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MSCIによる2021年市場分類の見直し




  • MSCIアルゼンチン指数を新興国市場からスタンドアローン市場に分類変更


  • MSCIパキスタン指数を新興国市場からフロンティア市場に分類変更する可能性について協議を開始


  • 一部の新興国市場で投資商品の入手性がさらに制限されることによる悪影響の可能性について警告


  • ナイジェリア株式市場の市場アクセス性を引き続き監視

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界の投資コミュニティーに重要な判断支援ツールとサービスを提供する大手企業のMSCI(NYSE:MSCI)は本日、MSCI 2021年市場分類見直しの結果を発表しました。


指数リサーチ・商品開発担当グローバル責任者であり、MSCI指数方針委員会の委員長を務めるディミトリス・メラス博士は、次のように述べています。「COVID-19パンデミックの影響を緩和するために一時的にアクセス制限を行っていた市場のほとんどが通常の運営に戻ったことは喜ばしいことです。COVID-19により今も何らかの制限が課されている市場については、このような制限がいつ解除されるかについて明確な指針がないため、そのような市場のアクセス性評価には悪影響が及ぶ可能性があります。」


MSCIアルゼンチン指数をスタンドアローン市場に分類変更


MSCIは、2021年11月の半期指数見直しに合わせて、MSCIアルゼンチン指数を新興国市場からスタンドアローン市場に一回のステップで分類換えすると発表しました。指数管理リサーチ担当グローバル責任者であり、MSCI指数方針委員会委員のクレイグ・フェルドマンは、次のように述べています。「2019年9月以降、国際機関投資家は、アルゼンチン株式市場における資本規制の影響を受けてきました。MSCIアルゼンチン指数は、指数組み入れが海外上場企業に限られていることを考えれば、指数のレプリケーションは可能ではありますが、厳しい資本規制が長期化して解消されていないため、MSCI新興国市場指数の市場アクセス性基準を満たしていません。そのため、MSCIアルゼンチン指数を新興国市場からスタンドアローン市場に分類変更することになりました。」アルゼンチンのアクセス性報告は現在、MSCI 2021年グローバル市場アクセシビリティー・レビュー・レポート(https://www.msci.com/market-classification)に反映されています。


MSCIパキスタン指数をフロンティア市場へ分類変更する可能性について協議


MSCIは本日、2021年11月の半期指数見直しに合わせて、MSCIパキスタン指数を新興国市場からフロンティア市場に一回のステップで分類変更する可能性に関する提案について協議を開始したと発表しました。


パキスタンの株式市場は、新興国市場の分類枠組みにおける市場アクセス性の要件を満たしていますが、規模と流動性の基準を満たさなくなっています。具体的には、2018年11月の半期指数見直し以降、MSCIグローバル・インベスタブル・マーケット指数手法の2.4項に記載の指数の連続性規則が適用され、MSCIパキスタン指数に必要な3つの構成銘柄が人為的に維持されている状態にあります。また、2019年11月の半期指数見直し以降、MSCIパキスタン株式市場には、MSCI市場分類枠組みにおける新興国市場の規模と流動性の基準を満たす株式は存在していません。


MSCIは、2021年8月31日まで、この分類変更の提案について市場参加者から意見を求め、その結果を2021年9月7日以前に発表します。


投資商品の入手性がさらに悪化した場合の影響


ブラジル、中国(A株)、インド、韓国、トルコについては、市場アクセス性基準に含まれる投資商品入手性の評価が低い状態が続いています。世界の市場参加者は、証券取引所が国内でも世界的にも、直接的または間接的に投資商品の入手性を制限すべきではないと考えています。しかし、一部の取引所では、指数や指数に基づく投資商品(世界の任意の取引所に上場されているETF、先物、オプション、その他のタイプのファンドやデリバティブ商品を含む)など、特定のデリバティブを作成するためのデータの利用を制限しています。注意事項として、世界のどの市場においても、取引所が投資商品の入手を制限し、株式市場のアクセス性を悪化させるような反競争的な方針を打ち出せば、市場分類の格下げにつながる可能性があります。取引所ならびに規制当局は、指数連動型投資商品の入手性を制限する反競争的な方針や慣行が、世界の投資家にとってますます問題となっていることに留意する必要があります。


ナイジェリアにおける市場アクセス性


ナイジェリアの株式市場では、市場アクセス性の問題が引き続き大きな問題となっています。ナイジェリアの為替市場の流動性が低いため、外国人投資家がナイジェリア株式への投資から資金を本国に回帰させることが非常に困難になっています。


MSCIは、2020年5月から実施されている特別措置を引き続き適用して、関連指数で予想される変更の件数を減らす予定ですが、この市場で大幅な適時の改善が見られない場合は、MSCIナイジェリア指数をスタンドアローン市場に分類換えする可能性があります。


MSCIは引き続き、ナイジェリア株式市場の市場アクセス性レベルに関する意見を歓迎しています。そして、分類変更の実施の詳細と時期について市場参加者と協議します。


-以上-


MSCIについて

MSCIは世界の投資コミュニティーに重要な投資判断支援ツールとサービスを提供する大手企業です。45年以上にわたるリサーチ、データ、テクノロジーの専門知識を有する当社は、クライアントがリスクとリターンの重要な推進要因を理解して分析し、自信を持ってより効果的なポートフォリオを構築できるようにすることで、投資判断を向上させます。当社は業界をリードするリサーチ強化ソリューションを構築し、クライアントはこれを用いて投資プロセス全体を把握し、透明性を高めることができます。詳細については、www.msci.comをご覧ください。


本書および、これに記載されたすべての文章、データ、グラフ、図表(これらに限定されない)を含むすべての情報(総称して「本情報」)は、MSCIまたはその子会社(総称して「MSCI」)、またはMSCIのライセンサー、あるいは情報の作成または編集に関わった直接的または間接的供給業者または第三者(総称してMSCIにとっての「情報提供者」)の財産であり、参考情報としてのみ提供されています。本情報は、MSCIの事前の許可書なしに全部またはその一部を変更、リバース・エンジニア、複製または再配布することはできません。本情報のすべての権利は、MSCIおよび/またはその情報提供者に留保されています。

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指数のリターンは、投資可能な資産や証券の実際の取引の結果を示すものではありません。MSCIは指数を維持し、集計しますが、現物の資産を運用するわけではありません。指数のリターンは、指数や指数連動型投資商品の原証券を購入する際に投資家が支払う可能性のある販売手数料の支払いを反映していません。これらの手数料が課されることにより、指数連動型投資商品のパフォーマンスはMSCIの指数のパフォーマンスと異なるものとなる可能性があります。

本プレスリリースにおける情報は、過去のデータに基づく検証結果を含む可能性があります。このようにして検証されたパフォーマンスは実際のパフォーマンスではなく、仮定のものです。検証に基づくパフォーマンスといずれかの投資戦略により得られた実際の結果は、しばしば大きく異なります。

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MSCI ESGリサーチおよびバーラを含むMSCIの様々な関連会社により作成されたデータや情報が、MSCI指数の算出に際して使用される可能性があります。指数の手法に関する詳細情報はwww.msci.comをご覧ください。

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