カタール・ドーハ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 中東・北アフリカの大手銀行であるQNBグループは、引き続き堅調に利益性を向上させ、2015年の純利益は113億カタール・リヤル(31億米ドル)で、2014年度から7.7%増加しました。
2015年の好調な財務業績に基づき、株主還元を最大化するQNBグループの目標に沿い、取締役会は株主総会で、株式額面の35%(1株当たり3.5カタール・リヤル)の現金配当と株式資本の20%の無償新株(10株につき2株)の配当を提案します。2015年度の財務業績と利益分配には、カタール中央銀行(QCB)の承認が必要です。
当グループの慎重なコスト管理策と高い収益力により、当グループは効率比率(費用収益比率)を21.5%に維持することができました。この数字は、この地域の金融機関の中で最も良好な水準と考えられます。
総資産は2014年12月から10.7%増加して5390億リヤル(1479億米ドル)となり、当グループとして過去最高となりました。これは、貸出金が14.8%と大幅に増加して3880億リヤル(1067億米ドル)となったためです。
当グループは、不良債権率(総貸出額に対する不良債権の比率)を1.4%に維持することができました。この数字は、中東・アフリカの銀行で最も低水準と考えられ、当グループの貸出債権の質の高さと信用リスクの効果的な管理を表しています。当グループは慎重な引当方針を維持しており、2015年12月時点の貸倒引当率は127%に達しました。
また、顧客預金は10.5%増加して3950億リヤル(1086億米ドル)となり、預貸比率は98%に達しました。
2015年12月31日時点の総資本は、2014年12月から7.1%増加し、620億リヤル(170億米ドル)に達しました。1株当たり利益は、2014年12月の14.9リヤルに対し、2015年12月は16.1リヤル(4.4米ドル)となりました。
カタール中央銀行(QCB)およびバーゼルIIIの要件に従って計算された自己資本比率(CAR)は2015年12月31日時点で16.3%で、カタール中央銀行およびバーゼル委員会が定める規制最低基準を上回りました。当グループは、今後の戦略プランを支えるため、強固な資本基盤の維持に努めています。
株主資本をさらに強化し、自己資本比率をカタール中央銀行およびバーゼル委員会が定める規制最小要件を上回る率に維持するため、取締役会は、ティア1追加資本に該当する資本調達商品および/またはカタール中央銀行およびバーゼル委員会の要件に基づくティア2資本調達商品の発行を承認し、その規模、時期、価格、他の関連する諸条件について取締役会が決定することを認めるよう株主総会で提言することで合意しました。
高い信用格付と卓越した資産の質が評価され、当グループはグローバル・ファイナンス誌で「世界で最も安全な金融機関50社」に選ばれました
堅調な業績を維持していることと世界的なプレゼンスの拡大を反映し、ブランド・ファイナンスの2015年「世界の銀行ブランド500」調査でのランキングが上昇し、現在、中東・北アフリカ地域で最も価値の高いブランドとなりました。2015年度の世界ランキングは、2014年の101位(ブランド価値:18億米ドル)から79位(ブランド価値:26億米ドル)に上昇し、当行の地位向上と強力なブランド認知がさらに高まりました。
2015年12月、QNBグループはギリシャ・ナショナル銀行と、同行が有するトルコのファイナンス銀行(Finansbank
A.S)の99.81%の持分すべてを買収することで最終契約を結びました。QNBグループは2016年上半期にこの取引を完了する予定です。
また、2015年下半期、QNBはサウジアラビア政府から、同国で支店を開設する承認を得ました。支店開設プロセスはすでに開始されています。
QNBグループは、子会社と関連会社を通じて世界の27カ国、3つの大陸で事業を展開しており、総合的な商品とサービスを提供しています。従業員総数は1万5200人を超え、635カ所以上で業務を行っています。また、ATMネットワークのATM設置台数は1390台を超えています。
*配信元:ME
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