テジ・コーリ財団は、英国の10人の子どものために、ブリストルのロボット工学パイオニア企業オープン・バイオニクスによる3D印刷バイオニック・アームの資金を提供します。
オープン・バイオニクスは、障害をスーパーパワーに変える低コストの次世代バイオニック四肢の製造と開発を行っています。
コーリは、オープン・バイオニクスの早期投資家でもあり、子どもの自信を高めるための優れたロボット工学技術を提唱しています。
ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 投資家のテジ・コーリは、英国の四肢欠損の子どものために10本のバイオニック・アームの購入資金を提供します。テジ・コーリ財団は、「未来のバイオニクス」プログラムの一環として今後5カ月間に10人の子どものために腕の資金を提供する活動を通じて、障害と共に生きている若者の生活や自信が支援的技術によって大きく改善することを明確化したいと考えています。テジ・コーリ財団は、他の医療機関がこの例に倣って先進的な3D印刷技術の力を認識するように啓発して影響を与えることができることを望んでいます。
イングランドでは、国民健康サービス(NHS)が現在シングルグリップの筋電制御(マイオ)装具を約8000ポンドの費用で提供しています。しかし、オープン・バイオニクスのヒーロー・アームは、使用者の筋肉が発生させる電気信号で制御することができ、使用者がさらに多数の日常的活動を実施できる優れたマルチグリップ機能を持っています。
オープン・バイオニクスのヒーロー・アームは、英国の民間義肢装具クリニックで1万ポンドの費用がかかりますが、その他の高度なマルチグリップのバイオニック義手は3万ポンドから6万ポンドの費用がかかります。テジ・コーリ財団は、当初10万ポンドを支出して「未来のバイオニクス」プログラムを開始し、これによって英国の子どもが単に優れた技術を利用できるだけでなく、より良い生活を送れるようにします。
最初にヒーロー・アームを受け取るのは、ブラックバーンに住む10歳のJacob Pickeringくんで、新しいヒーロー・アームがクリスマスに間に合うように届けられます。Jacobくんは、羊膜索症候群により右腕がない状態で生まれました。Jacobくんは過去1カ月間はヒーロー・アームのことばかり話しており、父親のDavidさんは、Jacobくんが寄付プログラムで選ばれたことに「完全に胸が一杯」だと語り、「Jacobの生活を変える」ことになると言っています。2本目のヒーロー・アームを受け取るエクセターのHarris Gribbleくん(14歳)は、ラグビーとクリケットの熱心な選手です。
この軽量のヒーロー・アームは、子どもが使用できるマルチグリップのマイオ義手として現在唯一のものです。また、使用者が3D印刷によるオープン・バイオニクス・ヒーロー・アームをカスタマイズできる余地の大きさは、精神的福祉と社会的受容の感覚を大きく引き上げます。これは特に、若者には重要なことです。
投資家のテジ・コーリがブリストルにあるオープン・バイオニクスのことを初めて知ったのは、「リワイヤード」に投資した時です。この会社は、「人道主義的方向性」を持つロボット工学ベンチャー・スタジオであり、2017年時点でオープン・バイオニクスの最初期の支援者でした。
テジ・コーリ財団の共同創設者であるテジ・コーリは、次のように述べています:
「私たちは、コスタリカの1000人の子どもたちに日常の食事を届けるプロジェクトと共に2005年にテジ・コーリ財団を開始しました。それ以来、テジ・コーリ財団は世界各地のプロジェクトを支援し、数万人の人々を、特に障害を持つ人々をサポートしてきました。今回の10本のバイオニック・アームの寄付は、私たちが英国で開始する初めてのプロジェクトです。私はこれが単なる始まりであると見ています。この寄付により、若者に自信と期待を与えるために技術がプラスの影響をもたらすことができることを明確化したいと思っています。私たちは、これを一例として行っていますが、ほかの人々が私たちの例に倣うことを期待しています。このような技術は現在かなり入手しやすく安価になっていますので、NHSのような医療組織は、障害を持つ若者のためにこのような技術を採用して利用しやいものにするためにもっと行動を起こすべきです。」
オープン・バイオニクスの共同創立者で最高執行責任者(COO)のSamantha Payneは、このように述べています:
