オランダ・ロッテルダム--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --
国際的連合組織が、ペトロレオ・ブラジレイロSA（ペトロブラス）への投資により数十億ドルの損失を被った機関投資家の代理として、昨日オランダの裁判所に訴訟を起こしたことを本日発表しました。ペトロブラスおよび同社幹部の関与が疑われる汚職に対する宣言的救済を求める国際連合は、ブラジルのサンパウロ証券・商品・先物取引所（BM&FBOVESPA）でペトロブラスの証券を購入した投資家およびその他の証券を米国以外における米国の訴訟対象とならない取引を通じて購入した投資家を代理しています。被害を受けた投資家グループは、ペトロブラス・グローバル・ファイナンスおよびその他のいくつかのペトロブラスの事業体・部門が所在するオランダが法的措置をとるうで最適な法域であると考えます。さらに、オランダの裁判制度下では、不正や国際証券法違反により被った損害に対する賠償を求める国際投資家にとって前例となる世界的な和解例が確立されています。
172ページの訴状では、ペトロブラス経営陣および幹部が画策した長年にわたる複雑な不正と汚職の仕組みが2014年についに白日の下にさらされたことで、投資家は多額の資産評価損とペトロブラスの株価暴落により何十億ドル/ユーロ/ブラジルレアルもの損失を被ったと主張されています。
訴状は、オランダ、米国、ブラジルおよび英国の法律事務所により設立され、大規模な国際投資家グループならびにInternational
Securities Associations and Foundations Management
Company（ISAF）の支援を受けたオランダを拠点とするスティフティング・ペトロブラス賠償財団（賠償財団）により提出されました。賠償財団は、損害を被ったペトロブラスの投資家集団の代理を務める非営利組織です。賠償財団は、Pels
Rijcken Droogleever Fortuijn法律事務所の元パートナーで、ハーグ控訴裁判所元代理判事のH.
Th.バウマ氏（理事長）、元オランダ国防相および司法相のA.H.コルトハルス氏、元デン・ヘルダー市長代理で、オランダ国家森林サービス局長および住宅・国土計画・環境省長官を務めたC.J.フリースマン氏など、経験豊富な独立した理事により運営されています。賠償財団の理事および監査役会の詳細情報については、賠償財団のウェブサイト（http://www.pbcompensation.com/）をご覧ください。
訴訟の目的と損失の回収方法
オランダでの訴訟はISAFの支援と資金提供を受けており、損害を被っている投資家に、損害賠償請求訴訟を起こし、本訴訟に関わる証券に対する拘束力のある和解を締結するための手段を提供します。賠償請求資格のあるペトロブラス投資家は、リスクや前払費用を負うことなく、「成功報酬のみ」を負担する条件で参加できます。
賠償財団は、賠償財団が代理を務める投資家が被った損害に関する公平な解決策について協議することをペトロブラスその他に要請しました。現時点で、この要請はまだ受け入れられていないため、提訴に踏み切りました。
法域
本件についてはペトロブラスに対する訴訟に最も適した法域はオランダ
オランダの投資家および国際投資家は賠償財団を通じて、ペトロブラス・グローバル・ファイナンスおよびその他のいくつかのペトロブラスの事業体・部門が所在するオランダにおいて訴訟を起こしました。また、不正疑惑の影響はオランダにも波及しています。賠償財団による訴訟および和解に向けた努力は、サンパウロのBM&FBOVESPAおよびマドリード証券取引所のLatibexなどの関連市場で取引されたペトロブラス株式およびペトロブラス・グローバル・ファイナンスを通じて発行されたユーロ、ポンド、米ドル建ての一部の債券を対象としています。提訴の決断に際して国際的連合組織は、当事者が裁判の途中で和解することを決断した場合に備えて、オランダの裁判制度では不正や国際証券法違反により被った損害の賠償を求める国際投資家のための国際的な和解例が確立されていることも考慮しています。
米国における証券訴訟
米国で投資家に代わって起こされた訴訟は、ニューヨーク証券取引所で取引された米国預託証券および一部の米ドル建て債券に関わる損失を対象としています。すなわち、BM&FBOVESPAで取引された株式およびユーロ建て債券を含む一部の債券により投資家が被った損失は、米国の集団訴訟およびオプトアウト訴訟の対象には含まれません。
ブラジルにおける仲裁
ISAFは、国際法律事務所および法域を越えた法律事務所と連携して、ブラジルのBM&FBOVESPA取引所の市場仲裁機関において被害を受けた投資家とペトロブラスの仲裁手続きをとる可能性について幅広く調査しました。その分析結果ならびにISAFとは別に機関投資家が独自に実施した分析を踏まえ、賠償財団およびISAFが主導するオランダでの訴訟戦略が被害を受けた投資家の有意義な救済につながる最善かつ最も見込みのある手段であるとの結論に達しました。
株主賠償財団について
賠償財団の設立者：オランダを拠点とし、損害を受けたペトロブラスの投資家を代理するスティフティング・ペトロブラス賠償財団は、投資家、法律事務所、サービス提供者、報道機関との連絡役を果たし、クライアントの取引データの収集、損失の計算、損失証明、全般的な文書処理を含むすべての事務作業を請け負う機関として、ISAFを指名しました。さらにISAFは、裁判費用、専門家への支払、諸手続き、データ収集、事務処理、今後生じる可能性のある支払い手続きを含む請求処理など、訴訟に関わるすべての費用を負担します。
法律事務所：訴訟および集団訴訟を手がけるオランダの有力法律事務所のレムストラ・ファン・デル・コルストN.V.が賠償財団の代理を務め、証券訴訟の法律事務所であるモトリー・ライス、ローウィー・ダネンバーグ・コーエン&ハート、ウィザーズLLPおよびブラジルの法律事務所と連携します。
賠償請求の分析と手続き：集団訴訟による証券賠償請求分野の世界的リーダーであるBattea
Class Action Services, LLCがクライアントデータの回収・処理と投資家の損失計算の確認担当機関に任命されました。
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