日本初となる量産型エクスペディションビークル「EXPEDITION EAGLE」
「EXPEDITION EAGLE」開発イメージ
豪雪での災害救助の様子(左)と「EXPEDITION EAGLE」共同開発会議
平時には楽しく有事には頼もしいデュアルユースな「EXPEDITION EAGLE」
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/291363/LL_img_291363_1.jpg
日本初となる量産型エクスペディションビークル「EXPEDITION EAGLE」
「EXPEDITION EAGLE」公式サイト: https://ntbcamp.co.jp/eagle/
■日本初の量産型エクスペディションビークル「EXPEDITION EAGLE」
EXPEDITION(エクスペディション)とは「冒険者・探検者」と訳され、エクスペディションビークルは悪路でも走破できる走行性能を持ったキャンピングカージャンルのひとつで、厳しい山道などの路面下でも走行可能なワイルド系キャンピングカーです。欧米では良く知られるエクスペディションビークルですが、日本では輸入車や既存車両をカスタムした車が走行している程度で、国内のキャンピングカービルダーが同モデルの量産を行うのはNTBが日本で初めてとなります。
「EXPEDITION EAGLE」は、デパーチャーアングル(※1)を通常のキャンピングカー(同社「SAKURA」比)の2倍以上を確保し、悪路で前後左右が不揃いに隆起している険しい山道でも車体のねじれ範囲が大きいので路面の追従性が良く安定した走行が維持できることや、内装床部分の多くに防水パンを敷き詰め、エントランスからマルチルームにあるトイレまで外履きのままで通れるようにするなど、災害時使用も想定したワイルドな仕様に仕上げています。
(※1)デパーチャーアングル:車両の後端部と後輪タイヤ後ろ側の接地面を結ぶ接線と、地面との角度のこと。車両が平地から急な坂に移行する際の走破性の目安となる。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/291363/LL_img_291363_2.jpg
「EXPEDITION EAGLE」開発イメージ
■「EXPEDITION EAGLE」開発の背景
日本は国土の4分の3が森林であり(※2)、自然災害が起こるたびに孤立集落の問題が発生します。日本の孤立集落発生の危険がある地域は1万7千か所を超え、集落全体の29.2%にも上ります。(※3)孤立集落で災害時に求められるのが、電力などライフラインのインフラ提供や快適な居住空間です。特に昨今では地球温暖化の影響で自然災害の発生頻度は高まるばかりです。またコロナ禍の経験もあり国民の危機管理意識は高まってきています。そうした中、災害支援の有効な手段として、移動性や居住空間に優れ、サブバッテリーを搭載しているキャンピングカーの災害時活用が注目を集め、各地方自治体とキャンピングカービルダーや業界団体などが災害時協定の締結を様々な形で進めています。
しかしながらキャンピングカーは普通車同様に舗装路での走行を前提としているため、災害時は道路が棄損され救援の行く手が阻まれるケースも多く、被災地への初動対応には課題も残されています。またキャンピングカーはレジャー使用を前提にしているため、有事利用を想定していない内装や装備であり、災害時には使用方法を工夫しなければなりません。
■災害復興支援団体との共同開発
NTBは、災害復興支援団体の一般財団法人日本笑顔プロジェクトの支援企業として様々な連携活動を行っておりますが、例えば笑顔プロジェクトに登録されているボランティアの方々が豪雪のため高速道路で立ち往生する数百台の車に残された方々を救援する際、ボランティア自身が現場と休憩施設との往復自体に困難を極め、結局は現場近くのトラックで寒さを凌ぎながら仮眠を取ったケースがあるなど、災害復興支援現場での課題は多く、災害地の最前線を知るボランティアの方々からは現場でのキャンピングカー使用について「もう少し現場の近くで使いたい」「外履きのままで使用できれば」などのリアルな要望を数多くお聞きしてまいりました。
一般財団法人日本笑顔プロジェクト: https://egaonowa.net/
NTBはこうした要望に応えるためにも、普段使いではアウトドアに幅広くご使用いただけ、災害時には本当に役立つ車両を作り出したいと、新型モデルでは企画段階から災害時使用を想定した開発を笑顔プロジェクトと共同で進めてまいりました。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/291363/LL_img_291363_3.jpg
豪雪での災害救助の様子(左)と「EXPEDITION EAGLE」共同開発会議
