モバイル産業は17個すべてのSDGsで成果を上げ、目標3(すべての人に健康と福祉を)、目標11(住み続けられるまちづくりを)、目標13(気候変動に具体的な対策を)で特に大きな改善を示す
ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 国際連合総会ウィークに当たり、GSMAは本日、「2017 Mobile Industry Impact Report:
Sustainable Development
Goals(2017年モバイル産業インパクト報告書:持続可能な開発目標)」を公表しました。これは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成におけるモバイル産業の影響を評価する年次調査の2回目です。この報告書は、SDGsに関してモバイル産業が達成している前進を計測しているほか、SDGsの一層の成功に貢献するために今後1年間にGSMAとその会員が達成に注力するいくつかの目標やイニシアチブについても報告しています。
GSMA事務局長のMats
Granrydは、このように語っています。「世界各地のモバイル通信事業者は、モバイルを利用したソリューションの展開に取り組んでいます。この取り組みは、都市や遠隔地のコミュニティーで包摂性の向上を推進し、医療や教育などの必須サービスの利用を可能にし、雇用機会を創出し、貧困と不平等を削減するツールを与えています。私たちが達成している強い前進を誇りに思いますが、持続可能な開発目標が目指す世界を実現するための協力と努力を強化し、加速させていくことが今後も必要です。」
この最新の報告書では、2016年中にモバイル産業が17個のSDGsのすべてで成果を高めたことが明らかになりました。特に、目標3(すべての人に健康と福祉を)、目標11(住み続けられるまちづくりを)、目標13(気候変動に具体的な対策を)で大きな改善がありました。この調査では、3つのトレンドが成果に貢献したことが判明しています。
ネットワークの改善 -
モバイル通信事業者は、インフラの拡大とサービス品質の改善に大規模な投資を行ってきました。2016年末時点で、世界の人口の半数以上が4Gネットワークの到達範囲内にあり、85%近くが3Gネットワークを利用できます。カバー域の拡大、ネットワーク品質の改善、頑健性の改善により、モバイル・ネットワークは伝染病、戦乱、自然・気候関係災害の前や最中にも重大な役割を果たすようになっており、緊急時の通信や放送サービスを支え、動向や被災者に関して正確で迅速な情報を提供しています。
接続性の拡大 -
通信事業者は、接続されていない人々を接続し続けています。2016年の終わりには、モバイル加入者の総数は48億人に達しており、35億人がモバイルを利用してインターネットにアクセスしています。この状況のメリットは幅広く、接続性は、生産性の改善やインフラの発展と効率をもたらし、経済成長の改善を推進しています。通信事業者は、特に積極的な行動を取っており、遠隔地にモバイル・ネットワークを展開するために革新的ソリューションを追求し、モバイル・サービスを低所得層がより利用しやすいようにし、女性のデジタル包摂を加速する努力を進めています。
モバイル活用の増加 -
利用者は、モバイル・デバイスの利用法を高度化させており、モバイル対応の高度なサービスへのアクセスを始めています。2016年には、モバイルマネーの登録口座数は5億口座を超え、ユーザーは、投資や支出管理に利用できる金融サービスをますます利用できるようになっています。さらに、ソーシャルメディアの利用者数は25億人に達し、社会的・政治的な包摂が促進され、教育ネットワークの発展にも役立っています。
全体的に、業界の最も大きな貢献は、SDG 9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、SDG 13(気候変動に具体的な対策を)、SDG
11(住み続けられるまちづくりを)に関するものになっています。このような好ましい流れが起きている一方、モバイル通信事業者やモバイル・エコシステム全体には、SDGsの達成に向けて貢献できることが多く残っています。この報告書では、GSMAは、SDGsの一層の前進を推進するために今後1年間に業界が注力するいくつかの目標やイニシアチブについて説明しています。
ソーシャル・グッドのためのビッグデータ -
このイニシアチブは、モバイル通信事業者のビッグデータ能力を活用して、伝染病の蔓延や自然災害などの人道上の危機に対処することを目指すものです。
デジタル・インパクトのための国家的対話 -
このイニシアチブは、国内レベルでSDGsを達成することに取り組み、主要省庁やモバイル業界のリーダーと協力します。
ウィー・ケア・キャンペーン -
中南米とカリブ海で、13カ国45社のモバイル通信事業者が力を合わせ、安全で信頼できる環境で利用者がモバイル技術の変容的利点を享受できるようにすることを目指します。
コネクテッド・ウィメン・コミットメント・イニシアチブ -
このイニシアチブは、モバイル通信事業者が低中所得国でモバイル・インターネットとモバイルマネーにおけるジェンダーギャップを2020年までに縮小させる努力を支援します。
IoTビッグデータ -
GSMAは、IoTビッグデータ・エコシステムを確立するために活動しています。IoTが潜在的メリットをすべて実現できるように支援し、交通、環境、スマートシティにわたる新たなプロジェクトの開発を促進するために、データ共有への共通のアプローチを奨励することを目指しています。
GSMA開発イニシアチブのためのモバイル -
多様なステークホルダーと協力して、GSMA開発のためのモバイルは、災害対応、モバイルマネー、公益事業、農業、健康などの分野でSDGsの前進を推進する多数のプロジェクトを主導しています。
目標のためのパートナーシップ -
国連を含む多様な組織とのパートナーシップは、SDGsの実行を支える新たなビジネスモデルや仕組みに目を向け、モバイル技術がもたらす好ましい社会的影響を拡大するために政府やモバイル業界リーダーの関与を得ることを目指します。
Granrydは、このように語っています。「モバイルマネーやモバイル農業のようなサービスから、モノのインターネットや未来の5Gネットワークまで、私たちは世界の人々の生活に変化をもたらし、地球の保全と保護に貢献しています。もちろん、これは私たちが個人で達成できることではなく、1つの会社や業界で達成できることでもありません。2030アジェンダを現実のものにするために、誰もが協力し、力を合わせなければなりません。」
「2017 Mobile Industry Impact Report: Sustainable Development
Goals」やその他のリソースのダウンロードについては、www.gsma.com/2017sdgimpactreportをご覧ください。
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GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち300社以上は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、GSMAモバイル・ワールド・コングレス・アメリカズ、モバイル360シリーズのカンファレンスなど、業界を主導するイベントの開催も行っています。
詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA
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