図1:計算問題達成数、図2:体感アンケート
図3:前頭葉の状態(脳血流)
▼実験概要
■試料(1)水(常温10℃以下)
(2)グレープフルーツジュース(常温10℃以下)
(3)ホットグレープフルーツジュース(約60℃)
※グレープフルーツジュースはフロリダ産グレープフルーツの
生搾りジュースを試料摂取のタイミングに合わせて調理。
※各試料摂取量は150mlとし、透明ガラスコップに入れて提供。
■調査対象
22~23歳の健康な男女6名(男性4名、女性2名)
※検証試験の2時間前以降は水以外の飲食禁止
■試験デザイン
3分間かけて試料を摂取。その後クレペリン検査用紙を用いた1桁の数字の足し算を実施(3分間)。
・計算中の脳の状態を光トポグラフィー検査装置を用いて測定。
・最後に体感アンケート(VAS)に記入してもらった。
■調査期間
2015年11月15日(日)/11月23日(月・祝)
※被験者は2日間に分けて3つの試料を摂取
■監修・実施
古賀 良彦先生(杏林大学医学部 精神神経科 教授)
【古賀 良彦先生コメント】
今回のホットグレープフルーツジュースを使った検証試験では、クレペリン検査用紙を用いて1桁の数字の足し算を3分間行ってもらいました。結果はホットグレープフルーツジュースを摂取した場合が最も課題達成数が多く、この時の脳の状態を光トポグラフィにより観察したところ、じわじわと持続的に前頭葉の脳が活性化していることが分かりました。
また、アンケート結果からは、「落ち着き」「気分」の2つの項目で、水や常温のグレープフルーツジュースと比べて高い評価が得られています。これらの結果から、例えば受験生が勉強前や勉強の合間にホットグレープフルーツジュースを飲むことは、集中力を高め勉強の効率を上げるという点からオススメできます。
同じ飲料でもコーヒー・紅茶の場合はカフェインによる覚醒効果が期待できますが、摂りすぎによる弊害(眠りにくくなり生活リズムに影響を与える可能性)があることを考えると、ビタミンCが豊富で低GI食品でもあるグレープフルーツを使ったホットジュースは受験生の健康をサポートするという面からも有効といえるでしょう。ホットグレープフルーツジュースによる効果は、温度以外にもグレープフルーツ特有の香りも影響していると考えられるので、自分で皮をむいたり絞ったりすることで相乗効果が得られる可能性もあります。受験生の方は家族に作ってもらうだけでなく、勉強の合間に気分転換を兼ねて自分で作ってみるのも良いと思います。
【実験監修者プロフィール】
古賀 良彦(こがよしひこ)先生 杏林大学医学部 精神神経科学教室 教授
1946年東京都世田谷区に生まれる。1971年慶應義塾大学医学部卒業後、1976年に杏林大学医学部精神神経科学教室に入室。その後、1990年に助教授、1999年に主任教授となり現在に至る。
日本催眠学会名誉理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会名誉会員などを務める。
※実験の詳細は下記サイトをご高覧下さい。
http://florida-grapefruit.jp/campaign/gokaku/