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日本が世界に誇るMicro加工技術コンテスト「Expert Bisai Creators Contest 2022」優勝作品を発表



コンテスト授賞式の様子


1インチ メタル フェニックス


地球の移ろい


2022年ペルーの旅

一般社団法人微細加工工業会(東京都台東区、代表理事:戸田 拓夫)は日本が世界に誇るMicro加工技術コンテスト「Expert Bisai Creators Contest 2022」を開催。1インチ部門(自由部門)は株式会社キャステムの「1インチ メタル フェニックス」、時計・宝飾・オブジェ部門はプラスエンジニアリング株式会社の「陽縁-ひより-」が優勝に輝きました。表彰式は11月25日に開催した微細加工工業会の年次総会内で行い、受賞作品は2023年1月25~27日に東京ビッグサイトで開催される、ネプコンジャパンの微細加工EXPOの微細加工工業会ブースで展示予定です。

「Expert Bisai Creators Contest」とは、微細加工従事者やデザイナー、学生等を対象に、自社の微細加工技術を生かしたデザイン性のある作品を募集し、優秀作品を表彰するコンテストです。日本の製造業の強みである微細加工技術を分かり易い形で発信し、微細加工市場を活性化させることを目的としております。今年のテーマは「“デザイン”と“微細・精密加工技術を持った中小製造業”の協創から生まれる驚きを世界に発信!」で、全14作品がエントリーしました。

今回のコンテストの傾向として、異なる強みや技術を持つ企業同士の協業による事例が増え、コンテストを通じ企業間の横連携が加速しました。また、コンテストだけで終わるのではなく、BtoC向けに販売を目的に製作された作品も多く、ビジネスにつなげようとする動きが活発になりました。
来年以降も「Expert Bisai Creators Contest」を継続して開催し、より一層微細加工分野の認知度向上や市場の活性化につなげてまいります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_1.jpg
コンテスト授賞式の様子

【コンテスト実施概要】
期間:2022年4月募集開始/10月中旬作品提出締め切り/11月25日結果発表
主催:一般社団法人微細加工工業会
対象:オープン形式(非会員/個人/学生も可)
協賛:日進工具株式会社/碌々産業株式会社/株式会社キャステム
後援:日刊工業新聞


【2022年度コンセプト】
“デザイン”と“微細・精密加工技術を持った中小製造業”の協創から生まれる驚きを世界に発信!


【目的】
・微細・精密加工技術を一般消費者や他分野の方々にも理解しやすい形で発信し、“美”にまつわる新分野創造のきっかけを作る
・“美”を創り出すデザイナーに、“現在の微細・精密加工技術はここまで出来る!”ことを感じてもらい、新たな創作の引き出しを増やすきっかけを作る
・開発に携わった現場技術者のモチベーションアップと、微細・精密加工分野に縁の薄かったデザイナー、学生、若年層に関心を高めてもらう


【募集カテゴリー】
(1)1インチ部門(自由部門)
(2)時計・宝飾・オブジェ部門
(3)3Dデザイン部門


【審査員】
審査委員長
前田 正史 委員長(京都先端科学大学 学長)

審査員
中尾 浩治 委員(元テルモ株式会社会長/日本バイオデザイン学会 顧問&ファウンダー)
河合 哲哉 委員(カシオ計算機株式会社 常務執行役員 技術本部長)
向山 孝明 委員(株式会社石友 代表取締役社長)
高橋 学 委員(マナブデザイン株式会社 代表取締役)


【審査基準】
“美” 技術者でなくても感じられる美があること
“驚” 既成概念を打ち壊す驚きがあること
“匠” 優れた「精密・微細加工」技術が活かされていること
*3Dデザイン部門は「精密・微細加工」技術を活かしていること

Expert Bisai Creators コンテストWEBページ
http://bisai-monozukuri.com/lp/expert-bisai-creators/2022.html

Expert Bisai Creators コンテスト応募作品一覧ページ
https://bisai-monozukuri.com/lp/expert-bisai-creators/entrywork2022.html


【受賞作品】
<1インチ部門(自由部門)>
優勝 「1インチ メタル フェニックス」 株式会社キャステム

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_2.png
1インチ メタル フェニックス

準優勝 「地球の移ろい」 新東工業株式会社/株式会社マツダ

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_3.png
地球の移ろい

特別賞 「2022年ペルーの旅」 日新精機株式会社

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_4.png
2022年ペルーの旅

審査委員長賞 「創立50周年記念プラ紙幣」 株式会社精工技研

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_5.png
創立50周年記念プラ紙幣

【時計・宝飾・オブジェ部門】
優勝 「陽縁-ひより-」 プラスエンジニアリング株式会社

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_6.png
陽縁-ひより-

準優勝 「社窓から~四季の移ろい~」 hakkai 株式会社

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_7.png
社窓から~四季の移ろい~

【3Dデザイン部門】
特別賞 「ign.(イン)」 株式会社カブ・デザイン/タマチ工業株式会社

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/336985/LL_img_336985_8.jpg
ign.(イン)

