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千葉県にて陸上養殖の研究開発を行うための木造グリーンハウス「ラボ棟」が完成


株式会社Seaside Consultingは、陸上養殖研究のための木造グリーンハウスが概ね完成し、2025年2月までにFS(Feasibility Study)とPoC(Proof of Concept)を実施中です。この施設には、新型の陸上養殖水槽や太陽光発電パネルが導入されており、特にペロブスカイト太陽電池とCIS太陽電池の効果と課題を検証しています。地元の木材を使用したこのグリーンハウスは、国産木材の活用を推進する意図も含まれています。日本は水産物の約半分を輸入に頼っており、Seaside Consultingは、陸上養殖を日本の新産業として促進し、地域経済に貢献することを目指しています。


ラボ棟(木造グリーンハウス)


ラボ棟(木造グリーンハウス)屋根

社会課題解決型事業を展開する株式会社Seaside Consulting(R)(本社:千葉県鋸南町、代表取締役:平野 雄晟、平野 彩、以下:当社)は、2025年2月20日、陸上養殖の研究開発を行うための木造グリーンハウスが概ね完成しました。目下、日本版SBIR制度(*)各検証項目のFS(Feasibility Study)とPoC(Proof of Concept)をこのハウス内で実施中です。

完成した施設の名称はラボ棟(略称、正式名称:Seaside Labo for Aquaculture2.0)です。ラボ棟内に設置するのは、新型陸上養殖水槽(Seaside New Type tank)および、収穫装置(Seaside Harvesting machine)、浄化装置、などとなります。

特許出願に関係する設備もあるため、直近で陸上養殖への参入を検討している事業者(見込先)以外の内覧は、4月以降となる予定です。

FS、PoCの検証には、木造グリーンハウスの屋根に設置する新型太陽光発電パネル(ペロブスカイト太陽電池、CIS太陽電池)も含まれます。社会から注目されている新型発電システムの有効性と課題、グリーンハウスへの設置法などを確認します。

木造グリーンハウスは、間口:7,400mm、長さ:14,400mm(106m2)。地元:安房エリアの木材を使用しました。直径300mm、高さ(軒高)3,000mmの12本の柱で支えられ、棟高は4,500mmとなります。
最も普及している農業用グリーンハウス(一般的な呼称:ビニールハウス)は、鉄製であり、鉄は熱の影響を受けやすく、朝方、太陽が昇ってからの室温上昇に時間がかかるといわれています。一方の木造は、熱の影響を受けにくく、朝方の室温の上昇が早いです。
また、木材は海水による腐植の影響を受けにくいです。あまり知られていませんが、耐火性も高く、湿度を吸収するともいわれています。一方で常態的に水分に触れると朽ちる課題もあります。しかし、屋根部のビニールは1ピースで構成されており、破損することが無ければ雨水が木に触れることはありません。その一方、12本の柱はこのハウスの看板(注目点)であり、ビニールで覆っていません。本グリーンハウスは田園風景に違和感なく溶け込むよう、デザインにもチカラを込めました。新しいコンセプトと自負しています。

当社が木材グリーンハウスに込めたメッセージは「国産木材をもっと活用すべき」ということです。
過密植林した杉などの人工林が50~60年経過し、花粉症や獣害などさまざまな社会課題を引き起こしています。その面積は、国土の約70%を占める山林にあって、内、約40%を占めるといわれています。当社は、荒廃のすすむ我々の生活の源泉である山林を手入れする林業家に経済が行き届くよう、社会の仕組みを整えることが、経済合理性を超えた大事な行動と考えています。

林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

林業は衰退する地方都市において、状況を反転させる重要なカギとなります。
これらの想いから、今後、当社は陸上養殖設備と併せて木造グリーンハウスを推進します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/424552/LL_img_424552_1.jpg
ラボ棟(木造グリーンハウス)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/424552/LL_img_424552_2.jpg
ラボ棟(木造グリーンハウス)屋根
Seaside Labo(2024.12)


