
赤色および青色の有機顔料を内包したシリカ複合体粉末と、その複合体構造の模式図

英国王立化学会の論文(Green Chemistry)の表紙に採用された写真
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/636285/LL_img_636285_1.jpg
赤色および青色の有機顔料を内包したシリカ複合体粉末と、その複合体構造の模式図
1.色材:シリカの重量比=約1:9。つまりシリカの方が主成分であり、多孔性ではない緻密なシリカ球(ガラス球)の中に、色材が閉じ込められているイメージです。
2.開発したこの新規色材は、見かけは普通の色材の粉ですが、シリカ(ガラスの成分)に包み込まれているため、手で触っても、簡単に色の跡が残らずに、洗い流すことが出来ます。
3.本技術により、有機顔料、染料、蛍光染料、量子ドットなどが持つ鮮やかな色彩を維持しながら、無機材料であるシリカの優れた耐久性・耐候性・耐熱性・分散性を同時に付与することが可能となります。
GSアライアンス株式会社の岩林 弘久研究員(博士課程学生)は、色材(有機顔料、染料、蛍光染料)とシリカ(二酸化ケイ素:ガラスの主成分)を複合化した新規材料の開発に成功しました。
この新規材料は、色材(有機顔料、染料、蛍光染料)を緻密なシリカ構造中に複合化した新しい色材です。色材とシリカを複合化したような研究はこれまでもありましたが、それらの研究開発は、色材の表面にシリカをコーティングするようなものが多く(色材:シリカの重量比=約9:1)、シリカと複合化させることによる実際の色材の耐久性などはあまり改良されていませんでした。これに対し本開発品は、シリカが主な成分であり、色材:シリカの重量比=約1:9となっており、ガラス球の中に色材が閉じ込められているようなイメージです。
色材を閉じ込めている、包埋しているシリカ球は穴のない、多孔性ではない緻密なシリカ球なので、中の色材が外に漏れることはないので、手のひらについても、肌にしみ込んだり、手の油と混ざることもないので、手をはたいたり、軽く水で洗うと簡単に色が取れる、これまでの色材産業界に存在しない革新的な色材(色の粉)です。
2026年9月14日に、この効果を確認しました。
よって、特徴として
◆耐久性、耐候性、耐光性の向上
色材が緻密なシリカ(ガラス球)に包埋されており、酸素や種々の大気中のガス成分、水分の侵入を抑制し、紫外線環境下での劣化を大幅に低減できるので、内部の色材の耐久性、耐候性、耐熱性などが大幅に向上します。
◆耐熱性の向上
耐熱性も向上しているので、融点の高い樹脂との複合化も可能になり、例えば熱に弱い染料、蛍光染料や有機顔料であるアゾ顔料と融点の高い樹脂カラーマスターバッチを作ることが可能になります。
◆機械的強度の向上
塗料、樹脂中での機械的強度(耐擦傷性、硬度、種々の機械的強度)。
◆化学的安定性の向上
酸、アルカリに対する化学的安定性も向上します。
などの特徴があります。
そして、これらの特性を応用し、以下の応用例がターゲットとなります。
◆塗料・コーティング
◆印刷インク
◆プラスチック・樹脂材料の加色
◆化粧品
◆自動車・建材用途
これまでに開発された色材とシリカの複合化に関する研究はありますが、それらと比較して、GSアライアンスで開発した新規色材の製造方法は大量生産が可能であり、比較的安価な手法であり、実用化が可能です。また大幅に耐久性が向上しています。よって本技術は、次世代型色材として、色材産業に新たな価値を提供する可能性があります。
本研究成果は、大阪公立大学との共同研究でもあり、英国王立化学会の論文誌であるGreen Chemistryに発表され、表紙にも掲載されました。
https://pubs.rsc.org/gc/article/doi/10.1039/d6gc02002j/1272215/Sustainable-and-recyclable-polymer-coloring-system
GSアライアンスはこの新規材料、技術を国内外に展開していく予定です。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/636285/LL_img_636285_2.jpg
英国王立化学会の論文(Green Chemistry)の表紙に採用された写真
■会社概要
商号 : GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)
代表者 : 代表取締役 森 良平博士(工学)
本社所在地 : 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
支社/合弁会社: 東京都港区、Biel/Bienne(ベルン州、スイス)、
Toronto(オンタリオ州、カナダ)、Mexico City(メキシコ)
URL : https://www.gsalliance.co.jp/
事業内容 : 脱炭素課題に取り組む環境、エネルギー分野の最先端技術の
研究開発。UNIDO、WIPO GREENなど各種国連機関から
助成金などの支援を受けています。
