Shot EfficiencyとPassing Profileの提供により、先進的な統計情報が計8つとなり、AWSの機械学習と分析を使用してサッカーゲームのより深い洞察的情報をファンに提供
シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- Amazon.com(NASDAQ:AMZN)傘下のアマゾン ウェブ サービス(AWS)とドイツでトップに立つ全国サッカーリーグであるブンデスリーガは本日、2つの新たなBundesliga Match Facts powered by AWSを発表しました。2021~22年シーズン中、放送中に表示される画像として、またブンデスリーガ公式アプリ内で初登場します。この先進的な統計情報の1つ目となるShot Efficiency(ゴール効率)は、選手またはチームが実際に獲得したゴールの数と、チャンスの質に基づいて選手またはチームが獲得していたであろうゴールの数を比較するものです。2つ目のPassing Profile(パスプロファイル)は、選手またはチーム全体のパスの質について、より深い洞察的情報を提供するものです。いずれの統計情報も、2021年9月11日のマッチデー4で初披露します。マッチデー4には、ドイツの首位チームFCバイエルン・ミュンヘンと、先シーズン第2位のチームRBライプツィヒの対戦が予定されています。各統計情報の詳細情報、動画、ブログについては、aws.amazon.com/sports/bundesligaをご覧ください。
Bundesliga Match Factsは、ピッチでの意思決定や選手の並外れたプレーを構成する要素など、サッカーゲームにおける複雑な意味合いを持つ面について、視聴者が理解を深められるようにします。ブンデスリーガは、AWSにストリーミングされるライブの試合のフィードをリアルタイムで収集・分析することで、Match Factsを生成します。ブンデスリーガはバックエンドで、分析、機械学習、コンピューター計算、保存、データベース、サーバーレス、メディアの各サービスにおけるAWSの機能を使用して、こうした統計情報の元となる大量のデータを処理・保存するとともに、予測の生成に使用する機械学習モデルをトレーニング、導入、拡張します。ファンはそうした洞察的情報を放送中に表示される画像として、さらに詳しい情報をブンデスリーガ公式アプリで見ることができます。2つの新たなMatch Factsは、フィールド内の動きをよりわかりやすく伝えるとともに、選手やチームのパフォーマンスを分析するファン、コーチ、選手、コメンテーターに視覚的なサポートを提供します。
2021~22年シーズンにAWSを活用して提供する新たなBundesliga Match Facts
Shot Efficiency:サッカーファンは好んで得点機会を振り返って分析することで、試合中の重要な瞬間の喜びや悲しみの質を高めています。この新たな統計情報は、どの選手やチームがゴール獲得チャンスを最も活用しているかをファンが判断しやすくします。選手やチームが実際に獲得したゴール数と、既存のBundesliga Match Factsの1つであるExpected Goals(xGoals)による累計値と比較します。xGoalsは、試みたシュートの質に基づいて選手やチームが獲得していたであろうゴールの数です。この2つの値の差がShot Efficiencyの数値となります。値がマイナスである場合(テレビでは赤の下向き矢印として表示)、選手またはチームが期待できたであろうゴール数よりも少なかったことを意味します。値がプラスである場合(緑の上向き矢印)、選手やチームが期待を上回ったことを意味します。これにより初めて、シュートの全般的な質と獲得したゴールの数に基づき、各選手の効率を客観的に評価できます。こうした先進的な統計情報により、例えば、10日間の試合で同じ数のゴールを獲得した2人のストライカーを比較して、どちらの選手が困難な状況で、他の選手が容易な状況でゴールに結び付けたかを判断できます。コメンテーターも、この統計情報を使用して、例えば選手が多数のゴールを獲得したのはチームメイトのサポートが良いからなのか、あるいはディフェンスの穴を突いたからなのかを分析できます。
Passing Profile:ファンは多くの場合、選手の立場になって考え、特定の状況において自分なら選んだかもしれないという選択肢と選手が実際に選んだ選択肢を比較します。この新たな統計情報は、選手がボールをパスする先について、選手がどのように考え決定するかをファンが理解できるようにします。また、選手やチームが攻撃的パス、バックパス、展開を切り開くロングボールなど、どのパスを優先的に決定するかを含め、選手やチームのパスの質と強さについて、より深い洞察的情報を提供します。Passing Profile導入以前において、選手のパスの有効性は主に、各選手が狙った位置に到達したパスの数によって測定されていましたが、今回からパスの難しさを考慮してパスの質を評価することが可能になります。例えば、この統計情報では、パスを受け取った選手と送った選手をプレスした相手チーム選手の数、空中を飛ぶボールの高さ、パスを受け取った選手と送った選手の間にいた相手チーム選手の数を考慮して、パスの難しさを計算で評価します。また、ロングパスとショートパスの数、パスの方向、選手が好むパスの種類を明らかにすることで、選手やチームのパス行動についての一層深い洞察的情報も提供します。
