車名別盗難状況(車両本体盗難)
1件あたりの支払保険金の推移(車両本体盗難)
盗難発生時間帯(車両本体盗難)
本調査は、2000年度から自動車盗難防止対策の一環として毎年実施していますが、今回から調査方法を変更し、調査期間を1年間にするとともに集計対象事案を拡大するなど、より実態に即した調査になっています。
当協会では、今後も警察庁などと連携し、自動車盗難防止関連の取組みを実施していきます。
1. 実態調査結果(概要)
・2021年の車両本体盗難は、ランドクルーザーが車名別盗難ワースト1
・車両本体盗難1件あたりの支払保険金が増加傾向
・車両本体盗難は、深夜から朝にかけて多く発生
2. 実態調査結果(詳細)
(1) 2021年の車両本体盗難の車名別盗難状況 -ランドクルーザーが車名別盗難ワースト1-
・2021年の車両本体盗難の車名別盗難状況は、ランドクルーザーが331件となり、ワースト1となりました。
・プリウスは2019年、2020年にワースト1位、2021年にはワースト2位となるなど、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向が続いています。
・2021年のワースト10車種合計の1,221台のうち250台と約20%をレクサスブランドが占めています。そのうちレクサスLXが156件と盗難件数が最多となっています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/300235/LL_img_300235_1.jpg
車名別盗難状況(車両本体盗難)
(2) 1件あたりの支払保険金の推移 -1件あたりの車両本体盗難の支払保険金が増加傾向-
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、2019年の208万円から2021年の236.9万円と増加傾向が続いています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/300235/LL_img_300235_2.jpg
1件あたりの支払保険金の推移(車両本体盗難)
(3) 盗難発生時間帯 -深夜から朝にかけて被害が多く発生-
2021年の車両本体盗難の発生時間帯は、「深夜~朝(22~9時)」が55.2%を占め、最も多くなっています。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると推察されます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/300235/LL_img_300235_3.jpg
盗難発生時間帯(車両本体盗難)
その他の調査結果については、別紙「第23回自動車盗難事故実態調査結果」をご覧ください。なお、以下リンクからもご覧いただけます。
URL: https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html
3. 実態調査の実施概要
・調査期間 :2019年1月1日~2021年12月31日
・調査対象 :損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案 :全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい
(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、
保険金の支払いを行った事案
※今回から、代車等費用保険金のみ支払った事案なども
含まれています。
・対象事案数:2021年・・・車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件
2020年・・・車両本体盗難:2,964件、車上ねらい:1,254件
2019年・・・車両本体盗難:3,800件、車上ねらい:1,856件
<ご参考>自動車盗難認知件数・盗難等防止対策について
・自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少傾向が続いており、2021年は年間5,182件となりました。(出典:警察庁「犯罪統計資料」)
・認知件数減少は、増加する自動車盗難被害に対して、当協会が民間側の事務局を務める「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が長年にわたり自動車盗難の対策および減少に向けて精力的に取り組んできた成果です。
・普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効です。また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要です。
・「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」のウェブサイトでも、自動車盗難防止対策を紹介しています。
URL: http://www.car-tounan-boushi.jp/