東京公演チラシ(表)
東京公演チラシ(裏)
〈和田酒盛〉曽我十郎と虎御前(1)
〈和田酒盛〉虎御前
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東京公演チラシ(表)
■公演概要
復曲能〈和田酒盛〉は、古来多くの人々に愛された『曽我物語』に題材を得た能です。昨年、復曲能を観る会のメンバーが中心となって、室町時代以来数百年間ぶりに復活させ、この度東京初演となります。仇討ち直前の曽我兄弟を描く〈和田酒盛〉は個性的な鎌倉武将が大勢登場し、場面展開も早い絵巻物のように華やかな能。一方、曽我十郎の恋人・虎御前が十郎を慕い、時の権力者に媚びることなく自分の気持ちに正直に生きる姿も描きます。同時に上演する狂言や仕舞も、サブタイトル「能の世界から思いを馳せる~中世の女性たちの生き方~」に沿って、当時の女性の生き方が強く感じられる演目を選定しました。伝統芸能から現代の私たちの生き方を考えるきっかけにもなる公演です。能楽界を代表する演者も多数出演。
復曲能を観る会だけでご覧いただける〈和田酒盛〉をお楽しみいただけます。
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〈和田酒盛〉曽我十郎と虎御前(1)
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〈和田酒盛〉曽我兄弟らの舞
■演目/あらすじ
復曲能〈和田酒盛〉
父の仇、工藤祐経を討つと決めた曽我十郎は恋人の虎御前に別れを告げる。場面は変わって鎌倉幕府の有力者・和田義盛が催す大宴席となり、十郎と虎も同席している。好きな相手に盃を向ける「思い差し」が座興になると、虎ははばかることなく十郎に盃を向け、それを見た義盛一族は色めき立つ。そこへ急を察した弟の曽我五郎が駆けつけ、義盛の子である剛の者、朝比奈と組み合うが十郎がとりなし、三人で華やかに舞を舞う。
狂言〈鬼瓦〉
訴訟のため上京していた遠国の大名が首尾よく勝訴し帰国することに。大名は太郎冠者を伴って因幡堂に御礼参りをするのだが...。妻を想う大名の大らかさを描く秀作の狂言。
仕舞〈巴〉
一人の僧が木曽義仲の愛妾で女武者・巴御前の幽霊に出会う。敵に囲まれた義仲の自害を前に、長刀を携えて奮戦する巴の戦いぶりを舞う。
仕舞〈班女 クセ〉
愛する吉田少将と別れた後、交わした扇を見つめて勤めに出ない遊女・花子。宿を追い出された後、京の下賀茂神社で班女と呼ばれる物狂いとなって我が身の無常を語り舞う。
仕舞〈花筐 クセ〉
大迹部皇子は照日ノ前を寵愛していたが、天皇に即位するため別れに際して花筐(花籠)を贈る。照日ノ前は物狂いとなって都に上ると、即位した天皇の行列に出会い恋慕の情を訴える。
■開催概要
公演名 : 復曲能を観る会〈和田酒盛〉東京公演
サブタイトル : 能の世界から思いを馳せる~中世の女性たちの生き方~
日時 : 2022年10月9日(日) 14時開演/16時10分ころ終演予定
会場 : 東京・千駄ヶ谷 国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
チケット(税込): 正面S指定席6,000円/正面A指定席、脇正面A指定席5,000円/
脇正面B指定席、中正面指定席4,000円
学生割引、障害者割引あり 各料金より2,000円引
内容 : 復曲能〈和田酒盛〉 狂言〈鬼瓦〉 仕舞〈巴〉
〈班女 クセ〉〈花筐 クセ〉 講演
URL : 公式サイト
https://hukkyokunouwomirukai.amebaownd.com/
チケット予約サイト
https://form.run/@hukkyokunouwomirukai-omoushikomi
その他
文化庁ARTS for the future!2補助対象事業
■主催者概要
団体名:一般社団法人復曲能を観る会
代表者:代表理事・加藤眞悟(能楽シテ方観世流)
理事 :長谷川晴彦(能楽シテ方観世流)/古室知也(能楽シテ方観世流)/
奥津健太郎(能楽狂言方和泉流)ほか
■演目/主な出演者
講演 坂井孝一(創価大学文学部教授)
仕舞〈巴〉 梅若紀佳
仕舞〈班女 クセ〉 梅若紀長
仕舞〈花筐 クセ〉 梅若万三郎
狂言〈鬼瓦〉
大名・野村又三郎
太郎冠者・野村信朗
復曲能〈和田酒盛〉
曽我十郎・長谷川晴彦
虎御前・加藤眞悟
朝比奈・古室知也
曽我五郎・梅若久紀
和田義盛・安田登
郎等・高橋正光
虎ノ母・奥津健太郎
家人・奥津健一郎
笛 小野寺竜一
小鼓 久田舜一郎
大鼓 大倉正之助
■事前講座概要
・8月20日(土) 東京都品川区 池田山舞台
「復曲能〈和田酒盛〉中世を生きる女たち~ヒロインたち」
講師:野村育世(日本中世史・女性史)
・9月11日(日) 神奈川県大磯
「曽我十郎の恋人、遊女・虎御前の謡跡めぐり」
講師:島崎直人(二宮町文化財保護委員)
・9月19日(祝/月) 神奈川県横浜市 横浜能楽堂第二舞台
「復曲能〈和田酒盛〉と『曽我物語』(仮)」
講師:保立道久(東京大学名誉教授/歴史学)
槻宅聡(能楽笛方森田流)
■復曲能を観る会とは
「能と狂言の力で人と人を繋ぎたい」「復曲は埋もれた文化遺産の発掘」
このふたつの言葉を柱に、現在は演じられない室町時代の演目の復曲(再興)を通じて古人が大切にしてきた文化を再認識し、生きている伝統芸能を未来に繋げたいと願う能楽師の加藤眞悟、長谷川晴彦、古室知也、奥津健太郎が集い、昨年5月に任意団体「復曲能を観る会」を設立しました。本年3月には一般社団法人となり、継続的・発展的な活動を目指しています。コロナ禍からの文化芸術活動の再興を支える文化庁ARTS for the future!2の採択も昨年に引き続いて決定し、10月9日の東京公演〈和田酒盛〉と11月12日の名古屋公演〈不逢森(あわでのもり)〉は補助対象事業となりました。事前講座なども複数開催します。
■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
一般社団法人復曲能を観る会
TEL : 045-481-8704(加藤)
FAX : 045-481-8704(加藤)
Mail: hukkyokunou+tokyo@gmail.com