Photo: Karl-Heinz Krauskopf
Photo: Karl-Heinz Krauskopf
Photo: Wilfried Krüger
愛する人々への惜別の歌――
ピナ・バウシュ最晩年の作品を、最愛のダンサーたちが踊り継ぐ
ダンスと演劇が共生する<タンツテアター>の手法により、20世紀のダンス・演劇を変えた振付家、ピナ・バウシュ。2017年の『カーネーションーNELKEN』以来8年ぶりの来日となるヴッパタール舞踊団が今回お届けするのは、2009年に急逝したピナによる最晩年の作品『Sweet Mambo』。
本作の最大の魅力は、舞踊団の初期からピナと共に年月を過ごしてきたダンサーたちの存在である。初演時のダンサーたちが集い、年齢を重ね円熟したダンサーならではの表現で作品を現代へと繋いでいく。
2008年初演の本作は、ピナ・バウシュ没後初めてヴッパタール舞踊団に新作(『Bon Voyage, Bob』2018年初演)を振り付けたアラン・ルシアン・オイエンをアーティスティック・ディレクションに迎えて2022年にドイツで再演。オイエンは再演にあたり、ピナが『Sweet Mambo』の創作過程においてダンサーたちに質問した内容をもう一度彼らに投げかけたという。ピナ亡き後も彼女の遺志を踊り継ぐ初演時のダンサーたち(再演にあたり、一部出演者の入れ替わりあり)が、オイエンと共にピナからの問いと再び向き合い、初演から14年の時を経て蘇った本作。これまで日本で上演されることのなかったピナの最晩年の作品が、いよいよ今秋日本で初上演を迎える。
歓びや渇望、誘惑、失望、悲しみ、そして優しさ。舞台上で何度か発せられる「忘れないで」という言葉。ピナからダンサーたちへの、そしてダンサーたちからピナへの惜別の歌のような、温かな愛に溢れたステージをお見逃しなく。
画像 : https://newscast.jp/attachments/3oa5B8wqNOpC42H1KE6y.jpg
Photo: Karl-Heinz Krauskopf
「ピナはもはやここにいない。にもかかわらず、ヴッパタール舞踊団のダンサーたちの目、声、そして心の中に、彼女は存在している」
―― 英・ガーディアン紙 ★★★★★
「笑いの丘、悲しみの谷、怒りの急流、そして恐れの森。それは私たちが生きるこの世界そのものであり、人生の不条理や、人と人とのつながりへの渇望が、濃密に描かれている。
優雅で、どこか哀しく、美しい。ヴッパタール舞踊団とピナ・バウシュの傑作」
―― ジ・アーツデスク(ウェブ)
公演情報
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『Sweet Mambo』
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『Sweet Mambo』
‘Sweet Mambo’ A piece by Pina Bausch
●世界初演:2008年5月30日 シャウシュピールハウス(ヴッパタール・ドイツ)
●再演:2022年5月26日 ヴッパタール歌劇場(ヴッパタール・ドイツ)
●上演時間:約2時間20分(休憩20分含む)
※演出の都合により、開演時間を過ぎての入場や途中退場をされますと、ご予約席へのご案内ができません。あらかじめご了承ください。
●演出・振付:ピナ・バウシュ
●出演:ヴッパタール舞踊団
アンドレイ・ベレツィン、ナオミ・ブリトー、ナヨン・キム、ダフニス・コッキノス、
レジナルド・ルフェーブル/アレクサンダー・ロペス・グエラ、エレナ・ピコン*、
ナザレット・パナデロ*、ジュリー・シャナハン、ジュリー・アン・スタンザック、
アイーダ・ヴァイニエリ *ゲストダンサー
舞台美術:ペーター・パプスト 衣裳:マリオン・スィートー
[再演]アーティスティック・ディレクション:アラン・ルシアン・オイエン
リハーサル・ディレクター:瀬山亜津咲、ロベルト・シュトゥルム
公演詳細
https://www.saf.or.jp/stages/detail/104660/
●主催・企画・制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)
●助成:文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
●後援:ドイツ連邦共和国大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京
画像 : https://newscast.jp/attachments/bzXjUIYqIM6om1hpe2wV.jpg
Photo: Karl-Heinz Krauskopf
公演日程・会場
●日時:
2025年
11月27日(木)19:00開演
11月28日(金)19:00開演
11月29日(土)15:00開演
11月30日(日)15:00開演 (全4公演)
●会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
●チケット情報
料金(全席指定・税込):
一般: S席12,000円 / A席8,000円 / B席5,000円
U-25*: S席7,000円 / A席5,000円 / B席3,000円
*公演時、25歳以下対象。入場時要身分証。
SAFメンバーズ: S席11,000円 / A席7,500円 / B席4,500円
※未就学児入場不可。
※[A席・B席]1階席前方端、サイドバルコニー・2階席の一部は舞台の一部が見えづらいお席です。
※1階席D列目までのお席は前列との間に段差がございません。あらかじめご了承ください。
※車椅子でご来場の方は、チケットご購入時に必ずSAFチケットセンターへご連絡ください(車椅子スペースには限りがございます)。
※営利目的での転売を禁止します。
※やむを得ない事情により公演等に変更が生じる場合がございます。
●チケット発売
一般発売
2025年7月12日(土)
●チケット取扱い
[Web]
SAFオンラインチケット https://www.saf.or.jp/t/
[電話]
SAFチケットセンター 0570-064-939(劇場休館日を除く10:00~18:00)
[窓口]
彩の国さいたま芸術劇場(休館日を除く10:00~18:00)
埼玉会館(休館日を除く10:00~18:00)
[プレイガイド]
イープラス https://eplus.jp/
チケットぴあ https://t.pia.jp/
画像 : https://newscast.jp/attachments/ng0ftfUrCD65R5eazKCq.jpg
その他の公演
<京都公演>
11月21日(金)19:00、11月22日(土)15:00
会場:ロームシアター京都 メインホール
https://rohmtheatrekyoto.jp/
お問合せ:075-746-3201(10:00~17:00)
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団 Tanztheater Wuppertal Pina Bausch
画像 : https://newscast.jp/attachments/QWvgTU5DZSZKj0K0lmgI.jpg
Photo: Wilfried Krüger
1940年ドイツ生まれのピナ・バウシュは、フォルクヴァング芸術学校でクルト・ヨースに舞踊を学ぶ。1971年ヴッパタール・バレエ団に振付家として招かれ、1973年芸術監督に就任。同団の名称を「ヴッパタール舞踊団(タンツテアター・ヴッパタール)」に改称した。ヴッパタール舞踊団はダンスと演劇との既成の概念を超えた斬新かつ衝撃的な話題作を次々に発表、数々の国や都市と数多くの国際共同製作を行い、舞台芸術界に多大な影響を与えた。代表作に『春の祭典』、『カフェ・ミュラー』、『コンタクトホーフ』、『カーネーション』ほか。「舞踊と演劇の境界線を打破し、舞台芸術の新たな方向性を示した振付家」として第23回(2007)京都賞 思想・芸術部門を受賞。
2009年のピナの逝去後も舞踊団は遺志を継ぎ精力的に活動を続け、ピナ・バウシュ作品のみならず、新たな作品を創作・上演している。1986年以来たびたび来日公演を行い、彩の国さいたま芸術劇場に1996年『船と共に』で初登場、2004年には『天地 TENCHI』を共同製作したほか、多数の作品を上演。今回、7度目の埼玉公演となる。
お問合せ
公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)
TEL:0570-064-939(劇場休館日を除く10:00~18:00)
YouTube動画 :
https://www.youtube.com/watch?v=