主要なフィンテック専門家の独立した審査団が、コミュニティーのパンデミックからの再建を支援する革新的かつ包摂的なフィンテック新興企業50社を選出
ワシントン--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) -- 金融包摂センター(CFI)は、3年目の開催となるインクルーシブ・フィンテック50(IF50)を開始しました。これは、革新の新境地を開拓する最も有望な包摂的フィンテック新興企業を表彰するコンテストです。今年のコンテストでは、低所得の顧客や零細・小企業がパンデミックに対応するだけでなく、過去1年の打撃から立ち直り、再建と回復を進めるための支援をしている初期段階のフィンテック企業を評価しようとしています。
IF50は、ビザ、メットライフ財団、ジャージー・オーバーシーズ・エイド&コミック・リリーフをスポンサーとし、アクシオンとIFCの支援を受けています。IF50は最初の2年間で、162カ国の700社を超える新興企業から応募を集め、応募企業の顧客数は累計で1億7500万人近くに上ります。毎年、世界的なフィンテック専門家から成る独立した審査団が応募企業を審査し、包摂性、革新、拡大可能性、反響の4つの基準に基づいて50社の受賞企業を選出します。
このコンテストに参加することで、新興企業は投資家の間で知名度と信頼性を得るとともに、メディアやパートナーシップへの露出がもたらされます。2019年度コンテストの受賞企業19社はそれ以後、総額1億8250万ドルの投資を調達しました。さらに、今年の受賞者は11月初めの金融包摂ウィークで紹介されます。これは、包摂的金融コミュニティーが最新の動向と、セクターが直面している主要な課題について話し合うために、毎年CFIが開催するバーチャル・イベントです。受賞企業はまた、今年の研究結果やメディア報道でも取り上げられます。例えば、過去2年間のいくつかの出版物において、IF50の受賞企業が目立つ形で紹介されました。
2021年度コンテストでIF50受賞企業にもたらされる新しいメリットには、ビザが構築した世界的なデジタル・プラットフォームであるプラクティカル・ビジネス・スキルズへのアクセスが含まれます。これは、零細・小企業の所有者が自らの事業を成長させるために、自信を持って情報に基づいた意思決定ができるように無料の教育リソースを提供するものです。受賞者は、このすぐに使えるソリューションをカスタマイズし、ブランド提携をして、サービスの提供相手である小・零細企業の地域での回復の努力をサポートすることができます。適格な受賞者には、ビザとそのエコシステム・パートナーとの統合プロセスを加速し、フィンテック企業が新しい革新的な決済体験を強化および導入する助けとなるプログラムのビザ・フィンテック・ファストトラックへの参加資格が自動的に付与されます。これらのツールは、IF50が提供するネットワーキングやプラットフォームと共に、成長の最も初期の段階にある新興企業のための非常に貴重なプラットフォームとして機能します。
COVIDパンデミックが世界の多くの地域で猛威を振るい続ける中、フィンテックの新興企業とサービスは、送金、デジタル決済、政府のセーフティネットに関連した支払いを円滑化し、脆弱な人々にとってかけがえのないライフラインであることが証明されています。フィンテックの受容率が高まることにより、新興企業が従来のサービスを超えて、十分なサービスが行き届いていない人々の経済的健全性と強靭性を確保する非常に有益な金融サービスを提供する新しい好機がもたらされます。
専門家の審査員には、以下に挙げる多様な顔ぶれの独立したフィンテック専門家、投資家、創業者が含まれます。
Nejoud Al Mulaik、フィンテック・サウジ、ディレクター
Tarek Assad、アルジェブラ・ベンチャーズ、マネジング・パートナー
Sarah Austrin-Willis、フィナンシャル・ヘルス・ネットワーク、フィナンシャル・ソリューションズ・ラボ、シニアディレクター
Ginger Baker、フィナンシャル・アクセス責任者
Anne-Marie Chidzero、FSDアフリカ・インベストメンツ、最高投資責任者
Bernhard Eikenberg、コミュニティー・インベストメント・マネジメント、新興市場、マネジング・パートナー
Brad Jones、ウェイブ・マネー、最高経営責任者(CEO)
