欧州の訴訟は、世界の機関投資家の支持を得て損失の大部分に対する同等の賠償を請求
アムステルダム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スティヒティング・ペトロブラス賠償財団(SPCFまたは賠償財団)
2018年1月3日、ペトロブラスは、投資家が「Lava
Jato」(洗車作戦)贈収賄スキャンダルにより被った損失に関連し、米国で米国預託株式(ADS)および債券を購入した投資家に29億5000万ドルの和解金を支払うことに合意したと発表しました。米国の和解は評価できる前向きな動きではあるものの、これは米国の証券購入者ならびに米国で上場され取引されているペトロブラス証券の購入者による賠償請求のみに対処するものです。米国で発行され取引されている証券は、ペトロブラスの世界全体の証券および関連する投資家の損失の一部にすぎません。投資家の損失の大部分は、サンパウロのブラジル証券取引所、欧州規制の取引所で取引されている優先株式と普通株式、およびブラジルではなくオランダに本社を置くペトロブラス・グローバル・ファイナンスが発行する債券を含むペトロブラス証券の取引により発生したものです。根本的な不正行為と事象はまったく同じであるため、ペトロブラスはその投資家を平等に扱うべきです。したがって、ペトロブラスは、どの取引所で、あるいはどの国でペトロブラスの株式や債券を購入したかを問わず、投資家に賠償すべきです。
2017年1月、SPCFは、国際投資家と法律事務所の連合組織の協力を得て、ペトロブラスに対する訴訟を起こし、ロッテルダム地方裁判所に召喚状を提出して、米国以外の市場や米国以外の取引所でペトロブラスの証券を購入した世界の投資家に対する宣言的救済を求めました。
オランダにおける訴訟は、サンパウロ証券取引所(BOVESPA)およびマドリード証券取引所のLatibexなどのリンク市場を介して取引されている主要なペトロブラス株式を対象としています。オランダでの訴訟はまた、米国の訴訟に含まれない債券保有者の損失についての賠償請求も対象としています。
2017年8月23日、ロッテルダム地方裁判所で事件処理公聴会が行われました。当事者は現在、予備的争点について係争中であり、訴訟の焦点は2018年夏には本案に移行する見込みです。賠償財団を支持する裁判所の判決、あるいは国際的証券(米国外証券)への投資に関する賠償財団との早期和解は、少なくとも欧州全域で法的強制力を持つことになります。
オランダでの訴訟は、大規模な調査と計画に基づいて開始され、2016年2月、国際投資家、法律事務所、訴訟資金提供者および投資家利益団体の連合組織の協力を得て、SPCFにより正式なものとなり、世界的に拘束力を持つ解決に達することを目指してペトロブラスに対し訴訟を起こしました。賠償財団の理事会は、著名な独立した法律および金融専門家の理事から構成されており、これには、オランダ政府の元司法長官であり、財団の理事長を務めるハーグ控訴裁判所元判事のH.
TH.(ディック)ボウマ氏が含まれています。
賠償財団は、米国、英国、ブラジル、オランダ、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、北欧諸国、日本などの世界各地の機関投資家から大きな支持を得ています。個別の機関投資家の損失は、数百万米ドル、数千万米ドル、場合によってはほぼ1億米ドルにも及びます。投資家は賠償財団の支援および成功報酬契約に署名し、ペトロブラスの違法行為の結果として不当に予期せず被った損失の賠償を求める意志を支持し明確に示しました。
ペトロブラスの活動の多くは、オランダ(ロッテルダム)のさまざまな事業体を通して構成されています。ペトロブラスはまた、ロッテルダム(ブラジルではない)に本社を置くオランダ子会社であるペトロブラス・グローバル・ファイナンスB.V.(PGF)を介して投資家から借入資本を調達しています。ペトロブラスは、PGFの義務履行について債券保有者に対する無条件保証を公表しています。もう1つオランダに関係することとして、ペトロブラスの汚職事件は、オランダの上場会社であるSBMオフショアを介してオランダに影響を及ぼしています。この会社は、ペトロブラスの経営幹部に賄賂を贈り、最終的に2億4000万米ドルでオランダの規制当局と和解しています。これは、汚職関連の和解金としてはオランダの企業史上最高額となりました。ペトロブラスは現在もオランダで大規模に事業を継続しています。最終的に、ペトロブラスが被害を被った投資家と世界的な和解を得るための枠組みは、オランダ集団和解法(WCAM)となります。
オランダのペトロブラス投資家を代表する主要な法律事務所であるレムストラ・ファン・デル・コルストのパートナーであるユルイェン・レムストラ氏は次のように述べています。「ブラジルで賠償請求を求めようとするペトロブラスの投資家は、適切かつ公正な裁判を期待できません。ブラジルの制度に多くの利害対立があることなどが理由です。この事案はオランダと強い関係があるため、オランダの裁判制度は、ペトロブラスに対する訴訟にとっては最適な国際的法環境です。特に、オランダの裁判所は、大規模な多国籍証券詐欺集団訴訟において、歴史的に、SPCFなどの株主を代表する財団に対して好意的な判決を下しています。」
これまでペトロブラスは、マドリード証券取引所などの欧州の取引所とのリンク市場契約といったさまざまな契約に関連して、スペイン金融市場規制当局であるCNMVなどの欧州の規制当局の監督下に入った際、欧州の投資家が自社およびそのコンプライアンスへの信頼を高め、ブラジルと欧州との間で保管証券(ブラジルで取引されているものと同じ証券Cusip
/ ISINコード)を取引し、自由に譲渡できるよう推進してきました。
この訴訟への参加に関心を寄せる投資家の皆さまは、SPCFの管理支援機関であり、資金調達事務局であるISAF(info@isafmanagement.com)まで問い合わせてください。
世界的連合組織に関する情報
賠償財団:
スティヒティング・ペトロブラス賠償財団(SPCF)は、オランダに拠点を置く財団で、米国以外の市場で証券を購入し、損失を被ったペトロブラスの投資家を代表して活動しています。財団に関する詳しい情報は、www.pbcompensation.com
をご覧ください。
臨時投資家資金調達: SPCFは、投資家との調整を行う会社として、International Securities Associations &
Foundations Management Company for Damaged Petrobras Investors (Bovespa)
Ltd.(ISAF)を任命しました。ISAFはすべての訴訟費用を調達し、投資家が初期費用なしで参加できるようにしています。ISAFの詳細については、www.isafmanagement.com
をご覧ください。
法律事務所:
オランダの大手訴訟・集団訴訟法律事務所のレムストラ・ファン・デル・コルストN.V.が、財団を代表し、証券訴訟の法律事務所であるモトリー・ライス(米国)、ローウィー・ダネンバーグ・コーエン&ハート(米国)、ウィザーズLLP(英国)および一部のブラジルの法律事務所と協力します。
賠償請求の分析と手続き: 集団訴訟による損害評価・証券賠償請求訴訟の世界的リーダーであるBattea Class Action
Services、LLCが、顧客データを収集・処理し、投資家の損失を確認します。Batteaの詳しい情報は、www.battea.com
をご覧ください。
メディア対応: レムストラ・ファン・デル・コルストN.V. / Flip Wijers(f.wijers@lvdk.com)/ Martijn
van Dam(m.vandam@lvdk.com) / Jurjen Lemstra(j.lemstra@lvdk.com)
詳細は、www.lvdk.com
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