イベントの打ち合わせをする国際学部生の様子
画像 : https://newscast.jp/attachments/ATCMZNvwlezQpvoMKona.jpg
イベントの打ち合わせをする国際学部生の様子
近畿大学国際学部(大阪府東大阪市)国際学科教授 桑名恵ゼミは、本学の学生食堂を運営する淀川食品株式会社(大阪府大阪市)の協力のもと、令和7年(2025年)6月16日(月)から20日(金)までの5日間、東大阪キャンパスの学生食堂において、植物性食品を中心としたメニューを提供するイベント「ゆる~くベジタリアン始めてみませんか?ウィーク」を実施します。
【本件のポイント】
●国際学部生が留学経験をきっかけに、ベジタリアンメニューを開発し、学食で提供
●訪日外国人や近大生への調査結果をもとに、食の選択肢を広げる取り組みを企画
●学食運営企業や特定非営利活動法人と連携してメニューを開発
【本件の内容】
近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻では、1年生全員がアメリカ、カナダ、オーストラリアのいずれかで「1年間の留学プログラム」に参加します。桑名ゼミの「ベジタリアンプロジェクト」は、留学中にさまざまな食文化に触れた学生たちが、「日本でももっと気軽に食の選択肢を広げたい」と感じたことをきっかけに始まりました。健康、環境、動物福祉、多様性などの観点からベジタリアンという選択肢をもっと身近に感じてもらうこと、そしてそれに対する偏見や誤解をなくすことをめざして、学内外で啓発活動を行っています。
令和6年(2024年)7月に実施した近畿大学生131名を対象とした「ベジタリアンに関するイメージ調査」では、「栄養が偏っていそう」とした学生が一定数いる一方で、6割が「大学がベジタリアンの需要に対応することは大切だ」と回答しました。また、令和6年(2024年)6月から9月に実施した、訪日外国人104名を対象とした「日本におけるベジタリアンに関する調査」では、6割以上が「日本のレストランにおける食の多様性は十分ではない」と回答しました。
こうした調査結果をうけて学生食堂でベジタリアンメニューを提供するイベントを企画しました。学生食堂で完全なベジタリアン対応を実現するには、調理器具や調味料の使い分けなど、さまざまな課題があります。現場の過度な負担を避けて、一部、動物性調味料を使用した「ゆるやかなベジタリアン=ゆるベジ」スタイルを提案し、健康や美容に関心のある方にも手に取りやすいメニューとして「ゆるベジ・夏野菜ジャージャー麺」を提供することになりました。レタス、トマト、オクラなどの夏野菜に、大豆ミートを使用した、爽やかさと栄養バランスを意識した一品です。
なお、本イベントの実施にあたっては、学生食堂でのベジタリアン対応に関するアドバイスやSNSを活用した広報活動について、特定非営利活動法人ベジプロジェクトジャパン(東京都北区)にご協力いただきました。この取り組みを学内だけにとどめず、SNSを通じてベジタリアンに関する正しい情報や、自身の体験を発信します。「ゆるベジ」から始まる食の体験をきっかけに、学生らが多様な食のあり方について理解を深め、選択の幅が広がることをめざしています。
【実施概要】
日時 :令和7年(2025年)6月16日(月)~20日(金)11:00~15:00
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 7号館 学生食堂「THE CHARGING PIT&DINER」
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
メニュー:ゆるベジ・夏野菜ジャージャー麺
価格 :550円(税込)※1日10食限定
材料 :麺、大豆ミート、トマト、レタス、オクラ、トウモロコシ、ピーマン、ナス、豚肉・海老エキスなど
対象 :学内外どなたでも購入可能
SNS :https://www.instagram.com/kuwanajapan/
【学生代表のコメント】
国際学部国際学科 グローバル専攻4年 石田明日香(いしだあすか)、岡宮楓華(おかみやふうか)
今や「ベジタリアン」という言葉は広く知られていますが、実際にどのような考え方や背景があるのかは、まだ十分に知られていないように感じます。ベジタリアン食には、生活習慣病の予防や栄養バランスを意識するきっかけになるなど、私たちの健康にとってプラスの側面があり、さらに視点を広げれば、フードロスの削減や生物多様性の保護といった環境面でのメリットも期待できます。私たちは留学を通じて、海外ではベジタリアン対応の食事が日常的に提供されていることを知りました。こうした経験をふまえ、日本でも在日外国人の増加や観光客の受け入れが進む中で、ベジタリアンメニューには一定のニーズがあると感じています。
とはいえ、ベジタリアン食を強く推奨したいわけではありません。あくまで「食の選択肢のひとつ」として、今回の「ゆるベジ」を通じて、無理なく取り入れるきっかけになればと考えています。
【淀川食品株式会社】
所在地 :大阪府大阪市淀川区三津屋中1-1-2
代表者 :代表取締役社長 田村隆
設立 :昭和38年(1963)4月
事業内容 :給食サービス・メニューサービス
従業員数 :管理栄養士 約90名、栄養士 約200名、調理師 約600名、
調理員 約1,500名、その他 約110名
資本金 :3000万円
ホームページ:http://www.yodogawa-foods.co.jp/
【特定非営利活動法人ベジプロジェクトジャパン】
所在地 :東京都北区滝野川2-54-12
代表者 :代表理事 川野陽子
設立 :平成22年(2010年)4月22日
事業内容 :ベジタリアン関連のレクチャー、ヴィーガン商品・メニュー開発・導入サポート、
ベジタリアン・ヴィーガン認証マーク、べジメニュー導入の学生活動支援、
ベジタリアンに関するイベント運営、
ベジタリアン情報のウェブメディアVegeTimeの運営
ホームページ:https://vegeproject.org/
【関連リンク】
国際学部 国際学科 グローバル専攻 教授 桑名恵(クワナメグミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1457-kuwana-megumi.html
国際学部
https://www.kindai.ac.jp/international-studies/