Buhle Goslar、ジュモ、アフリカ最高経営責任者(CEO)
Jojo Malolos、JGデジタル・エクイティ・ベンチャーズおよびデータ・アナリティクス・ベンチャーズ、最高経営責任者(CEO)
Kunal Upadhyay、ADBベンチャーズ、顧問
Shwetank Verma、レオ・キャピタル、共同創業者、ゼネラル・パートナー
Gabriela Zapata Alvarez、独立コンサルタント(金融包摂)
参加申込受付は本日から開始されます。関心のある新興企業はぜひ、IF50ウェブサイトから7月23日までにお申込みください。
主な引用:
金融包摂センターのマネジングディレクターのMayada El-Zoghbiは、テーマの適時性を強調し、次のように述べています。「世界がパンデミックによって示された課題に取り組み続ける中、フィンテックは、最も影響を受けた人々が回復へと向かうサポートをする上で重要な役割を果たすことができます。例えば、零細・小企業を支援することがその手段となります。これらの企業はパンデミックから打撃を受けましたが、開発途上国全体の最終的な景気回復の起点となるでしょう。この危機は非常に困難なものである一方で、フィンテックの革新の急増と新しいアイデアを受け入れる姿勢を促し、そのメリットはパンデミックを超えた他の課題にも適用することができる可能性があります。私たちは、女性の金融包摂、データの責任ある使用、気候変動の影響への対処など、他の分野で進歩を実現するための飛躍台としてこれを活用する方法について意識的に考える必要があります。」
ビザの社会的インパクト・グローバル責任者のBeth Hurvitzは、次のように述べています。「デジタル決済は、金融包摂への入口であり、人々や企業がニーズを満たし、現在の状況を乗り切る助けとなります。フィンテックは、サービスが行き届いていない人々のアクセスとデジタル導入による利益を強化するための鍵です。ビザは、インクルーシブ・フィンテック50のようなイニシアチブで決済エコシステムと協力して、中小企業の所有者がデジタルを活用できるようになり、コミュニティーの回復に向けて、以前よりも強固で競争力のある強靭なビジネスを再構築できるようサポートすることに力を注いでいます。」
メットライフ財団のディレクターのKrishna Thackerは、次のように述べています。「メットライフ財団では、低所得の人々にさらに広く迅速に到達できるテクノロジーの能力を認識していますが、顧客のエンゲージメントと、その財務的業績を変えることにも焦点を当てています。当財団はインクルーシブ・フィンテック50を通じて、包摂を超えて、パンデミックによって強調されたニーズである低所得の顧客の強靭性と経済的健全性を構築しようとしている組織を特定し、評価するとともに、サポートしたいと考えています。」
IF50について
インクルーシブ・フィンテック50は、ベンチャーキャピタルやテクノロジー、金融サービスの独立した審査員団が主導する競争プロセスを通じて、世界全体で金融包摂を推進する有望な初期段階のフィンテック企業を特定します。応募企業は、そのターゲット市場にサービスが行き届いていない人々や企業がどれほど含まれているか、そして、その革新が新しい価値の提案をもたらし、初期段階の反響を示して、世界中の30億人以上の金融サービスを十分に受けていない人々に明らかなインパクトをもたらすことができるか、という点に基づいて評価されます。インクルーシブ・フィンテック50は、ビザ、メットライフ財団、ジャージー・オーバーシーズ・エイド&コミック・リリーフをスポンサーとし、アクシオンとIFCの支援を受けています。当イニシアチブは、金融包摂センター(CFI)によって管理されています。詳細については、www.inclusivefintech50.comをご覧ください。
金融包摂センターについて
金融包摂センター(CFI)は、現在生活の向上と繁栄のために必要な金融ツールを欠いている数十億人の人々のために、包摂的な金融サービスを推進することに取り組んでいます。当組織はパートナーシップを活用して、厳密な調査を実施し、有望なソリューションの試験を経て、証拠に基づく変化を提唱します。CFIは、包摂的金融に関する独立したシンクタンクとして機能するために、2008年にアクシオンによって設立されました。
ビザについて
