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無料のサーバ仮想化ソフトウェア『oVirt』の日本語マニュアル 2024年7月10日より無償公開



『oVirt』利用イメージ

オープンソースソフトウェア(※1)(以下、OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネット(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:恒川 裕康)は、仮想環境(※2)を統合的に管理することのできるOSS『oVirt(オーバート)』の日本語マニュアルを2024年7月10日よりホームページにて無償公開しました。
ホームページ: https://www.designet.co.jp/ossinfo/ovirt/

このマニュアルは、主に仮想環境の管理者向けの仮想マシンやディスクなどの管理方法について書かれており、イメージ画像を加え、利用者にわかりやすいマニュアルとなっています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/400935/LL_img_400935_1.png
『oVirt』利用イメージ

■『oVirt』とは
『oVirt』とは、仮想環境を統合的に管理するために設計された分散仮想化プラットフォームのOSSです。仮想環境を作成する際、Linuxをハイパーバイザー(※3)として使用する場合、KVM(※4)を使用することができます。KVMを使用すれば、仮想マシンの作成や起動、ライブマイグレーション等を行うことが可能ですが、複数のKVMを一括して管理したり、障害発生時に自動的に仮想マシンをフェイルオーバー(※5)したりすることはできません。
『oVirt』には、ウェブベースの管理UIがあり、管理者向けの管理ポータル、利用者向けのVMポータルをそれぞれ利用することができます。『oVirt』は、複数の仮想マシンを管理することや、フェイルオーバーにも対応しています。『oVirt』を利用することで、KVMでの課題を解決することができます。

デージーネットでは、2024年7月10日より、次のURLで『oVirt』の「利用マニュアル」を無償公開します。

【oVirt 利用マニュアル】
https://www.designet.co.jp/ossinfo/ovirt/ovirtmanual/


■日本語マニュアル無償公開の背景
『oVirt』とは、仮想マシンの作成や起動などの管理を行うことができるOSSです。近年、仮想サーバの利用が当たり前となり、インターネットサービスプロバイダや一般の企業でも仮想サーバが広く利用されています。そうした中、2023年11月、米国のBroadcom社がVMware社を買収した影響で、VMware製品の価格高騰やサポート内容の変更が懸念されています。一方でoVirtは、VMware製品の代替としても注目されています。
しかし『oVirt』の公式マニュアルは、すべて英語表記での解説のため、日本人ユーザにとって難しいものとなっています。そこでデージーネットは、社会貢献の一環としてOSSをより効果的にビジネスに活用してもらえるよう『oVirt』の日本語マニュアルを作成しました。


■『oVirt』の特徴
『oVirt』には、以下のような特徴があります。

1. 複数台のホストを統合的に管理
最初に1台のホスト(※6)を構築する必要がありますが、2台目以降のホストは簡単な操作で追加することができます。ホストの追加も『oVirt』のWeb上の管理ポータルから行うことができるため、システム規模に合わせて、容易にホストを増やすことが可能です。また、ホストをメンテナンス状態にしたり、再起動したりすることも管理ポータルから行うことができます。

2. セルフホストエンジン構成が利用可能
セルフホストエンジン構成では、『oVirt』を管理するためのサーバを、ホストから独立したサーバにインストールせず、一つのホスト上の仮想マシン中に組み込むことができます。これにより、oVirtを管理するためのサーバを1つ余分に準備する必要がなくなり、必要な物理マシンのリソースを節約することが可能です。

3. 冗長構成のシステム構築が可能
『oVirt』は、ホストに障害が発生して停止してしまった場合、該当ホストで起動していた仮想サーバを別のホストで自動的に再起動させる機能があります。この機能を利用し、冗長構成のシステムを構築することで、仮想環境を構成するサーバに障害が発生した時に備えたシステムを構築することができます。ハードウェア障害にも対応できるため、安心してシステムを運用できます。

4. 仮想マシンを起動させたまま異なるホストに移行が可能
『oVirt』は、Web上の管理ポータルから仮想マシンを起動したまま異なるホストに移行できるライブマイグレーションに対応しています。ホストのメンテナンスを行う際など、意図的に仮想サーバを移動したい時に、システムを止めずに行うことができます。


■今後の展望
デージーネットは、今後も日本企業のDX化に役立つOSSを調査し、情報を公開していきます。さらに、日本でのOSSの活用を促進し、利用を広げていくためにOSSの日本語化や日本語マニュアルを公開していきます。


■デージーネットのサービス
『oVirt』はオープンソースソフトウェアのため、無料で入手できます。さらに、今回デージーネットが公開する『oVirt』の利用マニュアルも無料で公開されているため、『oVirt』を使って仮想マシンを構築することで、完全に無料で利用することが可能です。しかし、自社でインストールしたり、構築を行うことが不安な企業もあります。

1. システムの構築
デージーネットでは、『oVirt』のインストールや構築が不安な企業向けに、構築サービスも提供しています。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、お客様に合ったOSSでシステム構築を行うことが可能です。

2. 導入後支援サービス
デージーネットでシステムを構築した場合、OpenSmartAssistanceという導入後サポートを提供しています。継続してシステム管理のサポートを行うサービスで、以下のようなサポートがあります。
・Q&A
・セキュリティ情報提供
・点検とチューニング
・障害調査、障害回避
・障害時オンサイト対応
・障害時システム再構築
・運用サービス
・ソフトウェアのアップデート


■参考URL
【oVirt調査報告書】
https://www.designet.co.jp/download/#cloud
【デージーネットのシステム構築サービス】
https://www.designet.co.jp/system/


■用語注釈
(※1)オープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェア(略称:OSS)とは、無償で利用でき、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。
(※2)仮想環境
仮想環境とは、パソコンやサーバなど一つのハードウェアの中で、仮想的な環境を構築したものをいいます。
(※3)ハイパーバイザー
ハイパーバイザーとは、仮想マシンを作成および実行するソフトウェアです。
(※4)KVM
KVM (Kernel-based Virtual Machine:カーネルベースの仮想マシン) とは、Linuxに組み込まれたオープンソースの仮想化技術です。
(※5)フェイルオーバー
フェイルオーバーとは、稼働中のシステムで問題が生じてシステムやサーバが停止してしまった際に、自動的に待機システムに切り替える仕組みをいいます。
(※6)ホスト
ホストとは、ネットワークホスト(Network host)とも呼ばれる、コンピュータネットワークに接続されたコンピュータもしくはその他のデバイスをいいます。


■会社概要
会社名: 株式会社デージーネット
代表者: 代表取締役 恒川 裕康
本社 : 〒465-0025 愛知県名古屋市名東区上社四丁目39-1
資本金: 4,000万円
URL : https://www.designet.co.jp/
TEL : 052-709-7121
FAX : 052-709-7122


<一般の方からのお問い合わせ先>
https://www.designet.co.jp/contact/
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