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IoTの実用化を加速させる技術検証環境「グローバルクラウドIoTテストベッド」の運用を11社で開始~IoT関連技術・製品・サービス保有ベンダーなどのパートナーと連携~



IoTテストベッドシステム構成

 NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、IoT活用・IoTサービスの信頼性・安全性・経済性・効率性を高めるための技術検証環境「グローバルクラウドIoTテストベッド」(以下、IoTテストベッド)の運用を、本日より開始します。



 IoTテストベッドには、IoTに関連する技術・製品を保有する国内外のハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダー、システムインテグレーターなどがアライアンスを組み参加します。参加各社(*1)にはNTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」とグローバルVPN「Arcstar Universal One」を参加期間中無償提供し、それらと各社の最新の技術・製品・サービスを組み合わせて実装に取り組みます。これにより、相互接続性、動作安定性、処理性能、データ解析精度、運用性などを評価検証し、より使いやすく安心・安全なIoTサービスの実現に向けた技術開発、サービス開発を加速していきます。



 本IoTテストベッドを活用した一連の取り組みを通じて得られる成果は、NTT Comのサービス開発・改良に役立てるだけでなく、各業種業界の企業・団体に広く共有していきます。また本IoTテストベッドの参加企業・団体は随時募集し、アライアンスを国内外に拡大していく予定です。





1.背景

 IoTの活用には世界中に散らばる膨大なデータを確実に収集し効率よく解析することが必要です。そのためには、ネットワークにつながる各種デバイス、データをやり取りする通信機器、データを運ぶネットワークとクラウド基盤、データを蓄積するデータベース、情報分析などを行うアプリケーションソフトウェアのそれぞれに、より高度な先進技術を搭載していくことが求められます。

 また、ネットワークにつなげて監視・制御するカメラ、ロボット、車や各種制御システムなどの悪用・暴走・データ漏洩などを防ぐため、強固な認証/暗号化方式、サイバーセキュリティ対策、異常予兆検知といった安全対策技術の開発・実用化も必要です。さらに、高度化するテロ・犯罪対策や、エネルギー管理、大規模自然災害への備えなど、治安・環境保全・安全保障の分野でも、IoTやデータ解析、人工知能などの情報処理技術を積極的に活用しようとするニーズが高まっています。



 IoTテストベッドは、そうした技術の開発・導入を推進するため、NTT研究所の先端技術や、国内外のベンダーが開発する新技術・新製品をNTT Comのネットワークやクラウドと組み合わせて実際に動作させ、その実用性や性能などを評価検証して、技術の改良や実装方法の改善、オペレーション手法の開発などを各社と共同で推進していこうとするものです。



図1:【IoTテストベッド システム構成】

https://www.atpress.ne.jp/releases/91136/img_1.jpg





2.IoTテストベッドの取り組み詳細

 IoTテストベッドに参加する企業は、以下のテーマの技術検証を順次実施していきます。



[1]プロトコル変換ゲートウェイを用いたLANとWANの接続テスト

 産業用Ethernetと呼ばれる、CC-Link IE(*2)、PROFINET(*3)、EtherNet/IP(*4)などのベンダー固有の通信プロトコルを通信機器で標準プロトコル(OPC UA(*5)など)に変換し、NTT Comのクラウドへ光ファイバーやモバイル回線で送信し、実際の通信速度やデータ処理性能の限界を測定します。



[2]多拠点大量データの伝送およびリアルタイム処理性能テスト

 さまざまなベンダーのデバイスから送信される大量のデータを損失することなく確実にクラウドで受信し、リアルタイムに処理・蓄積できるネットワーク制御技術やミドルウェア、データベースシステムなどをNTT Comのクラウド・ネットワーク基盤上で動かし、データ処理性能や動作の安定性、実用性を検証します。



[3]エッジコンピューティング技術の実装テスト

 多数のセンサーやカメラが取得する大量のIoTデータの高速・リアルタイム解析を低コストで実現するため、データ蓄積・処理機能をクラウドのほか通信ゲートウェイなどエッジ(デバイス)側にも分散し、効率的にデータ処理できるエッジコンピューティングシステムをNTT Comのクラウド・ネットワーク基盤上で構築し、処理性能や動作安定性を検証します。



[4]IoTサービスの開発運用業務効率化に向けた

   各種APIを活用する開発手法の検証

新たなIoTサービスやアプリケーションの実現可能性を評価するために、必要なデバイス、ネットワーク、クラウド、アプリケーション、セキュリティなどのAPIを、GUIを用いて任意に組み合わせ、短時間・簡易にIoTサービスの機能開発・追加ができる開発環境をNTT Comのクラウド上に構築します。その上でPoC開発を実際に行いながら使い勝手を評価し、サービス開発環境のさらなる利便性向上を目指します。





3.今後の展開

 IoTテストベッドに参加する企業、業界団体、研究機関などを今後も募り、IoTサービスの進化に役立つ技術や製品の評価を進め、新技術の開発・実用化・導入を促進していきます。また、2016年4月以降にIoTテストベッドをグローバルVPN回線でつなぎ、海外拠点との接続も提供する予定です。

 さらに、日本政府(経済産業省・総務省)が進めるIoT推進ラボ/スマートIoT推進フォーラムの活動に参画し、IoTテストベッドを活用しながら技術検証・実証事業・新規ビジネス創出を進めていくとともに、VEC(Virtual Engineering Community)、IVI(Industrial Value Chain Initiative)、重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)、一般財団法人インターネット協会 IoT推進委員会、東京大学生産技術研究所 IoT特別研究会、名古屋工業大学などの各種団体やコミュニティとも連携して、IoT関連技術の共同検討・共同実験を推進します。



 これらIoTテストベッドを活用した一連の取り組みを通じて得られる成果は、NTT Comのサービス開発・改良に役立てるだけでなく、各業種業界の企業・団体に広く共有し、共同検討・共同実験などを通じてICTを活用した新しいソリューションや新サービスの創出を促し、持続可能で活力ある豊かな社会の実現に貢献していきます。





*1 IoTテストベッド参加企業については、別紙をご参照ください。

別紙: https://www.atpress.ne.jp/releases/91136/att_91136_1.pdf

*2 情報系から生産現場までをシームレスにつなぐ、Ethernetベースの統合オープンネットワーク

*3 工場現場で使用するため、製造システムの厳しい要求に対応できる仕様を備えた産業用Ethernet標準

*4 CIP(Common Industrial Protocol)制御用通信プロトコルを標準Ethernet上のアプリケーション層で実行する、オープンでグローバルな産業用Ethernet

*5 産業オートメーション分野やその他業界における、安全で信頼性あるデータ交換を目的とした相互運用の標準規格
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