エアレーションホッパー 本体
実験結果(小麦粉 搬送効率)
エアレーションホッパー無しの場合、ホッパー内部に小麦粉が残存
ありの場合、全量排出
粉体はその性質や取り扱う環境により振る舞いが大きく変わるため、取り扱いが非常に困難です。当社にも粉体の取り扱いに関する相談が日々寄せられており、中でも「粉詰まりにより次工程に十分な量を供給できない」という内容が多く届けられています。
当社ではそうした課題を解決する「エアレーションホッパー」をラインナップしており、お客様に安心して製品を選んでいただけるよう、その効果を実証する実験を行いました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_1.jpg
エアレーションホッパー 本体
エアレーションホッパーとは粉体原料タンクの排出口に取り付けるアタッチメントです。
エアーを取り込むことで内部の粉体を流動化し、排出を促します。
結果、エアレーションホッパーを使用することで、2つの点で大きく搬送を改善しました。
1. 小麦粉の搬送能力が2.87倍になった
2. タンク内の小麦粉を残さず搬送できた
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_2.jpg
実験結果(小麦粉 搬送効率)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_3.jpg
エアレーションホッパー無しの場合、ホッパー内部に小麦粉が残存
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_4.jpg
ありの場合、全量排出
■実験方法
空気輸送機を用いて小麦粉をタンクA(画像左)からタンクB(画像右)へ搬送します。小麦粉の供給元であるタンクAにエアレーションホッパーを設置し、タンクBにて小麦粉の搬送量を計量。
エアレーションホッパーを作動した場合・しなかった場合で粉体搬送量を比較しました。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_6.jpg
実験レイアウト
1. 小麦粉の搬送能力が2.87倍になった
エアレーションホッパーを使用することで、小麦粉の平均搬送能力(kg/h)は2.87倍になりました。通常に比べ、短時間で大量に次工程への小麦粉供給が可能です。
搬送に要する時間の短縮に加え、たとえば生産スケールアップの際に粉体搬送量を増やすため空気輸送機を買い替える、(エアー供給量が不足する場合)新しいエアーコンプレッサーを導入するといった設備導入コストを抑えることができます。
【なし】
搬送能力(kg/h) :256
供給圧力(MPa) :0.37
エアレーションホッパー消費圧力(L/min):-
【あり】
搬送能力(kg/h) :735
供給圧力(MPa) :0.37
エアレーションホッパー消費圧力(L/min):-
【比較値】
搬送能力(kg/h) :2.87
供給圧力(MPa) :-
エアレーションホッパー消費圧力(L/min):-
※搬送能力は粉体搬送を複数回繰り返した結果の平均値です。
2. タンク内の小麦粉を残さず搬送できた
通常の搬送方法では、ホッパー内で小麦粉がラットホールを形成しました。ラットホールとは粉体がホッパー壁面に付着し、排出時に粉体がドーナツ状に残留する現象です。ホッパー内の粉体を全量排出できないため、原料ロスや品質のばらつきにつながります。
一方エアレーションホッパーで排出口付近の小麦粉を流動化させた場合、壁面への付着を防ぎ、ラットホールを作らず全量排出しました。ホッパー内の粉体を残さず排出・搬送するため、原料ロスの削減と後工程への安定した原料供給が可能になります。
■エアレーションホッパーとは
エアレーションホッパーは粉体原料を供給するホッパー(コニカル)型タンクの排出口に取り付けるアタッチメントです。内部にエアーを送り込むことで粉体を液体のように流動化し、粉体の排出を促します。
導入ご検討にあたり、当社にて実際の粉体原料を用いたデモ実験を承っております。お気軽にご連絡ください。
エアレーションホッパーの構造・原理・デモ動画など詳細はこちらからご覧いただけます。
https://www.nitto-kinzoku.jp/shop/g/gph-ar-tht/
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_1.jpg
エアレーションホッパー 本体
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/389525/LL_img_389525_7.jpg
エアレーションホッパー 設置イメージ
■日東金属工業とは
ステンレス製の容器や撹拌装置などを通じお客様の新たな価値創造・製品づくりに貢献する産業用生産設備メーカー。
日東金属工業は1957年6月、家庭用ステンレス製品・容器の製造を目的としてスタートしました。現在では医薬品業界を中心として、日本国内外の化粧品・食品・化学・半導体などさまざまな分野で使用されるステンレス容器や撹拌装置を、日本国内の2拠点にて設計・製造・販売しています。
65年以上の実績と経験を活かし、オーダーメイドのステンレス容器および撹拌装置をお客様にご提案します。
■会社概要
会社名 : 日東金属工業株式会社
所在地 : 埼玉県八潮市二丁目358
設立 : 1957年6月
代表取締役: 大山 正記
事業内容 : 工業用ステンレス製容器・撹拌装置などの製造・販売
URL : https://www.nitto-kinzoku.jp/shop/default.aspx
【一般のお客様向けお問い合わせ先】
日東金属工業株式会社 営業部
メールアドレス: sales@nitto-kinzoku.co.jp
TEL : 048-996-4221
URL : https://www.nitto-kinzoku.jp/shop/pages/contact.aspx