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新素材「キノコレザー」を開発・普及 合同会社清流日本が初のビジネスミーティングを12月10日に京都で開催



キノコレザーの原料化を目指す有機キノコ菌床の原料素材

循環型農林業プランナー、合同会社清流日本(京都市下京区中堂寺南町134、京都高度技術研究所8階、代表野村 克之)は、再生可能で環境負荷が低い特徴などから注目が集まっている新素材「キノコレザー」の開発と普及に向けて、12月10日午後1時30分から、同所の京都リサーチパーク内の会議室で初のビジネスミーティングを企画します。皮革や人工皮革、ファッション、素材開発など関連業界の企業の参加を想定しております。参加企業の受け付けは18日から合同会社清流日本サイト https://www.sn-conso.jp/ の問い合わせフォームで受け付けいたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/285773/LL_img_285773_1.jpg
キノコレザーの原料化を目指す有機キノコ菌床の原料素材

キノコ菌を原料とする人工皮革の開発は、サスティナブルな事業活動が先行している海外で10年ほど前から活発化しています。米国などのベンチャー企業が素材生産を始めており、世界的なファッションブランド「エルメス」や大手スポーツ品メーカー「アディダス」が高級バッグやシューズ商品で、新素材の活用を始めています。世界の高級ブランドメーカーがいま一番、求めている新素材とも言われております。

キノコ菌由来の素材は「ヴィーガンレザー」「マッシュルームレザー」とも呼ばれている。特にファッション業界では高級毛皮が、原料素材となる希少動物の生存を脅かし、アニマルウェルフェア(動物愛護)に反するとして、近年は敬遠されるようになっています。人工皮革についても原料が原油由来で再生利用ができない欠点が指摘されるようになってきました。服飾品全般についても、メーカーやブランドに対してサスティナブルな事業活動がより求められるようになってきています。

食用キノコの栽培や栽培技術については、日本や中国など東アジア地域が古来、欧米に先行していたが、キノコ菌をサスティナブルな素材として位置付けて、独創的なマーケティングで新事業分野を拓いている海外の動きには、遅れを取っています。

今回のビジネスミーティングでは、有機JAS菌床キノコメーカー、株式会社ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市和良町横野919、代表:井上 九州男)の有機キノコ菌床を基本原料として、皮革や人工皮革相当になるための素材化作業、素材活用商品に至るまでの事業化モデルを探っていきます。ビジネスミーティングはメンバー企業群が固まり次第、定期的に打ち合わせを進めていきます。その上で、2022年中には、ハルカ社から試行原料の供給を開始して、素材化に関するメンバー企業群が研究開発作業を進めて、商品素材への活用に挑んでもらいます。合同会社清流日本では、キノコ菌を使った人工皮革素材の製造は、これまでの既成技術の組み合わせで商品素材化は可能と考えております。

ハルカ社の原料を活用するのは、循環型素材の特色があるためです。菌床原料が近在で採取した広葉樹を自社でオガコにしており、菌床自体にも化学薬剤・添加剤、農薬を使っていません。不用になった菌床は堆肥商品として活用しています。雑木と呼ばれる広葉樹は定期的な伐採によって樹木自体の萌芽更新を促すことができて、健全な森林環境づくりに寄与しています。
ハルカ社では、キノコ栽培とソーラーパネル発電を組み合わせた営農型ソーラーハウスの導入を図り、2022年春から稼働をさせる予定です。今後、キノコ菌由来の人工皮革原料の事業化に目途が立てば、ソーラーハウスを活用した大規模生産が検討されています。自然再生エネルギーはハウス内の暖房、冷房などに活用でき、天候や季節に左右されやすいオーガニック栽培のハンディを解消できるメリットがあります。

12月10日のビジネスミーティングでは、関連企業の参加を想定していますが、大学など研究機関や行政・団体などからの参加希望が増えれば、別途、産官学で構成する協議会(コンソーシアム)の立ち上げも検討いたします。今回は人工皮革化の事業モデルを探るが、有機キノコ菌床には無限の可能性があり、順次、開発事業テーマを設定していく予定です。
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