東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝メモリ株式会社は、世界で初めて注14ビット/セル(QLC)技術を用いた3次元フラッシュメモリ注2「BiCS
FLASH™」を試作し、基本動作および基本性能を確認しました。QLCは従来の3ビット/セル(TLC)と比較し、1つのメモリセルに記憶されるビット数が1ビット増え、4ビットになることで、更なる大容量のメモリ製品が実現可能となります。
フラッシュメモリはメモリセルに蓄える電子の数を制御することによりデータを記憶します。QLCフラッシュメモリはTLCフラッシュメモリと比較して蓄える電子の数を2倍の精度で制御することにより1つのメモリセルに記憶されるビット数が1ビット増えます。当社は先進的な制御回路技術を64層の3次元フラッシュメモリプロセスに組み合わせることにより精度の高い制御を可能にしました。
試作品は64層積層プロセスを用いて768ギガビット(96ギガバイト)の業界最大容量注3を実現し、6月上旬から開発用にSSDメーカーやコントローラーメーカーに提供しています。
また、768ギガビットのチップをひとつのパッケージ内に16段積層することにより、業界最大容量注4の1.5テラバイトを実現するパッケージ製品を2017年8月からサンプル出荷する予定です。本パッケージ製品は8月7日から10日まで米国サンタクララで開催される「Flash
Memory Summit 2017」で参考展示します。
当社は、64層積層プロセスを用いたTLC製品をすでに量産しており、生産拡大を進めています。今後も継続して求められるメモリの大容量化、小型化など、需要が拡大しているデータセンター向けストレージ市場をはじめとする多様な市場のニーズに応えるため3次元フラッシュメモリを更に進化させていきます。
注1 2017年6月28日現在。 当社調べ
注2
従来のシリコン平面上にフラッシュメモリ素子を並べたNAND構造ではなく、シリコン平面から垂直方向にフラッシュメモリ素子を積み上げ、素子密度を大幅に向上した構造。
注3
2017年6月28日現在。 当社調べ
注4 2017年6月28日現在。 当社調べ
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