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iPhone 6sにおける首都高速、エリア・通信速度実測調査 iPhone 6sの「受信速度」はKDDI(au)がトップ WiMAX2+によるエリア展開で最大受信速度165.3Mbpsを記録



図1:平均受信速度、送信速度


表1:首都高速における測定結果


図2:受信速度マップ


図3:送信速度マップ

 リーディア株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:雨ノ宮 裕一郎、サイト: http://leadea.jp/ )は、より快適に利用しやすい通信会社の調査を目的として、各キャリアの「エリア」と「通信速度」の調査を実施し、結果をまとめました。

 調査にはKDDI(略称:au)、NTTドコモ(略称:dcm)、ソフトバンク(略称:sb)から販売されているiPhone 6sを用い、リーディア株式会社が開発した通信計測アプリにて、受信レベルや送受信速度の実態を調査しました。調査は2月22日に実施し、エリアは前回iPhone 6s発売後の2015年9月26日に調査を実施した結果と比較するため、同じ首都高速道路の大井PAから湾岸線を通り、都心環状線を周回するルートとしました。また、より各社の周波数展開状況を把握するため、PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを利用し、各社の周波数展開状況や通信速度を裏付ける調査も実施しました。

調査レポートページ: http://leadea.jp/report/report_012





【測定結果】

■KDDI(au)

 平均受信速度30.5Mbpsでトップ、最大受信速度でも165.3Mbpsを記録し、高いパフォーマンスを見せる。ただし、送信速度では2社に離される結果に。

■NTTドコモ

 平均受信速度27.7Mbps、平均送信速度9.5Mbpsと共にトップから大きく離されず2番手も、安定した結果に。

■ソフトバンク

 平均送信速度9.8Mbpsでトップ、平均受信速度25.3MbpsとなりKDDI(au)から差を付けられた結果に。



<考察>

 今回の結果は、前回2015年9月26日に実施した結果と比較し、受信速度にてKDDI(au)のパフォーマンス向上が大きく目立つ形となりました。KDDI(au)は最高受信速度で165.3Mbpsを記録するなど、前回には利用できなかったWiMAX2+のエリア展開が大きく寄与している結果がRFスキャナからも裏付けられました。



 前回平均受信速度:KDDI(au)=18.3Mbps、NTTドコモ=21.6Mbps、ソフトバンク=23.0Mbps

 今回平均受信速度:KDDI(au)=30.5Mbps、NTTドコモ=27.7Mbps、ソフトバンク=25.3Mbps



 各社とも高速道路を約80km/hで移動中の結果としては、まだ受信速度が10Mbpsを下回る場所も残るものの、平均受信速度では25Mbps以上を記録するなど、首都高速エリアでは高速化されたネットワーク構築が見られました。

 また、通信速度では総務省が定めたガイドラインに基づいて各社が計測し発表した結果と同様、受信速度ではKDDI(au)、送信速度ではNTTドコモ・ソフトバンクが優位な結果を示す形となりました。



<KDDI(au)>

 9月26日の調査結果では受信速度で2社から劣る形となっていましたが、今回は最高受信速度165.3Mbps、平均受信速度で30.5Mbpsを記録し、トップを取るネットワークとなりました。これはRFスキャナからiPhone 6sが対応するWiMAX2+の周波数2615.2MHz帯のエリア展開が見られた事から、WiMAX2+上のキャリアアグリゲーション技術利用により、大きく受信速度を向上している結果が裏付けられました。また、送信速度では2社から大きく離され課題の残る結果が引続き見られる結果となりました。



<NTTドコモ>

 受信速度では、最高受信速度93.4Mbps、平均受信速度も27.7Mbpsとauに次ぐ高いパフォーマンスを示し、平均送信速度でも9.5Mbpsとソフトバンクと同等の結果を示しました。

 RFスキャナからみた周波数展開状況では、前回と比較し2.1GHz帯15MHz幅の展開が進んだ形となり、今後の3周波数を束ねて利用するキャリアアグリゲーションにて、大きな受信速度向上を期待させるネットワーク作りとなっていることが伺えました。



<ソフトバンク>

 平均送信速度では9.8Mbpsとトップを記録するも、受信速度では最高受信速度91.9Mbps、平均受信速度25.3Mbpsと、前回トップを記録した結果と比較し、今回は大きな速度向上が見られず厳しい結果となりました。

 RFスキャナからみた周波数展開状況では、前回と比較しFDD-LTEの900MHz帯5MHz幅が全て10MHz幅へ拡張され、TDD-LTEでも2.5GHz帯の20MHz幅と10MHz幅で充実したエリア展開が見られました。





【測定結果詳細】

<図1:平均受信速度、送信速度>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_1.png

<表1:首都高速における測定結果>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_2.png



■iPhone 6sデータマップ

<図2:受信速度マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_3.png

<図3:送信速度マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_4.png

<図4:受信レベルマップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_5.png

<図5:回線種別マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_6.png



■RFスキャナ取得データ

<図6:KDDI(au) 周波数別受信レベル受信品質マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_7.png

<図7:NTTドコモ(dcm) 周波数別受信レベル受信品質マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_8.png

<図8:ソフトバンク(sb) 周波数別受信レベル受信品質マップ>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_9.png

<表2:各キャリアの展開LTE周波数>

https://www.atpress.ne.jp/releases/93240/img_93240_10.png



 リーディア株式会社では、携帯電話ユーザーがキャリアを選定する際に1つの指標となる「つながりやすさ」「通信速度」に着目し、今後もユーザーが利用するさまざまなシーンにて、スマートフォンを快適に利用できる通信会社の評価を提供していく方針です。





*本資料は、実測データを元にした調査結果となっています。実測結果は測定時間や周囲の環境等の諸条件により変動し、また各社ともネットワークの品質向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータとなります。





【試験内容】

■通信速度計測

 iPhone 6sの通信速度計測には、「通信計測アプリ」を使用。本アプリは、つながりやすさ(受信レベルやアンテナ本数等)や通信速度を位置情報とともに計測可能なアプリとなっています。計測は同時に開始することで、同地点での公正な評価を行っています。

試験設定:送信速度測定=5秒、受信速度測定=5秒、試験間隔=30秒



■RFスキャナ

PCTEL社製のRFスキャナ:IBFlexを用い、3キャリアが所有するLTE用周波数700MHz~3.5GHz帯を測定しました。本レポートには、受信した周波数を全て数値しグラフ及びマップを作成しております。



■調査路線

首都高速道路:大井PA ~ 湾岸線 ~ 都心環状線

所要時間  :47分



■前回レポート

http://leadea.jp/report/report_009





【会社概要】

商号  : リーディア株式会社

代表者 : 代表取締役 雨ノ宮 裕一郎

所在地 : 神奈川県横浜市緑区

設立  : 2013年6月

資本金 : 785万円

事業内容: 無線コンサルティング、評価ビジネス

URL   : http://www.leadea.jp/





【このリリースに関するお問い合わせ先】

本調査の取得データ・内容について、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

リーディア株式会社

レポートページ   : http://leadea.jp/report/report_012

問い合わせ先 E-mail: contact@leadea.jp
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