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ダイダン、再生医療用の細胞加工施設向け半開放式ブースを開発 導入コストの最大40%削減と維持費の削減、ブース内作業の効率化を実現



『エアバリアブース』外観図


『エアバリアブース』大部屋使用イメージ


セミナーの様子

ダイダン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北野 晶平、証券コード:1980)は、空気の流れで壁を作り、細胞への異物混入を防ぐ、細胞加工施設(CPF)向け半開放式ブース『エアバリアブース』(以下 本製品)を開発しました。

それに伴い開催した再生医療セミナーには、産・学・官のキープレイヤーを講師としてお招きし、再生医療研究者、細胞加工メーカー、病院・製薬会社の関係者等、約100名が来場しました。





■再生医療分野の課題

再生医療の分野では、iPS細胞等に注目が集まっていますが、実用化に向けては培地や分析・加工機器、CPFと呼ばれるクリーンルーム等の発展が不可欠です。また再生医療を身近なものにするには、低価格化が欠かせません。



これまでCPF内で複数の細胞を扱う際には、細胞の取り違え防止や異物の混入防止のために、それぞれ独立した部屋で細胞調製作業を行っていました。しかしこの方法では、各部屋の間仕切りや空調等にかかる導入コスト、そして維持費が膨大となり、再生医療の実現に対する大きな壁となっていました。





■本製品の導入効果

本製品は、大きな部屋に複数のブースを設置することが可能です。CPFごとに部屋を間仕切る必要がないので、導入コストが最大40%削減可能となり、空調等の維持費も削減できます。またレイアウト変更の際も、間仕切りの変更やそれに伴う空調設備の変更が不要です。



さらに本製品を使用することで、大きな部屋で複数の細胞を扱う場合も、個々の作業が干渉することはなく、異物の混入を防止できます。また半開放式のブースなので、閉塞感もなく効率的な作業が進められます。本製品の導入により再生医療製品の製造コストを下げ、再生医療をより身近なものにすることが可能です。





■本製品の特長

(1) 細胞を取り扱う装置(安全キャビネット等)を囲う、半開放式ブース

(2) 人の出入り、モノの出し入れがしやすく、効率的な作業が可能

(3) 開放部からブース外への一方向気流を形成することで、ブース内への異物

  侵入を防止

※異物を外へ出さない、陰圧タイプも提供可能





■類似技術との比較

類似品として、全面を囲うクリーンブースが存在しますが、密閉されているため閉塞感があり、作業効率が良くないという課題があります。また細胞を取り扱う装置(安全キャビネット)の近傍に、クリーンエアを吹き出す方法もありますが、気流が乱流となりやすく、本製品のように異物混入を防止することが難しい状態です。





■今後の展望

本製品は2016年の発売を予定しており、価格は1台あたり250万円(定価)を予定しています。また初年度の販売目標は30台です。

再生医療における周辺産業の国内市場は、2030年には5,500億円、2050年には1.3兆円に拡大すると予測されています。

ダイダン株式会社は、医療関連施設向けと製薬工場向けの開発技術をベースに、豊富な設計施工実績と技術力を活かして、再生医療の実用化に貢献してまいります。





■製品開発に伴い、再生医療セミナーを開催

ダイダン株式会社は本製品の開発に伴い、産・学・官のキープレイヤーを講師に招いた、再生医療に関するセミナー「再生医療を取り巻く最新状況~新法・薬機法施行1年を迎えて~」を主催しました。



<セミナー概要>

タイトル:再生医療を取り巻く最新状況~新法・薬機法施行1年を迎えて~

開催日 :2015年11月13日(金)

会場  :ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)

来場者 :再生医療研究者、細胞加工メーカー、病院・製薬会社の関係者等、

     招待者約100名



<講演者と講演の内容>

・第1部「再生医療の新時代に求められる技術革新」

神戸大学医学研究科 iPS細胞応用医学分野 特命教授 青井 貴之氏



講演概要:今後も発展していく再生医療分野における、技術的な課題やそれを克服する新技術について、iPS細胞の研究を通じた知見をもとに紹介。



・第2部「新規細胞培養加工施設の概要と、当該施設を利用した当社の取組」

株式会社メディネット 取締役副会長 鈴木 邦彦氏



講演概要:新たに設置した細胞培養加工施設の概要や特徴、および当該施設を利用した取組について紹介。



・第3部「再生医療の産業化を担う次世代技術」

ダイダン株式会社 技術研究所長 佐々木 洋二

講演概要:CPFの設計・施工実績に基づき、現状のCPFの課題と、今後必要とされる次世代型CPFの基本構想について紹介。



・第4部「再生医療を取り巻く現状と細胞加工施設に期待される役割」

経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課長 江崎 禎英氏



講演概要:新法・薬機法が施行された背景にある、CPFに対する国としての考え方や理念、および今後発展する再生医療分野の、CPFについてのあるべき姿について紹介。





【会社概要】

商号   : ダイダン株式会社

代表者  : 代表取締役社長 北野 晶平

所在地  : 〒102-8175 東京都千代田区富士見2丁目15番10号

設立   : 1933年10月10日

事業内容 : 電気工事、空調工事、水道衛生工事、消防施設工事および

       機械器具設置工事の設計、監理、施工

資本金  : 4,479,725,988円

上場取引所: 東京証券取引所1部(証券コード:1980)

URL    : http://www.daidan.co.jp/index.html
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