「英国の10人の子どものために先進的バイオニック・アームの資金を提供するというテジ・コーリ財団の決意に、大変感謝しています。この子どもたちは、現在ヒーロー・アームのために資金を集めている英国の上肢欠損の人たち数十人の一部です。私たちは、この装置でNHSの現状の装具提供予算で受け入れられる価格を達成するために大きな努力をしました。この装置が有用であることをNHSが理解して必要としている人々への提供を開始することを強く期待しています。」
肘以下が欠損している子どもと大人は、www.openbionics.comで関心表明の登録をすることができます。
ヒーロー・アームの受領者の画像とプロフィールは、こちらからダウンロードできます:https://www.dropbox.com/sh/wakjc66nz1ljjpb/AADwtFqgu7j-xhEtTRzYuBdsa?dl=0
オープン・バイオニクスについて
オープン・バイオニクスは、人間の身体を強化する手頃な価格の支援的装置を開発することを目標に、2014年にJoel GibbardとSamantha Payneによって設立されました。つまり、オープン・バイオニクスは障害をスーパーパワーに転換します。当社はブリストルにあり、3D印刷と3Dスキャニングに賢明なソフトウエアや設計を組み合わせて高度で手頃で入手しやすいバイオニック四肢を製造することで世界的に知られています。2018年5月に、当社はヒーロー・アームを発売しました。本製品は、世界初の医療承認を受けた3D印刷バイオニック・アームであり、わずか8歳の子どもから使用できるマルチグリップのバイオニック・アームとして真に最初のものです。ヒーロー・アームは現在、世界各地の民間義肢装具クリニックで入手できます。オープン・バイオニクスは、英国でのNHSによるヒーロー・アームの提供を目的として、NHSイングランドとの間に開発契約を結んでいます。また、ディズニー、マーベル、ルーカスフィルム、エイドス・モントリオール、20世紀フォックスとの間に権利使用料無料ライセンス契約を有しており、SFの世界を現実化しています。
テジ・コーリ財団について
2005年に設立されたテジ・コーリ財団は、個人の生活を変革する介入を目指しています。当財団は、貧困国の若者が高比率で苦しんでいる角膜失明を終わらせるという世界的ミッションで最もよく知られています。2015年以来、当財団は、インドの貧困コミュニティーでの無料の角膜移植に資金を提供し、2019年にはハーバード大学医学大学院の教育病院であるボストンのマサチューセッツ眼科耳鼻科病院に200万ドルの寄付を行い、失明治療のための新技術の開発を支援しました。
また、テジ・コーリ財団は「インパクト・イニシアチブ」を通じて、若者の生活への直接介入も行い、その自信と期待を大きく改善させています。過去の「インパクト・イニシアチブ」には、コスタリカの障害を持つ子どもたちへの資金支援、貧困コミュニティーでの放課後クラブの子どもへの食事提供、希少遺伝性疾患を持ちながら生きるインドの若者の苦境を明らかにする短編映画の制作が含まれます。
http://www.tejkohlifoundation.com
テジ・コーリについて
テジ・コーリは、ロンドンの投資家・慈善家であり、ドットコム・ブームの間に、テクノロジー・ソリューションと決済ソフトウエアの販売で初めての成功を収めました。現在は、世界の新興テクノロジー・ハブの不動産投資に取り組むとともに、AI、ロボット工学、ゲノミクスの分野で生活の変革と世界の変化を起こす可能性を秘めた影響力の大きいベンチャー企業の支援にも力を入れています。eスポーツへの大規模な投資家でもあります。
インドのカーンプル工科大学(IITK)の優秀同窓生であり、電気工学の学位を取得しています。
以上
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
To request interviews please use the contact details below:
Helen Tarbet / Simon Compton / Kim van Beeck / Hannah Ratcliff
(Buchanan Communications)
kohliventures@buchanan.uk.com
+44 207 466 5000