルとなるものです。取引の完了は、ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく審査およびその他の慣例的条件を満たすことが前提となります。本取引は2021年12月に完了する見込みです。
オルガノンについて
オルガノンは、米国およびカナダ外ではMSDとして知られるメルク(NYSE: MRK)からのスピンオフにより、女性の生涯にわたる健康の向上に重点的に取り組むために設立されたグローバル・ヘルスケア企業です。オルガノンは、女性の健康のためにさまざまな治療領域で60種類以上の医薬品と製品を提供しています。リプロダクティブ・ヘルス分野の製品群に加え、成長中のバイオシミラー事業と安定した既存医薬品のフランチャイズにより、オルガノンの製品は強力なキャッシュフローを生み出し、女性の健康における将来の成長機会への投資を支えています。また、オルガノンは急成長中の国際市場での規模とプレゼンスを活用して、製品の商業化を目指すバイオ医薬品イノベーターとの協業機会を追求しています。
オルガノンは、140を超える市場で人々にサービスを提供する世界的拠点網を有し、ワールドクラスの商業能力を持っています。従業員数は約9000人に上り、ニュージャージー州ジャージーシティに本社を置いています。
詳細情報についてはhttp://www.organon.comをご覧ください。またリンクトインやインスタグラム当社をフォローしてください。
オルガノンの将来見通しに関する記述
オルガノン(当社)のこのニュースリリースには、過去の事実を除き、オルガノンによるForendoの買収およびFOR-6219が子宮内膜症の長期治療の選択肢となる可能性に関する経営陣の予測に関連する記述など(これらに限定されない)、1995年米国民事証券訴訟改革法のセーフハーバー規定の意味における「将来見通しに関する記述」が含まれます。「期待する」、「潜在的」、「意図する」、「予想する」、「計画する」、「信じる」、「求める」、「見積もる」、「予定する」といった言葉およびこれらに類似する意味を持つ言葉により将来見通しに関する記述を特定できる場合があります。このような記述は、オルガノン経営陣の現時点での見解および予想に基づくものであり、重大なリスクおよび不確実性を伴うことがあります。基礎となる仮定が不正確であることが判明した場合、またはリスクや不確実性が現実のものとなった場合、実際の業績は将来見通しに関する記述と大きく異なる可能性があります。
リスクや不確実性には、オルガノンによるForendoの買収によって期待された何らかの利益が実現しないか期待された期間内に実現しない可能性、Forendoの統合が大幅に遅れたり予想よりも多くのコストがかかるか困難となったりするリスク、提案された買収の何らかの完了条件が満たされないかその他の何らかの理由で買収が完了しない可能性、FOR-6219が子宮内膜症の長期的治療の選択肢とならない可能性、一般的な業界ならびに競合他社の状況、金利や為替の変動を含む一般的な経済要因、進行中のCOVID-19の世界的流行病および変異株の出現の影響、米国および国際的な製薬業界の規制および医療関連法の影響、医療費抑制に向けた世界的な動向、技術進歩、競合他社による新製品および特許、規制当局からの承認取得を含む新製品開発に伴う課題、オルガノンの将来の財務実績・業績を正確に予測する当社の能力、将来の市場環境を正確に予測するオルガノンの能力、製造上の問題や遅延、国際経済の金融不確実性やソブリンリスク、商業上の連携相手との関係を構築および維持する困難さ、革新的な製品におけるオルガノンの特許およびその他の保護の有効性への依存、特許訴訟を含む訴訟および/または規制当局による措置などのリスクが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
オルガノンは、新たな情報、将来の事象、その他の事情にかかわらず、将来見通しに関する記述を公に更新する義務を負いません。将来見通しに関する記述とは大きく異なる結果を引き起こす可能性のあるその他の要因については、フォーム10の登録届出書を含む米国証券取引委員会(SEC)へのオルガノンの届出書に記載されており、SECのインターネット・サイト(www.sec.gov)で入手可能です。
Forendoについて
Forendoは、組織内分泌の科学をファーストインクラスの治療ソリューションへと橋渡しする取り組みを先駆的に行っています。組織内分泌学により、医師は前例のない組織特異的なレベルで疾患に対処することができます。子宮内膜症を対象とするForendoの主力臨床化合物は、未充足ニーズが高い子宮内膜病変に対する潜在的効果の評価が進行中です。当社の2つ目のプログラムは、承認された治療薬が現時点で存在しない多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を対象としています。Forendoは、女性医療プログラムに加え、慢性肝疾患を対象とする独自のHSD17Bプラットフォームを活用して、ノバルティスと戦略的に連携しています。Forendoはフィンランドを拠点としており、Novo Seeds、Karolinska Development、Innovestor、ノバルティス・ベンチャーファンド、M Ventures、Vesalius Biocapital III Partners、Sunstone Life Science Venturesから支援を受けています。詳細情報については、www.forendo.comをご覧ください。
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