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アルファ・ラバル、水素用ガス燃焼装置で基本承認を取得



液体水素運搬船向けのガス燃焼装置(GCU)

アルファ・ラバルは、水素ボイルオフガス向けのガス燃焼装置(GCU)技術の開発において重要なマイルストーンを達成し、船級協会DNVから基本承認(AiP)を取得しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/409135/LL_img_409135_1.jpg
液体水素運搬船向けのガス燃焼装置(GCU)

■ 安全な水素輸送に向けた重要なステップ
アルファ・ラバルは、液体水素運搬船向けのガス燃焼装置(GCU)に関して、船級協会DNVから基本承認(AiP)を取得しました。この承認は、GCUの設計とコンセプトが技術的に実現可能であり、安全機構が確立されていることを認めたものです。
ボイルオフガス技術は、液体水素運搬船にとって不可欠です。貨物のベント(排気)が制限されているため、タンクの圧力と温度を制御し、水素ボイルオフガス(BOG)を安全に燃焼させるためにGCUが必要です。
DNVのAiPは、アルファ・ラバルの水素GCU設計における大きな成果を意味し、GCUプロトタイプの開発が進む道を開きました。このプロトタイプはさらなるテストと型式承認を受け、安全で効率的なBOG管理システムを液体水素運搬船向けに実現します。

「GCU設計のAiP取得は、私たちにとって重要な成果です。これは、我々のコンセプトがDNVの船級規則に基づき評価され、既存の技術的および安全基準に準拠していることを示しています」と、アルファ・ラバルのビジネス開発マネージャーであるデビッド・ジュン氏は述べています。


■ 海運用ガス燃焼技術の経験を活かす
液化天然ガス(LNG)とは異なり、水素の輸送には特有の課題があります。水素は摂氏-253度という非常に低い沸点を持つため、LNGに比べて輸送中のボイルオフ率が高くなります。また、水素は軽量で、高い可燃性を持ち、着火しやすいという特性を持っているため、水素運搬船向けGCUの設計では安全性が最優先となります。
今回のAiPは、アルファ・ラバルの既存のLNG GCU技術に基づいています。同社はLNG運搬船向けのGCUで200基以上の実績があり、さらに100基が注文されています。この経験を活かして、水素向けのGCU開発を有利に進めています。ただし、水素の特性に合わせた調整が必要となり、安全で効率的な運用を実現します。
「水素を安心して輸送するためには、技術の安全性と信頼性を確保することが不可欠です。LNG運搬船向けのガス燃焼技術で実績を持つアルファ・ラバルは、水素輸送市場が成長する中でGCU技術を提供できる強みを持っています」とデビッド氏は述べています。


■ アルファ・ラバルについて
限りある資源を最大限に活用することがこれまで以上に重要になっています。私たちはお客様と共に、社会が依存する産業を革新し、持続的なポジティブな影響を与えています。私たちは何十億もの人々に、必要なエネルギー、食料、そして清潔な水を届けると同時に、世界の貿易を支える海運艦隊の脱炭素化を進めています。

私たちは、資源の真の可能性を解放するための技術やソリューションを開発し続けています。お客様のビジネスが強化されるにつれて、真に持続可能な世界の実現も一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化、責任ある成長の創出、そしてお客様がビジネス目標と持続可能性目標を達成するための進歩を推進することにコミットしています。共に、ポジティブな影響を生み出すパイオニアであり続けます。

アルファ・ラバルは140年前に設立され、約100カ国にお客様を持ち、21,300人以上の従業員を擁しています。2023年の年間売上高は636億スウェーデンクローナ(55億ユーロ)に達しました。同社はNasdaqストックホルムに上場しています。
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