神奈川フィルハーモニー管弦楽と京都市交響楽団でコンサートマスターとして活躍する石田泰尚(いしだ やすなお)が2014年に企画・結成した弦楽アンサンブル『石田組』のアルバム発売記念全国ツアー2022/2023のCM映像が到着。
全国ツアーは5月3日の兵庫公演を皮切りに北海道から九州まで全国各地での開催を予定している。『石田組』は、プログラムによって様々な編成で演奏をするスタイルを取っており、メンバーは“石田組長”こと石田泰尚が信頼を置いている首都圏の第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に公演ごとに“組員”が召集される。
レパートリーはクラシックから映画音楽、ロックまで幅広いジャンルの名曲で構成されるのだが、これらの『石田組』の特徴について、石田泰尚氏に聞いた。
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YouTube動画 :
https://www.youtube.com/watch?v=xQRb40AScxU
『石田組』 組長・石田泰尚氏へのインタビュー
Q:『石田組』のプログラムは1部がクラシック、2部にロック、映画音楽などで構成され、幅広いジャンルが特徴的です。どうしてこのような構成にされているのでしょうか?また、どうやって楽曲を選んでいるのでしょうか?
A:できるだけ多くの人に僕らの演奏を聴いてほしいのでプログラムのジャンルを広げています。クラシックは好きじゃないという人もいると思いますので。
自分はクラシックしか知らない人間で、日常で洋楽や邦楽問わず音楽を聴くことがないんです。なので、クラシック以外は本当に知らないのですが、マネージャーから石田組に合うんじゃないかと提案された曲のアレンジを想像してみて、「いいね!」と思った曲をプログラムに入れています。
原曲を何度も聴いて、どういうビート、メロディ、ハーモニーの曲なのか身体に染み込ませ本番に挑んでいます。
Q:『石田組』のメンバーは各公演によって異なるのはどうしてでしょう。
A:『石田組』のメンバーにはオーケストラで活躍する奏者が多くいます。
固定のメンバーにしないことによって、スケジュールが組みやすくなります。
また、各公演地にゆかりのあるメンバーを選んだりもします。
毎回同じメンバーより、馴れ合いの関係も防げるし、何より刺激になりますね。
Q:メンバーに求めていることはありますか?
A:メンバー全員、演奏技術は間違いないです。上手いです。
求めることは、楽しんで欲しいということくらいですかね。
オーケストラも会社と同じで色々あります。組織やコミュニティあっての個人ですので、自分にとって大事な場所ですが、時には窮屈に感じることもあります。皆さんだってそうでしょう?!
だから、メンバーには『石田組』で演奏する時だけは、自分を解き放って楽しんでほしいって思っています。その楽しさは、お客さんに必ず伝わるものだから。
Q:石田さんは二つのオーケストラでコンサートマスターを務め、ソロ、デュオ、客演公演に『石田組』全国ツアーと大変ご多忙ですが、石田さんの今後の目標はなんですか?
A:一生現役でいたいと思っています。
今、50歳ですが、自分は本当にバイオリンを辞めないでやっていて良かったなと思っています。やらせてくれた両親に感謝しかないです。だから、一生演奏していたい。そのためには、「謙虚でいる」「良く寝る」この二つを守っていきたいと思っています。
石田組2023/2024 アルバム発売記念ツアー スケジュール予定
2023年
5月3日(水祝) 兵庫 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
5月4日(木祝) 京都 京都コンサートホール・大ホール
5月19日(金) 静岡 焼津文化会館
5月21日(日) 新潟 三条市体育文化会館
5月26日(金)27日(土) 長野 八ヶ岳高原音楽堂
6月4日(日) 鹿児島 霧島国際音楽ホール みやまコンセール
7月9日(日) 佐賀 佐賀市文化会館
7月30日(日) 熊本 八千代座
8月6日(日) 愛知 愛知県芸術劇場コンサートホール
8月13日(日) 東京 サントリーホール
8月16日(水) 大阪 フェスティバルホール
9月9日(土) 神奈川 神奈川県立音楽堂
10月1日(日) 北海道 札幌コンサートホール Kitara
10月5日(木) 千葉 船橋市民文化ホール
10月7日(土) 秋田 アトリオン音楽ホール
10月14日(土) 北海道 網走市民会館
10月29日(日) 長野 軽井沢大賀ホール
11月23日(木祝) 神奈川 ミューザ川崎シンフォニーホール
11月26日(日) 滋賀 びわ湖ホール
12月1日(金) 宮城 電力ホール
12月3日(日) 福岡 北九州市立響ホール
