舞台『マクラコトバ』が2024年7月4日(木)から8日(月)まで、あうるすぽっと(東京都豊島区)で上演される。
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原作はCBCテレビで放送され、2023年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ番組で優秀を受賞した同名ドラマ。今回の舞台版では、「不倫している夫✖️離婚を決めた妻」や「カモ男✖️ツツモタセ女」など、6つのオリジナルエピソードをワンシチュエーション・完全二人芝居の形でオムニバス上演する。
初日を前にした3日(水)、同劇場でゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われたほか、出演者が思いを語った。
◆山形匠(エピソードA/既婚者のお笑い芸人の男 サハラ透役)
エピソードAはお笑い芸人のコンビ同士でのお話になります。僕は個人的に芸人のお友達がたくさんいて、普段から飲みにいったりしているので、役作りはその芸人たちから学びました。ただ、男の子同士でそういうことになる経験はなかったので、役としてもなかったので、すごく新鮮にお芝居を楽しませていただいております。本番、頑張ります!
◆松本享恭(エピソードA/サハラ透の相方のお笑い芸人男 ツキヤマキツツキ役)
それぞれエピソードがある中で、お笑い芸人という職業の2人なので、他のエピソードとは違うテンポ感を意識しています。そこを観ていただきたいなと思います。
◆松村優(エピソードB/不倫している夫 美谷島貴之役)
僕自身、不倫や浮気の経験はないんですけど、役作りのために、不倫系や浮気系の作品を見たりしました。「こういう気持ちなんだろうなぁ」「言っていることは間違っているけど、気持ちは分からなくもないな」と思ったので、そういうところを意識して演じていけたら。チームごとに話が進んでいきますが、バトンをしっかりつないで、自分だけではなく、作品全体でよかったなと思ってもらえるように頑張ってやりたいと思います。
◆高柳明音(エピソードB/離婚を決めた妻 美谷島司役)
多分どのチームよりも生々しくて、割とリアルな夫婦喧嘩の話になるんじゃないかなと思います。夫婦同士の会話をモニタリングするような気持ちになる作品で、私たちは本当に真剣にやっているんですけど、意外と第三者から見たら笑えてしまうシーンもあるはず。『マクラコトバ』と聞いてどんな作品なのだろうと思う人もいると思いますが、よくある日常の一部だと思って、皆さんに楽しんでもらえたらいいなと思います。
◆夏目愛海(エピソードC/お笑い芸人の妻 佐原朱美役)
私はAチームに夫役がいるんですけど、AチームとCチームが作品がつながっていて、どちらもぜひ観ていただきたいです。Aチームしかない日があって、次にCチームを観るよという場合や、逆にCチームからご覧になって後からAチームをご覧になる場もあると思いますが、観る順番が違うと、感じ方もいろいろ変わると思うので、ぜひ順番も気にしながらご観劇いただけたら嬉しいなと思います。唯一の女性同士のお話なので、女性同士の本音や探り合いも楽しんでいただけたらなと思います。
◆日比美思(エピソードC/男への恋を諦めた女 凛子役)
私はテレビドラマの『マクラコトバ』にも同じ役で出演させていただきまして、今回も引き続き凛子役で出演させていただきます。私の役柄は、「男への恋を諦めた女」というとてもインパクトの強い役柄ですけど、物語ではとても純粋な恋愛の物語だと思っているので、お相手の愛海ちゃんと引き合わせながら、頑張ってバトンをつないで演じていけたらなと思っています。
◆平松來馬(エピソードD/理想家族(モラハラ)男 十津川文彦役)
エピソードによって、色合いも雰囲気も役も関係性も違って、観ていて飽きないですし、劇場が毎回違う空気に飲み込まれていく感覚を楽しんでいただきたいです。僕はモラハラ男と言われる役をやっていますが、彼は彼で自分の価値観を言っているだけなので......と言うと雰囲気がヤバイ感じになっていますが(笑)、お互いの価値観があった上で、ぶつけあったり、認め合ったり、共有しあったりというのがエピソードD。エピソードBは結婚していて、僕たちはカップルなので、その関係性の違いも楽しんでいただけたらと思います。以上、モラハラ男でした!(笑)
◆小山璃奈(エピソードD/離婚を決めた夫婦の復縁によって生まれた娘 美谷島亜紀役)
BチームとDチームもエピソードが繋がっております。Dのエピソードは、モラハラ男と、離婚を決めた夫婦の復縁によって生まれた娘という、リアリティ満載な内容になっているんですけど、私自身モラハラを身近に感じたことがないので、「モラハラってこんな感じなんだ」と思いましたし、人の価値観の違いが明確に分かる作品だなと思います。
◆柊木智貴(エピソードE/カモ男 鈴木聡(22歳)役、エピソードF/こじらせミュージシャン 鈴木聡(35歳)役)
Eではカモ男、Fではこじらせミュージシャン、Eでは22歳、Fでは35歳と年齢の幅がありますが、人間としてはそんなに変わっておらず、大事な部分はそんなに変わっていないと思います。ただ、何かを年月かけて諦めたり、残っていた部分があったりするので、話はすれ違って面白かったりするんですけど、人として観たときには面白いというよりも、ただただ一人の等身大の人間というか、極々普通にいる青年がツツモタセにあって、こじらせたミュージシャンになったという感じです。EとFを続けて観ていただけるのであれば、その辺りを楽しんでいただけたらなと思います。
◆田島芽瑠(エピソードE/ツツモタセ女 高濱みなみ役)
ツツモタセ女というとやばい感じがするんですけど、愛する人の人のために、やりたいことを叶えるために行動しているので、純粋な部分も見届けてもらえたら。お互いが違う目的を頑張った際に起こるすれ違いがコントのようで、「そんなことある?!」というぐらい思わぬ方向へ飛んでいくので、その辺りも楽しんでいただけたらと思います。6つのエピソードで、いろんな愛の形がありますけど、つながりがあるエピソード同士を一緒に観ると楽しめると思うし、展開が分かった上でもう1回観るとまた楽しめると思うので、何度も観たいと思っていただけたらいいなと思います。千秋楽まで頑張ります!