(*)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する2024年度SBIR推進プログラム(連結型)。
本事業は、科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律の規定により定められた、指定補助金等の交付等に関する指針に基づき、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップ等の研究開発の促進及び成果の円滑な社会実装を目的として、内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度」の一翼を担うものです。
今回、当社が採択されたのは、関係府省庁等で実施する指定補助金等事業へ接続する「連結型」であり、設定された研究開発課題に対して、解決に資する技術シーズを有しているスタートアップ等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のための概念実証(POC:Proof of Concept)・実現可能性調査(FS:Feasibility Study)です。事業期間は、2025年3月31日までであり、定額助成費として1テーマあたり1,500万円以内となっています。
当社が開発した技術は、低運用コストで養殖用の水槽内の水温を管理するシステムです。熱工学を応用し、寒い地域でも暖かい水を好む魚介類の養殖ができるように水温を管理しています。この技術で当社は現在、特許を出願しています。水槽を置く建物にも太陽光発電を標準装備する仕様で電力の消費量を抑えながら、材料に間伐材を使うなど、自然環境に負荷をかけない配慮を施します。
今回の採択に向けて同社は、「ペロブスカイト太陽電池」を手掛ける「冨士色素株式会社」(本社・兵庫県川西市)などと共同で(NEDO)に提案しました。
資源エネルギー庁のホームページによると、ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコンを使った太陽電池に対し、国内で調達しやすいヨウ素が原料となっています。材料をフィルムなどに塗ったり印刷したりでき、折り曲げも可能です。低コスト化が見込め、シリコンの太陽電池よりも軽くていろいろな場所に設置できるため、次世代型の太陽電池として期待されています。
フェーズ1での研究では、鋸南町にある当社の養殖施設に冨士色素の太陽電池を導入して電力をまかない、各種のデータ解析を行います。コストのさらなる低減化など養殖技術への効果を確認し、フェーズ2への採択を目指しています。将来的には、養殖する魚種を、現在のエビだけでなく、ウナギやフグ、冷たい海を好むウニなどにも広げたいと考えています。


日本は水産物の半分を輸入に頼っていますが、当社は「自分たちが食べるものは自分たちで調達することを改めて考え直し行動すれば、地域内におカネが貯まりる。そして陸上養殖は成長が必然の新しい産業のため、必ず社会に普及させたい」という想いで今後も活動してまいります。


■株式会社Seaside Consulting(R)について
当社は、耕作放棄地のエビ陸上養殖を国内で初めて実現した企業として、社会課題解決型事業を展開しています。過去にはホテル三日月との協業により、国内初のホテル業界におけるエビ養殖の実績もあります。
また、2021年には千葉県鋸南町に耕作放棄地を活用した陸上養殖施設を設置し、13回のTV取材を受けるなど注目を集めました。さらに、本年4月には、水温管理に特化した低エネルギー運用の陸上養殖水槽に関する特許も出願しています(特願2024-059309)。

商号 : 株式会社Seaside Consulting(R)
代表者 : 代表取締役 平野 雄晟、平野 彩
所在地 : 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2720
設立 : 2017年3月3日
事業内容 : ・千葉県鋸南町でのエビの養殖
・陸上養殖のコンサルティング
公式サイト : https://tsuku2.jp/seasidebianca
X(旧Twitter): https://x.com/YuseiVegan
Instagram : https://www.instagram.com/seaside_consulting/
YouTube : https://www.youtube.com/@seasideconsulting7101


■本件に関する一般向けお問い合わせ先
当社では、廃校利活用や陸上養殖に関するご質問やコンサルティングの依頼を随時受け付けております。
また、木造グリーンハウス、太陽光発電システムなど、当社とコラボレーション(オープンイノベーション)を希望される事業者も受け付けております。
興味のある自治体や企業の皆様は、下記の連絡先までお問い合わせください。
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