ミネラルオイルの油層への移行メカニズムのイメージ図(推定)
■背景
ドライアイ(目の乾き)に悩んでいる人は2200万人と言われています(あたらしい眼科 29(3), 305~308, 2012)。これまで当社は、角膜の傷に着目し、角膜修復成分であるビタミンAの研究を行うほか、ドライアイ(目の乾き)改善技術の開発にも取り組んできました。
しかし、目薬ユーザーの中には、目薬をさしてもなかなかうるおいが持続しないと悩んでいる人が未だに多くいます。
そこで当社は、「ミネラルオイルを配合することで、これまでにない、しっとりなめらかなさし心地でうるおい感を実現する」という新しいアプローチで、研究を進めました。
■ミネラルオイルの目薬への配合
ミネラルオイルを目薬に配合する際、単純に界面活性剤を使って溶解させると、点眼後、ミネラルオイルは涙の中で溶けたままの状態が続き、瞳の上でうまく広がらないことがわかりました。
そこで、界面活性剤の種類や配合量、製造方法を工夫することにより、目薬に配合された状態ではミネラルオイルは透明に溶けた状態を保ち、点眼した後は涙の最外層に移行して広がりやすくなる、点眼剤製剤化技術を新たに開発しました。
本技術に関しては、特許を取得済みです(特許6962663)。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/283183/LL_img_283183_1.jpg
ミネラルオイルの油層への移行メカニズムのイメージ図(推定)
■今後について
当社は、引き続き様々な角度からドライアイなど、不快な目の症状を改善するための研究を重ね、情報発信してまいります。