こうした統計情報の開発に当たり、Amazon SageMaker(データ科学者や開発者が機械学習モデルを迅速に構築、トレーニング、導入できるようにするAWSのサービス)でトレーニングした機械学習モデルにより、ブンデスリーガの過去シーズンの動画を何千時間分も解析しました。Shot Efficiencyの場合、過去のシュート4万回以上分のデータセットを使用して機械学習モデルのトレーニングを行いました。このデータセットには、ゴールまでの距離、ゴールとの角度、選手のスピード、シュートの経路上にいたディフェンダーの数、ゴールキーパーのカバー範囲など、選手の位置データから得た諸属性が含まれています。Passing Profileの場合、200万回近くのパスの動画を解析し、そのデータを使用して、アルゴリズム(パスを受け取った選手との距離、間にいたディフェンス選手の数、選手に対するプレッシャーなどの特性を評価し、任意の時点での各パスの困難度スコアをコンピューター計算する)を構築しました。その計算後、各選手とチームの困難度スコアを集計して、Passing Profileを算出します。
ドイツサッカーリーグ機構(DFL)グループのデジタルイノベーション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるアンドレアス・ハイデンは、次のように述べています。「Bundesliga Match Facts powered by AWSによって、サッカーファンの皆さまには試合についてのより多くの洞察的情報を、放送事業者の皆さまにはより興味深いストーリーを、コーチやチームの皆さまには試合で他チームより秀でるためのより多くのデータを提供できます。昨年、Bundesliga Match Factsは世界中で好評をもって迎えられました。引き続き水準を上げ、機械学習を使用したこうした分析機能を革新して、一層質の高いものにしていきます。今シーズンに提供する新たな2つの統計情報により、これまで実現していなかった選手の効率をファンが把握できるようになりますが、AWSとの協力関係はまだ始まったばかりです。今後も技術がファン体験と試合を発展させていくものと大いに期待しています。」
アマゾン ウェブ サービス(EMEA)のゼネラルマネジャー(ドイツ、オーストリア、スイス)を務めるKlaus Buergは、次のように述べています。「スポーツ界全般において、チーム、リーグ、放送事業者、そのパートナーの皆さまが、AWSを使用してデータ駆使型ソリューションを構築してファン体験を向上させています。ブンデスリーガと引き続き協力して、この連携の前にはできなかった方法で同リーグのファンをつなげていけることに感激しています。ブンデスリーガとともに短期間で8つのBundesliga Match Factsの開発を達成した仕事を通じて、ファンの皆さまが選手のスピード、フィールドでのポジショニング、ゴール、パス、シュートの効率を新しい方法で評価できるようにし、試合観戦をより一層素晴らしいものにします。」
この2つの新たなMatch FactsがSpeed Alert、Goal Probability、xGoals、Most Pressed Player、Attacking Zones、Average Positions: Trendsに加わることで、ブンデスリーガのファンに提供される洞察的情報の数は計8つになります。これらの統計情報すべてに関する情報はaws.amazon.com/sports/bundesliga/でご覧いただけます。サッカーファンの皆さまは、Bundesliga.comで、またフェイスブック、ツイッター、インスタグラムの公式チャンネルを通じて、ブンデスリーガの最新活動をすべてフォローすることができます。
アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービスは15年以上にわたり、世界で最も包括的で広く導入されているクラウド・サービスとなってきました。AWSは、事実上すべてのクラウド・ワークロードをサポートするためにサービスを継続的に拡大しており、現在、演算、保存、データベース、ネットワーキング、アナリティクス、機械学習、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティー、ハイブリッド、仮想現実と拡張現実(VR、AR)、メディア、アプリケーション開発、導入、管理のための200個を超えるフル機能のサービスを25個の地域にある81個のアベイラビリティーゾーン(AZ)から提供しています。また、オーストラリア、インド、インドネシア、イスラエル、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦でさらに21個のアベイラビリティーゾーンと7個のAWSリージョンの計画が発表されています。最も急成長している新興企業、大企業、主要政府機関を含む数百万のお客さまが、AWSを信頼してインフラストラクチャーを強化し、即応性を高め、コストを引き下げています。AWSの詳細については、aws.amazon.comをご覧ください。
アマゾンについて
アマゾンは、4つの指針として、競争よりも顧客に目を向けること、発明に情熱を傾けること、優れたオペレーションに注力すること、長期的に思考することを拠り所としています。Amazonは、地球上で最も顧客中心主義の企業、地球上で最高の雇用主、地球上で最も安全に働ける職場であるすべく懸命に努力しています。利用者レビュー、ワンクリック・ショッピング、個人に合わせたお勧め、プライム、アマゾン・フルフィルメント、AWS、Kindleダイレクト・パブリッシング、Kindle、Career Choice、Fireタブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa、Just Walk Out技術、Amazonスタジオ、クライメート・プレッジは、アマゾンが先駆的に開始したものの例です。詳細情報については、amazon.com/aboutをご覧いただき、@AmazonNewsをフォローしてください。
ブンデスリーガについて
ブンデスリーガは、ドイツでトップに立つプロサッカーリーグです。このリーグは1963年に設立され、ブンデスリーガ2部との間で昇格・降格が行われる18チームで構成されています。ブンデスリーガは200カ国以上でテレビ放映され、ドイツサッカーリーグ機構によって運営されています。
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