不動産売買市況と賃貸市況の現状と将来の見通し
「将来の不動産市況見通しは悲観的~TAS-MAPユーザーアンケート2016年2月結果より~」および「2016年2月期 1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2016年2月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
これらの分析はアットホーム株式会社から提供を受けた、アットホーム全国不動産情報ネットワークに公開された情報若しくは成約状況を用いて行われています。
詳細PDF:
「賃貸住宅市場レポート 首都圏・関西圏・中京圏・福岡県版2016年4月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol76_Vol48residential20160428.html
■レポートの概要
(1) 将来の不動産市況見通しは悲観的
~TAS-MAPユーザーアンケート2016年2月結果より~
不動産売買市場では、首都圏のみD.I.(※)が50を超えており、市場の好調さを示しています。しかしながら、将来の不動産売買市況の見通しのD.I.は、全ての地域で50を大きく下回っており、多くのユーザーが将来の市場を悲観的に見ていることがわかります。特に首都圏の落ち込みが大きく、「市況のピークが近いのではないか」という不安が市場に広がりつつあることを示しています。
賃貸市場についても、全ての地域で将来の市況について悲観的な見方が大勢を占めています。
図 不動産売買市況と賃貸市況の現状と将来の見通しへのリンク
https://www.atpress.ne.jp/releases/99908/img_99908_1.jpg
※D.I.とは、Diffusion Indexの略で、現況や先行きの見通し等において、定性的な判断を指標として集約加工した指数
(2) 2016年2月期 1都3県賃貸住宅指標
首都圏のアパート系空室率TVIは、埼玉県は横ばいで推移していますが、その他の地域では悪化が続いています。新築の供給量が増加したことが空室率TVIを引き上げています。一方でマンション系空室率TVIは千葉県で悪化傾向です。その他の地域では空室率TVIが改善傾向ですが、その勢いが弱まってきた感があります。
【東京都】
<全域>
空室率TVI(ポイント):11.61
募集期間(ヶ月) : 2.93
更新確率(%) :45.04
中途解約確率(%) :36.93
<23区>
空室率TVI(ポイント):11.40
募集期間(ヶ月) : 2.91
更新確率(%) :44.53
中途解約確率(%) :37.39
<市部>
空室率TVI(ポイント):14.18
募集期間(ヶ月) : 3.13
更新確率(%) :50.80
中途解約確率(%) :32.11
【神奈川県】
空室率TVI(ポイント):13.76
募集期間(ヶ月) : 3.58
更新確率(%) :48.06
中途解約確率(%) :36.31
【埼玉県】
空室率TVI(ポイント):16.60
募集期間(ヶ月) : 3.32
更新確率(%) :51.41
中途解約確率(%) :34.54
【千葉県】
空室率TVI(ポイント):14.76
募集期間(ヶ月) : 3.09
更新確率(%) :50.02
中途解約確率(%) :35.79
(出所)データ提供:アットホーム株式会社、分析:株式会社タス
(3) 2016年2月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
アパート系空室率TVIは大阪府、京都府で悪化傾向、静岡県で横ばい傾向、その他の地域は改善傾向で推移しています。マンション系空室率TVIは福岡県で改善傾向。愛知県は空室率TVIが底を打った可能性があります。その他の地域では概ね横ばい傾向で推移しています。
【大阪府】
空室率TVI(ポイント): 8.34
募集期間(ヶ月) : 5.30
更新確率(%) :41.40
中途解約確率(%) :46.38
【京都府】
空室率TVI(ポイント):13.63
募集期間(ヶ月) : 6.14
更新確率(%) :43.24
中途解約確率(%) :44.16
【兵庫県】
空室率TVI(ポイント):11.65
募集期間(ヶ月) : 5.69
更新確率(%) :36.65
中途解約確率(%) :50.74
【愛知県】
空室率TVI(ポイント):14.04
募集期間(ヶ月) : 5.71
更新確率(%) :37.81
中途解約確率(%) :50.75
【静岡県】
空室率TVI(ポイント):23.09
募集期間(ヶ月) : 7.25
更新確率(%) :42.16
中途解約確率(%) :45.67
【福岡県】
空室率TVI(ポイント):10.52
募集期間(ヶ月) : 5.25
更新確率(%) :40.38
中途解約確率(%) :46.06
(出所)データ提供:アットホーム株式会社、分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:
「賃貸住宅市場レポート 首都圏・関西圏・中京圏・福岡県版 2016年4月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol76_Vol48residential20160428.html
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■株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀2-25-9 トヨタ八丁堀ビル7F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
Web : http://www.tas-japan.com/