早期胃癌深達度AI診断支援システム
早期胃癌AI診断支援システム デモ画像
(※1)両備システムズ調べ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/392345/LL_img_392345_1.png
早期胃癌深達度AI診断支援システム
●開発の背景
日本における胃癌の罹患数は、大腸癌・肺癌に続き第3位となっており、死亡者数は毎年4万人以上となっています(※2)。
胃癌の特徴として、病期が進行すると死亡率が高まりますが、早期に発見すれば十分に根治可能な疾患です。しかし、早期胃癌の深達度は判定が難しく、専門医でも正診率は72%(※3)程度とも言われています。胃癌の治療法には腫瘍を内腔から切除し胃が温存できる内視鏡治療と、胃の一部から全部を切除する外科手術があります。その選択には腫瘍の進行度に対する正確な診断が必要ですが、診断の精度は依然不十分であるのが実状です。こうした背景から本システムを開発しました。
(※2)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a14
(※3)「尹 ほか:胃癌に対する深達度診断の現状、日消誌、2009」より算出
●早期胃癌深達度AI診断支援システムについて
内視鏡で撮影された早期胃癌画像に対するAIの解析結果をもとに、正診率は約82%(※4)の精度で、深達度の判定を行い、医師の診断を支援する事で、誤った診断の低減が期待できます。
その精度を実現するため、医師が、分かり易い、実際の診断でも使えるような画像を選別し、また様々な条件下での内視鏡検査に対応するために、1枚の画像から多様なパターンの画像を作成し(多様な角度、撮影機器など)、AIに読み込ませることで研究を進め、製品開発を行いました。
(※4)「早期胃がんの深達度診断支援プログラムの単体性性能評価試験報告書」より
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/392345/LL_img_392345_2.png
早期胃癌AI診断支援システム デモ画像
●今後の展望
岡山大学と両備システムズは、他部位の疾患についても製品化に向けて研究を推進しており、大腸や胆道、膵臓分野でのAI画像診断支援や、内視鏡染色検査でのAI技術活用を進めて、社会実装化を目指します。
また、両備システムズは、2030年までにメディカルAI事業を10億円へ拡大し、更に医療事業全体では30億円を目指します。
■国立大学法人岡山大学 研究者について
河原 祥朗(かわはら よしろう)
岡山大学 学術研究院医歯薬学域 実践地域内視鏡学講座 教授(特任)
専門:消化器内視鏡学 消化器内視鏡治療(ESD)
2023年末までに胃癌、食道癌の内視鏡治療3,000症例以上を施行。
ESD普及のため世界各国で講演、ライブデモンストレーターを努め、
内視鏡関連の特許も多数取得しています。
岡山大学ホームページ: https://www.okayama-u.ac.jp/
【オージー技研株式会社 会社概要】
社名 : オージー技研株式会社
本社所在地 : 岡山県岡山市中区海吉1835-7
代表者 : 代表取締役社長 奥田 宏
設立 : 1966年9月
資本金 : 1億円
事業内容 : 医療機器、福祉機器及び健康機器の製造、
販売及び輸出入業務
コーポレートサイト: https://www.og-wellness.jp/
【株式会社両備システムズ 会社概要】
社名 :株式会社両備システムズ
本社所在地:岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12
杜の街グレースオフィススクエア4階
代表者 :代表取締役社長 松田 敏之
設立 :1969年12月
資本金 :3億円
事業内容 :公共、医療、社会保障分野および民間企業向け情報サービスの提供
(システム構築、アウトソーシング事業)、ソフトウェア開発、
データセンター事業、ネットワーク構築サービス、セキュリティ事業、
ハードウェア販売および保守サービス、AI・IoTなど先端技術研究開発
コーポレートサイト: https://www.ryobi.co.jp/