『小説 人望とは何か?』書影
著者近影
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年10月17日にPHP新書『小説 人望とは何か?』(眞邊明人 著/税込 1,100円)を発売しました。作家や演出家などマルチに活躍する著者の眞邊氏は、企業研修の経験から「人望」の重要性を訴えます。本書は、幕末の英雄、西郷隆盛をモデルにした主人公が、ビジネスの現場が抱えるリアルな課題に挑む小説です。論理や「しくみ」だけでは解決できない組織の矛盾に挑む姿を描きます。
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『小説 人望とは何か?』書影
組織の矛盾を乗り越える「人望」を 小説形式で疑似体験
著者の眞邊明人氏は、吉本興業において新規事業の展開と事業成長を牽引しその後独立。年間100本近くのビジネス研修を開催し、独自のコミュニケーションスキルを開発・体系化してきました。政治家のスピーチも指導する著者は、今、リーダー層に求められているのは「人望」だと唱えます。
システムの問題や個人の思惑が交錯し、常に矛盾を抱えている組織を、「この人のためなら」と理屈を超えてマネジメントできる力である「人望」の重要性を、著者は強調します。
また、物語には経験学習を促進し、知識を実践に結びつける効果があることから、新書では異例の小説形式を採用しました。ります。抽象的なテーマである「人望」に対し、読者がより没入感を持って理解を深められます。
本部と現場の軋轢もあれば、エリアの格差もあります。人間には感情があり、矛盾を放置するとそれはモチベーションの低下に繫がり、場合によっては離職さえあり得るでしょう。「人望」は、これらの矛盾を乗り越えるものです。理屈を超えて相手を説得する力です。
(本書「はじめに」より)
西郷隆盛が令和のビジネスシーンで難局を克服する姿を描く
物語の主人公である西郷武彦が直面する課題は、人材の流出、パワハラ、合併、情報漏洩など、実際に著者が見聞きした出来事に基づいています。西郷のモデルは、幕末の英雄西郷隆盛です。各藩の様々な思惑を「人望」でまとめあげた西郷を現代に甦らせ、ビジネスシーンで起こる難局を克服する姿が描かれています。実話に基づくリアルなエピソードと、解説が挿入された場面ごとの構成によって、著者は「真の人望」を読者に問いかけます。
【あらすじ】
家電メーカーの人事部長西郷武彦の物語と理論の解説を通じて、「組織の価値観を体現している人が人望を得る」などの要諦を説く。
【主な登場人物とセリフ】
西郷武彦……
「ビジネスにおける成長とは、他人の評価にある」
株式会社BEATECHの人事部長。営業本部長として類稀なリーダーシップを発揮していたが、新社長である島津敏光と対立して子会社に出向となる。その後本社に復帰して現職。
島津敏光……
「私の想いはすべてがBEATECHの創業者の遺志を継ぐものです」
同社代表取締役。前社長島津彬光の弟。 志 半ばで病に倒れた兄の後を継承、営業拡大路線を打ち出し、彬光の秘蔵っ子と言われた西郷と対立。
大久保一人……
「才谷さんが西郷さんに期待しているのは、西郷さんの人望です」
経営企画室長。西郷の一年後輩で、西郷の親友といってもいい存在。敏光の腹心であり、敏光に西郷の本社復帰を進言した。冷徹な性格であるが、その仕事ぶりは迅速かつ的確、そして実直。
著者プロフィール
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著者近影
眞邊明人(まなべ・あきひと)
脚本家、演出家。1968年生まれ。同志社大学文学部卒。大日本印刷、吉本興業を経て独立。独自のコミュニケーションスキルを開発・体系化し、政治家のスピーチ指導や、一部上場企業を中心に年間100本近くのビジネス研修、組織改革プロジェクトに携わる。研修でのビジネスケーススタディを歴史の事象に喩えた話が人気を博す。
著書にベストセラーとなった『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(サンマーク出版)『、28歳フリーターが総理大臣と総選挙で戦ってみた』(KADOKAWA)など。
【書誌情報】
ヘッドタイトル:小説
タイトル:人望とは何か?
共著:眞邊明人 判型・製本:新書判並製
ページ数:192ページ
定価:1,100円(税込)
発売日:2023年10月17日
ISBN:978-4-569- 85571-4
発売元:株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85571-4