【審査委員講評】
前田 正史 審査委員長
(京都先端科学大学 学長)
本コンテストも二回目となり、昨年度よりさらに、美微レベルがあがり、驚き度も強くなり、非常に選考に苦労しました。
光の影や透過光を巧みに使った作品もいくつかありました。これもアイデアです。加工した後の影や、ハレーションのシミュレーションをしながら設計されたと思います。また、素材の難加工性を考えると奇跡に近い作品がありました。加工精度を求めるためにあえて3軸加工機で加工したと聞き、技術者としての挑戦する気持ちに驚きました。
平面加工の極限にトライされた作品には、何か訴えるものがあります。あのような作品ができればこそ、現実の微細部品の限界を突破できるのだと感心もし、頼もしく思います。
美しい宝石のような加工を異種部品と組み合わせて実現した作品はそのイマジネーションの豊かさに驚かされました。イメージを形にするチカラが技術なのだと改めて感じました。
社長の型破りなプレゼンに驚かされた作品もありました。異種格闘技のような作品もありました。海外からも初めてエントリーがあり、国民性が出るものだなとも感じました。

本当に皆さんご苦労様でした。驚く作品を来年もぜひ拝見したく思います。


中尾 浩治 審査員
(元テルモ株式会社 代表取締役会長)
(日本バイオデザイン学会 顧問&ファウンダー)
今回、応募された作品を見ると前年よりどの部門ではなく総体的に確実にレベルが上がっていることを強く感じ大変嬉しく思いました。

個別の応募作品についての評価はここではしませんが、(1)開発した技術で純粋に勝負するのであればどの会社にも負けない、世界一である、などを述べる、もしくは(2)開発した技術を通してこういう新しい価値なり達成した目的があるのであれば、技術と生み出した価値を述べる、この二点を考えました。

今後、応募する人達にこのどちらかを意識し応募書類に解説を書き入れて欲しいと思います。これは微細がどの程度技術的に微細であるかを問うものであり、もう一つは微細の結果、何を生み出したのかを問う、基本かつ重要な点です。

今回、自社だけでなく他の会社の人たちと連携して開発した応募が一つ、二つありました。大変嬉しいことです。連携は微細コンテストでも重要なキーワードになると思います。イノベーションを統計的に分析した論文がありますが、やはり違う分野なり異なる背景を持ったメンバーの組み合わせの大切さが示されています。少し面倒かも知れませんが微細のコンテストを機会に他分野の人とのコラボをお勧めします。必ず面白い展開になりますし、自分達の技術の強みがそこで試される良い機会にもなると思います。また誰と連携するのか、何を連携するのか、連携の目的は何か、など考えざるを得ません。大事な思考訓練ですし、ひょっとすると今後の事業展開の上での良いヒントになるかも知れません。
来年も頑張ってください。応援しています。


河合 哲哉 審査員
(カシオ計算機株式会社 常務執行役員 技術本部長)
(第0回を経て)第一回の今回は、どの作品も前回よりもコンセプト・作品そのものもとてもブラッシュアップされた甲乙つけがたい素晴らしい提案多く審査には大変苦労しました。
その中で、受賞作品にはその作品の裏にある何故それを創造したのか?どのような考えで作品づくりに挑んだのか?というストーリーが明確な点が評価の対象となったと思っております。

日本の微・美に関するセンスは世界でも誇れるものであります。
これからも、微×美を多くの皆さんで探求しながらさらに発展できる大会になるように願っております。


高橋 学 審査員
(マナブデザイン株式会社 代表取締役)
昨年のプレコンテストに続き、本格稼働した第1回目のコンテストの開催となりました。
大変見応えがある高いクオリティ、そして素晴らしい微細加工技術が詰まった作品が多く、みなさんの技術と熱意、想いが伝わってきました。

切削・鋳造など金属加工のほか、樹脂成形やレーザー加工など様々な加工技術を活かした多種多様な作品をエントリーいただきました。
高度な精密技術や美しさに加え、コンセプトや本取り組みによる副次効果などを見据えた作品のほか、医療やSDGsなど異なる視点が織り込まれた作品も見受けられ、これからの製造業に必要な視点をそれぞれが意識していることを再確認でき、技術とは異なる部分での驚きを受けた良い機会となりました。

また、医療に活かされる微細加工技術をデザイナーが「価値の再定義」を図った作品のエントリーがありました。広い視野、たくさんの視点をもつデザイナーの目には専門分野の「当たり前」も「新たな価値創出の種」に映ります。専門分野の民生製品化は業界や技術の周知にもつながるため、今後は美大や将来の製造業を担う学生の参画も促し、クリエイターのさらなる参画が増えることを期待しています。

全体的に特筆すべきは異業種連携・産学連携など複数社で連携が多く見られたことです。技術の掛け合わせはイノベーションの種です。ぜひ来年以降もこのような連携を深め、さらに高いレベルの作品がエントリーされることを楽しみにしています。

また本コンテストの入賞を目指すだけでなく、技術者の技術向上やマインドアップ、プレゼン・コミュニケーション力向上など個人のスキルアップ、企業間連携やエントリー作品の商品化などを通して企業価値の向上促進など、エントリーの先にある企業の成長につながるきっかけになれば、と思っております。


<微細加工工業会の概要>
団体名 : 一般社団法人微細加工工業会
所在地 : 〒110-0015 東京都台東区東上野1-14-5 ユーエムビル8階
(株式会社NCネットワーク内)
代表名 : 代表理事 戸田 拓夫
事業内容: 微細加工領域の素形材分野に強みを持つ会員企業を対象に、
勉強会、情報交換会等の教育事業および、展示会出展、
情報誌発行等の情報発信事業、および国内外の業界団体、
公的機関との連携による業界支援施策の創出
URL : https://bisai-monozukuri.com
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