賃貸住宅市場における景況感(間取り別)
今月号ではトピックスとして「不動産市場は売高賃低状態 -アンケート結果より-」を掲載しております。また、2022年2月期の最新賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2022年4月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2022-04-19/38wq6h
■レポートの概要
(1) 不動産市場は売高賃低状態 -アンケート結果より-
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/307289/LL_img_307289_1.png
賃貸住宅市場における景況感(間取り別)
株式会社タスでは、不動産評価サービス「TAS-MAP」ユーザー様等を対象に不動産市場アンケートを実施しました。
売買市場においては、物流系の好調さが際立っています。新型コロナウイルス感染拡大により、物販系の電子商取引(EC)が急拡大しました。これに伴い、物流系不動産市場は、首都圏・首都圏以外ともに好調であり6か月後も好調を維持することが予測されています。
賃貸市場においては、全体的な傾向は売買と似ていますが、売買市場では好調を維持している首都圏の住宅系も賃貸市場では中庸から不調よりに位置しており、売高賃低の状況であることがわかります。
ただし、賃貸住宅市場では、間取り別で景況感が大きく異なります(図)。首都圏の賃貸住宅の景況感は、家族向けの40%、カップル向けの33%が「非常に良い」「やや良い」と回答しています。「やや悪い」と回答しているのは、家族向けの12%、カップル向けの16%で、「非常に悪い」という回答はありませんでした。一方で、単身者向け(20m2以上)の45%、単身者向け(20m2未満)の61%が「非常に悪い」「やや悪い」と回答しており、首都圏の賃貸住宅では二極化が進んでいることがわかります。
首都圏以外については、全ての間取りで「非常に良い」という回答はありませんでした。市況が「やや良い」との回答は、家族向けが13%、カップル向けが23%、単身者向け(20m2以上)が19%でしたが、単身者向け(20m2未満)については5%にとどまりました。市況が「非常に悪い」「やや悪い」との回答は、家族向けが26%、カップル向けが37%、単身者向け(20m2以上)が38%、単身者向け(20m2未満)は53%でした。首都圏・首都圏以外ともに面積の狭い単身者向けの市況が悪化していることがわかります。
(2) 2022年2月期 1都3県賃貸住宅指標
[東京都]
全域 23区 市部
空室率TVI(ポイント):13.82 13.29 17.78
募集期間(ヶ月) :4.58 4.40 5.54
更新確率(%) :44.42 44.41 44.55
中途解約確率(%) :38.76 38.61 39.74
[神奈川県]
空室率TVI(ポイント):15.36
募集期間(ヶ月) :5.08
更新確率(%) :44.14
中途解約確率(%) :40.93
[埼玉県]
空室率TVI(ポイント):17.66
募集期間(ヶ月) :5.19
更新確率(%) :42.92
中途解約確率(%) :41.63
[千葉県]
空室率TVI(ポイント):15.77
募集期間(ヶ月) :4.59
更新確率(%) :44.06
中途解約確率(%) :40.54
分析:株式会社タス
(3) 2022年2月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
[大阪府]
空室率TVI(ポイント):9.95
募集期間(ヶ月) :5.09
更新確率(%) :47.29
中途解約確率(%) :40.66
[京都府]
空室率TVI(ポイント):14.73
募集期間(ヶ月) :5.28
更新確率(%) :41.81
中途解約確率(%) :41.43
[兵庫県]
空室率TVI(ポイント):13.86
募集期間(ヶ月) :5.76
更新確率(%) :41.89
中途解約確率(%) :46.02
[愛知県]
空室率TVI(ポイント):17.89
募集期間(ヶ月) :6.21
更新確率(%) :42.18
中途解約確率(%) :44.22
[静岡県]
空室率TVI(ポイント):23.55
募集期間(ヶ月) :7.96
更新確率(%) :43.30
中途解約確率(%) :44.14
[福岡県]
空室率TVI(ポイント):10.55
募集期間(ヶ月) :5.19
更新確率(%) :48.02
中途解約確率(%) :37.63
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2022年4月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2022-04-19/38wq6h
過去のレポートについてはこちらをご覧ください。
https://corporate.tas-japan.com/community/report
■株式会社タスについて
株式会社タスは、不動産という不透明な市場の「価値」を誰もが見えるカタチにすることを目指し、2000年に設立された不動産テックの老舗ともいえるトヨタグループのイノベーションカンパニーです。
日本で初めてWEBでの不動産評価サービスを開始したTAS-MAP、ビックデータを活用した不動産市場分析サービスANALYSTASのほか、お客様のご要望に応じて個別に分析を行うカスタム分析のサービスも提供しています。
不動産取引の安心と喜びを支えてきた20年を誇りに、空間活用の新たな地平を切り拓くことを使命とし、信頼・信用・人とのつながりをより一層大切にこれからも挑戦を続けていきます。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
HP : https://corporate.tas-japan.com/