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シンポジウムでは、唾液とテクノロジーをテーマに最新の検査法や新しいアプローチを紹介し、唾液検査の実用化やその課題を議論します。唾液を用いて新規検査法を開発しようと考えている方や唾液のがん検査を知りたいと考えている方、その成功のための道筋を知りたい方など、ぜひ、多くの方の参加をお待ちしております。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/333916/LL_img_333916_1.jpg
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◆唾液を用いたがん検査
東京医科大学医学総合研究所 杉本昌弘 教授
「唾液は体の鏡」と呼ばれるように口腔内だけでなく全身の様々な健康状態を反映している。このため、唾液はその特徴を詳しく調べることで様々な疾患検査ができる可能性を秘めている。近年新型コロナの検査にて唾液検査が広く利用されるようになったが、ストレス性のホルモンの検査など唾液検査そのものは古くから実用化されている。私たちはがんを対象として唾液検査の研究を実施してきた。既に全国の医科歯科施設により検査が始まっている。本研究会では、技術的な側面だけでなく、がんの唾液検査の必要性や、既にどのような使い方がされているかを紹介する。
◆唾液を使って口腔がんをみつける
山形大学医学部附属病院歯科口腔外科 石川恵生 病院教授
口腔がんは、口の中にできるがんの総称であり、他のがん同様に早期発見が重要である。しかし病変を検出するために確立した検査は、視診(見る)・触診(触る)という主観的な検査のみであり、その精度は診察医の経験によるのが現実である。私たちはこれまで、口腔がんやそのなりかけの病変を唾液で見つけるために研究を行ってきた。本研究会では、これまでの唾液に関する研究成果を中心に、口腔がんを早期に発見するために行っている私たちの取り組みを紹介する。
◆体に優しく簡単に使える自己健康管理センサの開発
山形大学大学院有機材料システム研究科 長峯邦明 准教授
予防医療の実現に向けて自己健康管理の重要性が増している現代において、工学系の分野では血液診断に代わる、身体的負担が少ない自己体調管理センサの開発が活発化している。私達はこれまで、唾液や汗に含まれる成分を簡易検出可能な電気化学センサの研究開発に取り組んできた。本研究会では、世界の研究開発動向を踏まえながら、これまでの私達の研究成果を紹介する。
■「第1回日本唾液ケア研究会学術集会・いい唾液の日2022」開催概要
日時 : 2022年11月27日(日曜日) 9:00より開催いたします。
( https://thnty.hp.peraichi.com/ )
サリバテクノジーシンポジウムの開催時間:16:25-17:35
会場 : <オフライン>
神奈川県歯科保健総合センター
(神奈川県横浜市中区住吉町6丁目68-2)
<オンライン>
Zoom
申し込み締め切り: 2022年11月14日(月曜日)
会費 : 日本唾液ケア研究会会員5,000円 非会員10,000円
※全て税込価格
※報道関係者さま無料
申し込み方法 : 下記URLからお申し込みください。
https://thnty.hp.peraichi.com/
ハイブリッド開催ですが、現地120名まで参加できます。奮って現地参加をお願いいたします。
■その他のプログラム
特別講演 https://22uja.hp.peraichi.com/
唾液分泌から考える全身の健康科学
鶴見大学歯学部前教授・ドライマウス研究会代表 斎藤一郎 先生
最新の研究から唾液の役割について概説すると共に唾液分泌を促進する有効な対策について紹介します。
ランチョンセミナー https://d5iop.hp.peraichi.com/
唾液検査で判断する口腔と全身の状態
神奈川歯科大学臨床科学系歯科保存学講座歯周病学分野准教授 青山典生 先生
歯科医院のチェアーサイドで行われる唾液検査が口腔の状態だけでなく全身状態との関連もわかることが見出されました。最新の研究成果を紹介します。
一般演題・フォーラムなど
■特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会について
口腔ケアは、口腔疾患の予防や良好な口腔環境の維持に重要であるが、一般的に歯磨きに大きな力点が置かれ、唾液中の成分による効能は副次的な位置づけであった。しかし、近年、唾液の健康効果についての研究が進展したことにより、唾液は、良好な口腔環境を獲得させる機能水であるという概念の重要性が見出されている。この概念は、国民の健康増進を口腔から推進することができると考え、特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会では唾液の量と質に注目した健康普及啓発活動を通じて、国民の健康増進に貢献することや唾液学の推進を目的として活動している。