研究の流れ
市川総合病院へのアクセス
【ポイント】
● 神経性やせ症(BMI 15以下)を対象とした調査研究への協力者を募集。
● 参加方法は来院かオンラインのいずれかを選択可能(来院できる方を優先)。
● すべての調査研究を終えた方には、謝金(患者さまは最大で15,000円、お母さまは10,000円)が支払われる。
● 調査自体が、自身の発症原因や治らない理由についての気づきを得る機会となりうる。
【調査の目的】
拒食症(神経性やせ症)は、やせ願望や肥満恐怖によって低体重となるこころの病気です。現在、様々な治療法が世界中で検討されていますが、残念ながらごく軽症の患者さまを除くと、現状では根本的な外来治療はまだ確立されていません。
これまでの研究で、周囲の適切なサポートがあると回復しやすいと考えられていますが、具体的にどのようなサポートが患者さまの役に立つのかは未だ解明されておりません。そこで今回の調査研究では、摂食障害の発症原因や回復の阻害要因に加えて、どのような家族の関わりやサポートがより患者さんの病状改善に役立ち、またサポートする側の周囲の負担を軽減できるのかについて、調査研究により明らかにしたいと考えております。
【調査の内容】
本研究では、拒食症(神経性やせ症)の女性患者さまへのインタビュー調査(1回)にご協力いただきます。所要時間は60分(来院)もしくは30分(オンライン)程度です。また患者さまには、それ以外に自宅での自記式アンケート調査[1回30分程度を毎月1回(計3回)]を回答いただきます。お母さまには、自記式アンケート調査のみご協力いただきます(来院もしくはオンラインでのインタビュー調査は行いません)。
患者さま本人に対するインタビュー調査は、摂食障害のための認知行動療法の創始者であり摂食障害研究の第一人者でもある英国オックスフォード大学のクリストファー・フェアバーン教授が開発したリスク因子分析ツールを用いて行われます。これは摂食障害の心理社会的原因についてのこれまでの国際研究の集大成がまとめられた、現段階では学術的には最高水準の調査票のひとつと考えられているものです(本分析ツールを用いた米コロンビア大学との日米共同研究が2020年にはEating disorders誌で論文となり、2021年度には国内で精神医学領域では最も権威ある日本精神神経学会では優秀発表賞に表彰)。
本研究では、私たちが一方的に情報提供いただくだけではなく、インタビューを通じた双方向的なプロセスの中で、エビデンスに基づいた世界的に最先端の知見を知り、ご自身の病気発症の原因や回復を妨げている理由を考えていくことで、回復に役立つことを願っております。
また、近年摂食障害の患者さんは周囲に本音の気持ちを理解してもらえないつらさを溜め込み、こころの本音を押し殺し続けてきた代償として、感情や身体感覚を健全に感じられない病態(食べていないのに空腹感が生じない、過食時には味わいや満腹感を感じづらい、健全な疲労感を感じないのでムリが効く一方で反動的に燃え尽きがち、等)が生じていることが知られ、実際に味覚・嗅覚が低下することも既に医学的に証明されています。そのため来院いただけた患者さまには、摂食障害では味覚・嗅覚についての医学的評価(苦痛は伴いません)も実施させていだく予定です。
本研究の条件及び、確認事項をご一読いただき、了承いただける方は、下記の申し込みフォームにご入力いただけましたら幸いです。
ご応募いただいた後、短時間(約5分以内)の電話によるヒアリングを行い、参加条件を満たしているかなどを確認の上、最終決定とさせていただきますので予めご了承ください。※応募頂いても、調査をお約束するものではありませんので予めご了承ください。
<調査名称>
―神経性やせ症患者に対する多施設共同前向き調査研究―
<調査期間>
2022年8月31日までの申し込みまで参加受付
<募集人数>
50人
<対象>
“拒食症(神経性やせ症)の女性患者さま&そのお母さま”
※両者の参加が条件となります。
※過食・嘔吐はあっても構いません。
<参加条件>
(1)患者さまは16歳以上(同意取得時)
(2)患者さまはBMI*15以下の方
*BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)(例:身長160cmら38.5kg以下、150cmなら34kg以下)
BMI計算のためのサイト: https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732
(3)患者さまとそのお母さま(血縁関係がなくても可)の両者が参加できる。
(4)本調査参加の趣旨を理解した上で、患者さまおよびお母さまの同意がそれぞれ文書で得られる(お父さまは対象外)。
(5)参加同意取得後、患者さまとそのお母さまの両者が指定期日までに必要な自記式アンケート調査(30分/回程度)に回答および、郵送できる(計3回)。
(※患者さまは、指定期日に来院又はオンラインでインタビュー調査に協力できる)
(6)オンライン調査の場合、インターネット環境があり、Zoomが使える。
<調査の流れ>
(1)患者さまとそのお母さまに共通
自宅で3回(1か月に1回のペース)の自記式アンケート調査に回答する。アンケート調査はすべて郵送にて行います。
(2)患者さんのみ
基本情報の収集、過去についての聴き取り調査、聴覚・味覚の検査など、身長・体重測定
A) 来院、かB) オンライン参加を選択。オンライン参加の場合、聴覚・味覚の検査はありません。身長・体重測定は通院先もしくは自宅で実施。
A) 東京歯科大学市川総合病院(千葉県市川市、JR東京駅から病院(京成バス「市川総合病院前」)まで計30分)来院
基本情報の収集・過去の聴き取りに加えて、嗅覚・味覚の検査、身長・体重測定を実施(約60分)
【アクセス】 http://www.tdc.ac.jp/hospital/igh/access/index.html
B) オンライン参加
基本情報の収集・過去の聴き取りのみ(約30分)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/306413/LL_img_306413_1.jpg
研究の流れ
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/306413/LL_img_306413_2.jpg
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<謝金>
すべての調査を完遂いただいた方には、調査終了後に以下の謝礼が支払われます。
患者さま:オンライン参加 7,500円、直接来院 15,000円
お母さま:10,000円
<ご注意>
※本研究は、調査中や調査後でも中止や撤回が可能です。
※本研究は東京歯科大学市川総合病院倫理委員会で承認されています。
※ご不明な点などはメールにてお問い合わせください。
〈申し込みフォーム〉こちらからお申し込みください
https://select-type.com/e/?id=4zre0CLD4ms#page_mail