いすゞのキャンピングカー専用シャシー「新Be-cam」の独占供給を受けている唯一のキャンピングカー製造販売事業者である当社は、普段のキャンピングカー用シャシーには十分すぎるほど太くて丈夫なボルトを使用し、同車クラス最大量のオルタネーターを搭載し最大量の発電力を備えるなど、普段使いでは余りある高い機能性にあらためて着目。その高性能シャシーを最大限活用できる車両の開発を目指して完成したのが「EXPEDITION EAGLE」(エクスペディション イーグル)です。
キャンパーシェル(居住空間部分)が脱着可能なために乗車定員の取ることが出来ないトラックキャンパーとは異なり、シャシー(運転席等)とシェルを固定化することで走行中でもシェル部分にも乗車が可能な一方で、通常のキャンピングカーのようにシャシーとシェルをあえて一体化はせず、分割させることで車両のねじれる範囲も大幅に確保し路面の追従性を高めるなど、同車の性能を最大限に活かして、普段は快適に使用でき、災害時には悪路でも先を目指せる車両が誕生しました。いすゞのシャシー性能と、その性能を知り尽くしたNTBの架装技術だからこそ作り出せた国産エクスペディションビークルです。
(※2)出典:環境省「環境白書」
(※3)出典:内閣府「地方都市等における地震防災のあり方に関する専門調査会」
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/291363/LL_img_291363_4.jpg
平時には楽しく有事には頼もしいデュアルユースな「EXPEDITION EAGLE」
■「EXPEDITION EAGLE」仕様概要
ベース車 :キャンピングカー専用シャシー
いすゞ新Be-cam ハイキャブ2.0t
駆動方式 :2WD/4WD
車幅 :1,960mm
全高 :2WD:2,990mm/4WD:2,990mm
全長 :5,100mm
乗車人数 :7人
就寝人数 :4人
ソーラーパネル最大能力:600W(300Wモジュール × 2台)
バッテリーの種類と容量:鉛105Ah×2台~リチウム10KW
最低地上高:約170mm(キャビン下 実測) ※車高上げて200mm
車両価格:
2WD 9,845,000円(税込・オプションなし・諸費用別)
4WD 10,395,000円(税込・オプションなし・諸費用別)
<標準装備>
鉛バッテリー×2台(鉛105 Ah×2台)/バックアイカメラ(モニター別)/充電器(外部充電コード込み)/DC・DCコンバーター(40アンペア)/冷蔵庫88L/電子レンジ/マルチルームバケッジドア/ダイネット換気扇/エントランスドア/ハイマウントストップランプ/2点式シートベルト4名/室内コンセント/室内LED照明/キッチンLEDダウンライト/室内間接照明/ガラスシンク/清水タンク19L・排水タンク19L・ポリタンク式/エントランス・マルチルーム防水パン/電圧計
<オプション装備>
フォグライト(作業灯)/ソーラー(300W×2)/FFヒーター/オーニング/テレビ・アンテナ/ナビ(パナソニック・カロッツェリア)/ETC(ナビに準ずる)/トイレ:ラップポン 他、詳しくは「EXPEDITION EAGLE」公式サイトをご覧ください。
発売日:12月22日(水)より予約受付開始
「EXPEDITION EAGLE」公式サイト: https://ntbcamp.co.jp/eagle/
■「EXPEDITION EAGLE」量産化へ川口市で新工場の稼働開始
現在、NTBの主力車種「SAKURA」は受注から納車まで約1年半を要しておりますが、「EXPEDITION EAGLE」は新たな量産体制を構築し約半年の短納期を実現します。同車の量産化に伴い、埼玉県川口市に新工場を設立し、12月より稼働を開始。2022年度は100台の生産を目指します。また、同工場では本年9月に発表したレンタル専用モデル「CRESTED ibis」の生産も行ってまいります。
■日本特種ボディー株式会社について
NTBでは、キャンピングカー・特種車両の企画製造販売を、いすゞ自動車販売株式会社の協力を得て、安心安全を最優先に事業展開しております。NTBは、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「Be-cam」の独占供給を受けている唯一のキャンピングカー製造販売事業者です。
■会社概要
法人名 : 日本特種ボディー株式会社
本店所在地: 埼玉県越谷市小曽川568番地1
代表 : 代表取締役 蜂谷 愼吾
設立 : 2014年12月
資本金 : 975万円
従業員数 : 45名
事業内容 : キャンピングカー・特種車両の企画製造販売
URL : https://ntbcamp.co.jp/
<東京ソラマチ「日本特種ボディー ショールーム」>
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F
URL: https://www.tokyo-solamachi.jp/shop/1302/