◆太田奈緒(エピソードF/キャリアウーマン 野村麻貴役)
バスローブで今ここにいるのがなんだかソワソワするんですけど、バスローブだからこそゆったりとした気持ちを舞台上でリアルに、二人の生活を皆さんが覗き見しているような感覚で観ていただけるような物語をお届けできるように、精一杯千秋楽まで頑張りたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。
この日公開されたゲネプロでは、A「既婚者のお笑い芸人男✖️その相方のお笑い芸人男」(出演:山形匠、松本享恭)、C「お笑い芸人の妻✖️男への恋を諦めた女」(出演:夏目愛海、日比美思)、B「不倫している夫✖️離婚を決めた妻」(出演:松村優、高柳明音)、E「カモ男✖️ツツモタセ女」(出演:柊木智貴、田島芽瑠)の4つが上演された。
本当の気持ちが隠せない最小単位の場所、それが2人きりの寝室。あるのはベッドと、「事後」の2人。一体この2人はどんな関係性なのか?この後の2人はどこに向かっていくのか?これはコメディなのか?はたまたサスペンスなのか?さまざまな関係性の2人に焦点を当て、寝室の中の会話で展開する超個室会話劇。
舞台はラブホテルや旅館などいろいろと転換するが、真ん中にはいつもベッドがおいてある。本作では、6つのオリジナルエピソードとして、どこかで見聞きしたことのあるような、もしくは「こんなことありそうだな」と想像できるような、リアリティのある会話が繰り広げられる。劇中では荒唐無稽な出来事は起きず、ただただ“日常”を描いていて、まさに会話中心の舞台だが、それゆえに観客はセリフの意図を汲んだり、行動の一つ一つの意味を読み取ろうとしたりと深く登場人物たちの心理を楽しめる。また、エピソード同士で“繋がり”があるのが面白く、観る順番によってもだいぶ受け取るものが変わりそうなのも魅力的。1度と言わず、2度3度とリピートしたくなる。
通常公演の上演時間は約1時間45分(途中休憩なし)で、6つのエピソードから4つのエピソードを日替わりで上演。7月8日(月)の千秋楽公演では全6エピソードを上演する。普段ならば絶対に聞くことのない、他人の“ピロトーク”から生まれる演劇をたっぷりと堪能してほしい。
取材・文:五月女菜穂 撮影:GEKKO
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<STORY>
本当の気持ちが隠せない最小単位の場所…それが、2人きりの寝室。
あるのはベッドと、「事後」の2人。
一体この2人は、どんな関係性なのか?この後の2人はどこへ向かっていくのか?
これはコメディなのか?はたまたサスペンスなのか?
破局寸前の夫婦・古くからの友人・美人局など、さまざまな関係性の2人に焦点を当て、寝室の中の会話で展開する超個室会話劇。
2人の会話の探り合いのなかで、真実と嘘、すれ違いや勘違いも生まれ、さらにその関係は、別の2人にも関わりがあることが判明し…「事後」の会話だけで進んでいく2人の物語は、おかしな方向へと向かっていく…。
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<6つの舞台オリジナルエピソード>
a「既婚者のお笑い芸人男×その相方のお笑い芸人男」(出演:山形匠、松本享恭)
b「不倫している夫×離婚を決めた妻」(出演:松村優、高柳明音)
c「お笑い芸人の妻×男への恋を諦めた女」(出演:夏目愛海、日比美思)
d「理想家族(モラハラ)男×離婚を決めた夫婦の復縁によって生まれた娘」(出演:平松來馬、小山璃奈)
e「カモ男×ツツモタセ女」(出演:柊木智貴、田島芽瑠)
f「こじらせミュージシャン×キャリアウーマン」(出演:柊木智貴、太田奈緒)
※aとc、bとd、eとfは繋がる作品になっています。
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【公演概要】
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舞台「マクラコトバ」
公演日程:2024年7月4日(木)〜7月8日(月)
会場:あうるすぽっと(〒170-0013 豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F・3F)
原作:CBCテレビ「マクラコトバ」
ドラマ「マクラコトバ」公式サイト:https://hicbc.com/tv/makurakotoba/
脚本:ニシオカ・ト・ニール、久保田唱
演出:久保田唱
出演:
山形匠、松本享恭、松村優、高柳明音、夏目愛海、日比美思、平松來馬、小山璃奈、
柊木智貴、田島芽瑠、太田奈緒
SS席(特典付き) 11,000円 ※千秋楽のみ12,100円
S席 8,800円 ※千秋楽のみ9,900円
公式サイト:https://makurakotoba-stage.com/
公式 X(旧 Twitter):https://twitter.com/makura_stage
主催:舞台「マクラコトバ」」2024製作委員会(CBCテレビ、キョードーファクトリー)
企画:CBCテレビ
制作:ケイマックス、キョードーファクトリー