12月10日(日) 東京 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
12月16日(土) 埼玉 東松山市民文化センター
2024年
1月27日(土) 福島 ふくしん夢の音楽堂
3月3日(日) 静岡 アクトシティ浜松
3月17日(日) 石川 北國新聞赤羽ホール
3月20日(水・祝) 鹿児島 川商ホール第2ホール
各地のチケット販売情報、メンバー、プログラムは アーティストHP(http://musiciansparty.jp/artist/ishida/ )に決まり次第、順次更新いたします。
Violinist of a Legend : http://musiciansparty.jp/artist/ishida/
《アルバム詳細》
タイトル:『石田組 2023・春』
アーティスト: 石田組
発売日・配信日:2023年4月26日
品番:UWCD-10002
価格:¥4,000(税込)
SHM-CD + DVD
画像 : https://newscast.jp/attachments/LggvS981SUovo5vBnKDI.jpg
【収録予定曲】
1. キル・ザ・キング(レインボー)
2. 輝ける7つの海(クイーン)
3. ボーン・トゥ・ラブ・ユー(クイーン)
4. ニュー・シネマ・パラダイス(エンニオ・モリコーネ)
5. バック・トゥ・ザ・フューチャー(アラン・シルヴェストリ)
6. スマイル(チャップリン)
7. 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調、作品3-1 RV549 (ヴィヴァルディ)
8. ルーマニア民俗舞曲(バルトーク)
9. アンダンテ・フェスティーヴォ(シベリウス)
10. ファランドール(ビゼー)
【特典DVD (約15分)】 2022年8月19日ミューザ川崎シンフォニーホールでのLIVE録音
石田組
ヴァイオリニスト石田泰尚の呼びかけにより2014年に結成された弦楽合奏団。プログラムによって様々な編成で演奏をするスタイルを取っており、メンバーは“石田組長”が信頼を置いている首都圏の第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に公演ごとに“組員”が召集される。レパートリーはバロック音楽から映画音楽、プログレッシブ・ロックまで多岐にわたり各々のスタイルをぶつけ合いながら織り成す演奏スタイルは弦楽アンサンブルの新しい世界を切り拓く存在として各方面から注目され2017年にリリースされたデビューアルバム“THE石田組”はレコード芸術誌上で特選盤の評価を得た。単独公演のみならず渡辺克也氏、工藤重典氏ら著名な音楽家との共演や組員自ら指導に当たる教育プログラムの実施など活動は多岐に渡る。2018年にNHK-FM「ベストオブクラシック」及びNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」で紹介されその熱いステージの模様が大きな反響を呼び、2019年にEテレ「ららら♪クラシック」で特集が組まれた。2021年に3年ごとに行われる音楽の友誌クラシック音楽ベストテン、「あなたの好きな室内楽グループ」部門にて第4位(日本人グループ最高位)に選出された。2022/2023シーズンには全25公演となる初のツアーを開催した。
石田泰尚(いしだ・やすなお)プロフィール
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神奈川県出身。国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞受賞。新星日本交響楽団コンサートマスターを経て、2001年神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。以来“神奈川フィルの顔”となり現在は首席ソロ・コンサートマスターとしてその重責を担っている。これまでに神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。結成時から20年以上参加するYAMATO String Quartet、自身がプロデュースした弦楽アンサンブル“石田組”など様々なユニットでも独特の輝きを見せる。2018 年には石田組がNHK-FM「ベストオブクラシック」およびBSプレミアム「クラシック倶楽部」 で放送されその熱いステージの模様は大きな反響を呼び、2019年にはEテレ「ららら♪クラシック」で特集が組まれた。2020年4月より京都市交響楽団特別客演コンサートマスターを兼任。最新アルバムは2021年12月リリースされた“PIAZZOLLA LIVE”。2022年6月に初の著書となる「音楽家である前に、人間であれ!」を刊行。使用楽器は 1690 年製 G.Tononi、 1726 年製M.Goffriller。