白老文化芸術共創メインビジュアル
参加作家:磯崎道佳
参加作家:相川みつぐ
参加作家:森迫暁夫
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/280621/LL_img_280621_1.jpg
白老文化芸術共創メインビジュアル
<本事業の狙い>
2020年、北海道白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」がオープン。全道・全国から注目を集め、たくさんの人がウポポイを訪れるようになりました。この契機を町の賑わい・活性化にさらに繋げていくことが重要です。また、町の人口減少も、北海道の多くの地域が抱えるのと同様、白老町でも大きな課題です。
白老町には、観光的価値・町の魅力向上につながる多くの資源が眠っています。
アイヌ文化や、幕末の仙台藩による北方警備拠点「仙台藩白老元陣屋」をはじめとする、歴史・伝統の結びつき。海や川、湖、温泉などの水資源や樽前山といった、すぐそこにある豊かな自然。豊かな自然が育む食、人々の営みにより彩られる食文化。
これらの再発見・再構築により、町の資源を町内外の人、さらには次世代につなげ発展させる必要性を感じています。その切り口として、「文化芸術」「観光」「まちづくり」の3つの要素を複合的に横断しながら、文化資源や観光的価値、町の魅力を見直し、地域の活性化を目指します。
本事業は、文化庁事業「令和3年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(主催・共催型プロジェクト)」に初採択され、3年の事業計画として2021年より始動したプロジェクトです。
<文化芸術×観光×まちづくりの3つの要素を横断>
●文化芸術…アーティスト・クリエイターにより白老町の資源から新たな表現を生み出し、作品として展示します。
●観光…本事業により創出される新たなコンテンツは、地域の価値を高める観光文化資源となります。
●まちづくり…これらの活動継続により、関係人口増やコミュニティづくりにも貢献し、町の活力を生みます。
<事業詳細について>
本事業は、白老に根付く文化や伝承・人の営み(ROOTS)を、住民と多様な来訪者のコミュニケーションを通して再発見・再編集・再構築により表現(ARTS)することを軸に、3つのプログラムを展開します。
○アーティスト・イン・レジデンス(AIR)
AIRとは、作家自身が日頃拠点としている場所・文化圏から離れて、異なる文化・環境に一時的に滞在しながら作品制作や新しい作品や、プロジェクトを始めるためのリサーチ活動を試みるときの作家の活動を支援する取り組みのことです。本事業では、この取り組みを採用し、活動を支援する作家によって白老という地域をきっかけにした新しいプロジェクトの誕生を期待するものです。
(AIRディレクター 小田井真美 協力:さっぽろ天神山アートスタジオ)
参加作家:磯崎道佳
○シルキオプロジェクト(ルはアイヌ語の小さいル)
イラストレーターら複数人のアーティストが白老の土地・地域に残された神話や伝承、歴史などに焦点を当て、フィールドワークや調査を実施。アーティスト独自の発想と想像力で、土地が持つストーリーを作品化し、展示やワークショップを会期中展開します。展示場所は参加作家が作品に相応しい場所を選び、交渉して決定しています。
(シルキオプロジェクトディレクター 中村一典)
参加作家:相川みつぐ、大西洋、文月悠光、森迫暁夫、吉田みなみ
○音声コンテンツ(ラジオウタリ、レディオしらおい)
「ラジオウタリ」は、アイヌのトンコリ奏者、音楽プロデューサーのOKI(オキ)をDJ(パーソナリティ)に迎え、アイヌ音楽をはじめ、世界各地の音楽やカルチャー、伝統・伝承などを紹介します。毎回さまざまな専門領域を持つスペシャルゲストをお招きし、コアでディープな話をくり広げます。
全3回、生配信を予定しており、第1回の生配信は11月12日(金)、ゲストに多くのラジオ放送局でレギュラー番組を持つブロードキャスターのピーター・バラカン氏を迎えます。
「レディオしらおい」は、白老町発のラジオ番組として地域の資源を発掘・発信していく音声コンテンツ配信プロジェクトです。パーソナリティそれぞれの個性を活かしながら、白老町の観光情報やディープなスポットの紹介、白老町民へのインタビューなどを収録し、インターネットで配信しています。
<開催概要>
「白老文化芸術共創 ROOTS & ARTS SHIRAOI」
主催 : 文化庁/独立行政法人日本芸術文化振興会/白老文化観光推進実行委員会
展覧会 会期 : 2021年10月15日(金)~11月7日(日)
会場 : 白老町内各所(北海道白老郡白老町)
WEBサイト : https://www.shi-ra-oi.jp/jp/
*白老町とは
白老町は、北海道南西部に位置する「多文化共生のまち実現」を掲げる、太平洋と山々に囲まれた人口1.7万人の町です。地域独自の文化資源と歴史軸、アイヌ文化とが共存する町で、2020年7月に国立文化施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」がオープンしました。