大同メタル工業、欧州洋上風力発電機用主軸受の供給契約締結 ※写真はイメージです
すべり軸受
風力発電機用軸受
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大同メタル工業、欧州洋上風力発電機用主軸受の供給契約締結 ※写真はイメージです
新工場は、当社連結子会社の大同メタルチェコ(以下、DMC)敷地内にて2023年4月に着工しており、2025年に生産を開始する予定で、数百基の発電機用軸受の生産能力の確保、ならびに将来的な需要拡大にも対応していく所存です。(建屋面積:約1万平方メートル)
DMCでは、欧州の主要自動車メーカーや自動車部品サプライヤー向けにすべり軸受の生産や材料開発を行っておりますが、今後さらに、洋上風力発電機の主軸受評価試験やギアボックス軸受材料の基礎研究を行ってまいります。
<洋上風力発電機用主軸受について>
洋上風力発電機用主軸受であるすべり軸受は、軸とすべり軸受の間に形成される油膜を介して荷重を支持するように設計されている流体潤滑用軸受です。軸受表面にPEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)複合材を用いており、水力発電向けで25年、蒸気・ガスタービン向けで10年以上の使用実績があります。
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すべり軸受
<洋上風力発電機用主軸受の特長>
(1)動荷重機械の標準技術であり、騒音、振動を大幅に改善し、衝撃吸収性が向上することによって風力発電機自体の寿命を改善します。
(2)各パーツに分解可能なので、ブレードを取り外すことなく、風車ナセル内で軸受の交換が可能な為、大型船舶、大型クレーンが不要となり交換時間、発電中断期間および交換コストの削減に貢献します。
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風力発電機用軸受
<国内においての取り組み>
2022年1月に、洋上風力発電機の大型化に対応する次世代風車要素技術の開発に関し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「グリーン・イノベーション基金事業(洋上風力発電の低コスト化プロジェクト)」(注1)に採択されており、当社連結子会社の大同メタル佐賀株式会社にて、大学と共同で、3~6MWの軸受ベンチ試験機を設置するなどして、開発に取り組んでいく予定です。
当社は洋上風力発電の社会実装ならびに2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
(注1) 風車の大型化に対応する次世代風車要素技術の開発を踏まえ、深い海域でも設置が可能な浮体式を中心とした洋上風力発電のコスト低減によって導入拡大を目指すプロジェクトです。
[関連情報]
当社について:
当社は、1939年(昭和14年)の創業以来、自動車、船舶、建設機械、一般産業向けなど、多種多様な産業分野で使用される「軸受(ベアリング)」を製造・販売している「総合すべり軸受メーカー」で、日本、北米、欧州、アジア、中国の5つの地域において、生産・販売・研究開発体制を構築しています。自動車のエンジンに使用される軸受では世界シェア約36.7%、大型船舶のエンジンに使用される軸受では同約73.0%と、いずれも世界トップのシェアを有しています(シェアは2022年暦年ベース/当社推定)。
2022年2月4日ニュースリリース:
「NEDO「グリーンイノベーション基金事業(洋上風力発電の低コスト化プロジェクト)」に採択」
https://www.daidometal.com/jp/20220204-2/
当社ウェブサイト 風力発電用軸受ご紹介ページ:
https://www.daidometal.com/jp/wind-power/