ビザ(NYSE:V)は、デジタル決済で世界をリードしています。その使命は、安全で信頼のおける革新的な決済ネットワークで世界を結び、消費者、企業、経済全体に利便性をもたらすことです。当社の高度な世界的処理ネットワークのVisaNetは、安全で信頼性の高い決済手段を世界で提供し、毎秒6万5000件を超える取引を処理する能力を備えています。当社の技術革新に対する献身は、端末を問わず利用できるコネクテッド・コマースの急速な成長を推進し、あらゆる人、あらゆる場所のためのキャッシュレスの未来という夢の実現を後押しています。世界規模でアナログからデジタルへの移行が進む今、ビザは当社のブランド、商品、人材、ネットワーク、スケールを活用して、商取引の新たな未来を切り開きます。詳細については、About Visaと@VisaNewsをご覧ください。
メットライフ財団について
メットライフ財団では、世界中の低・中所得者の機会を拡大することに力を注いでいます。私たちは非営利団体や社会的企業と提携して、経済的健全性ソリューションを創造し、さらに強固なコミュニティーを構築する一方で、インパクトを推進するサポートをするために、メットライフ社員のボランティアの参加を促しています。メットライフ財団は、メットライフの企業貢献とコミュニティーへの関与の長い伝統を継続させるために、1976年に設立されました。メットライフ財団は設立から2019年末までに、9億ドル以上の寄付金と、8700万ドルのプログラム関連投資を提供し、メットライフが活動するコミュニティーにプラスの影響をもたらしました。当財団の経済的健全性の取組みは、42カ国の1730万人を超える低・中所得者に届いています。メットライフ財団の詳細については、metlife.orgをご覧ください。
ジャージー・オーバーシーズ・エイド&コミック・リリーフについて
2018年にコミック・リリーフとジャージー・オーバーシーズ・エイドは、シエラレオネ、ルワンダ、ザンビアの社会の周縁部にいる人々のために手頃な価格の金融サービスへのアクセスを向上させるべく、「Branching Out: Financial Inclusion at the Margins」と呼ばれる4年間にわたる800万ポンドのパートナーシップを発表しました。コミック・リリーフとジャージー・オーバーシーズ・エイドは、これを実現する最良の方法の1つは、責任ある包摂的な金融システムを構築するための知識を伝え、フィンテック企業を支援・育成するとともに、銀行口座、貯蓄、保険、クレジットといった金融サービスへの低所得者層のアクセス拡大に向けたサービス提供に焦点を当てることによって、低所得世帯が将来や不測の出来事に備えて計画を立てる手段を提供することだと考えています。当パートナーシップの助成金は、国際的および地域的なNGOから成る多様な組織に支援を提供し、各受益組織は、金融包摂に取り組む上でのさまざまなコミュニティーや国のニーズに応えるために策定されたプログラムを実施しています。
アクシオンについて
アクシオンは、マイクロファイナンスとフィンテックのインパクト投資に先駆的なレガシーを持ち、金融に関して包摂的な世界を創ることに取り組む世界的な非営利団体です。当団体は、金融セクターから取り残された、または、そのサービスを十分に受けていない30億人の人々に対して、金融サービスのプロバイダーが質の高い手頃な価格のソリューションを大規模に提供するように、触媒作用を及ぼしています。60年間にわたり、アクシオンは55カ国の160組織を超えるパートナーとの協力を通じて、何千万人もの人々を支援してきました。詳細については、http://www.accion.orgをご覧ください。
IFCについて
世界銀行グループの一機関であるIFCは、新興市場の民間セクターに焦点を当てた最大の世界的開発機関です。当機関は100カ国以上で活動し、資本、専門知識、影響力を活用して、開発途上国で市場と機会を創出しています。2020年度には、民間セクターの力を活用して極度の貧困に終止符を打ち、繁栄の共有を促進するために、開発途上国の民間企業と金融機関に220億ドルを投資しました。詳細情報については、www.ifc.orgをご覧ください。
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Lauren Braniff, Vice President, Strategy and Communications
Center for Financial Inclusion: lbraniff@accion.org