NCRM NICHE 2020の第15回フジオカップクイズで学際的交流が微小重力および幹細胞の研究に進歩をもたらす
東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 2020年10月18日にNCRM NICHE 2020とそのメインイベントであるフジオカップクイズ大会(FCQ)が行われ、インドのカストゥルバ医科大学チームが優勝を手にしました。再生医療分野の知識を競うFCQの最終ラウンドには、同チームのほか、モナシュ大学(オーストラリア)、ビルラ科学技術大学ピラニ校(インド)、準優勝となったバンドン工科大学(インドネシア)の4チームが出場し、与えられたテーマでのプレゼンテーションを行いました。今年のNCRM NICHEはすべてがバーチャルで開催され、岡山大学の妹尾昌治教授による「iPS細胞のあらゆる可能性」、トロント大学のマリア・ノストロ博士による「糖尿病に対する膵前駆細胞」、フランシス・ザビエル神父による「コロナ禍でのストレス管理」についての講演が行われました。
再生医療においては、重力や弾性のような物理的な力、化学合成ポリマー、ナノ材料の足場などの技術が、ラボにおける体外での細胞培養に適した環境を提供し、そこで培養された細胞が体に移植され多くの治療に使われています。FCQは、このような各専門分野の垣根を越えて再生医療を発展させることを目的とし、学術イベントNCRM NICHEの一部として2006年に開始されました。世界各国から若手研究者が参加し、数回の予選を経て最終ラウンドへの出場を目指します。優勝したチームのメンバーは「FCQエリート」と呼ばれ、江戸川ニッシュ賞(www.edogawanicheprize.org)の候補者を推薦する権利が与えられます。また、2018年の同賞受賞者ジェームズ・ティル教授からの援助により、ジョイス&ジェームズ・ティル・トラベルグラント賞(www.j2t2grant.org)が創設され、今年は2013年のFCQエリートであるナタラジャン医師に贈られることになりました。ナタラジャン医師は現在、米国ミネソタ大学で小児循環器科のフェローを務めています。
FCQはイノベーションプラットフォームとして、自己口腔粘膜細胞による尿道狭窄細胞治療法BEES-HAUS(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/iju.13852)、軟骨再生の技術(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352320420300274)、最近取得した特許「微小重力での一酸化窒素増加による免疫(NK)細胞の強化」などの功績に貢献しており、コラボレーション先として海外企業からの注目を集めています。
江戸川病院院長である加藤正二郎医師(EELS創設者)は、今年のジョン・ベンター博士の江戸川ニッシュ賞受賞を称えるとともに、各賞の受賞者を数年内に日本に招待したいと述べました。江戸川病院では、現在、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)(http://bnct-cancer.com/center.php)で海外からのがん患者受け入れ準備を進めており、受賞者による海外機関との共同研究施設の見学なども行われる予定です。今後のイベント情報はwww.ncrmniche.orgで更新していきます。
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