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工学院大学 建築学部生が江戸東京たてもの園「復元縄文住居」を制作 ~ 「縄文2021 ―縄文のくらしとたてもの―」で公開 ~



学生らが制作した「復元縄文住居」


住居の骨組み


骨組みに樹皮を敷き詰める


樹皮の上から土をかぶせる

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)建築学部生が、江戸東京たてもの園に展示される「復元縄文住居」の制作に協力しました。10月9日から開幕した特別展「縄文2021 ―縄文のくらしとたてもの―」で屋外展示されています。

建築学部建築デザイン学科大内田研究室(指導教員:大内田 史郎教授)の学部3・4年生18名が、土葺き竪穴住居の屋根を作る作業を行いました。住居の骨組みにヒノキの樹皮を敷き詰め、住居全体を土で覆いました。今回のプロジェクトは江戸東京博物館の館長を務める藤森 照信特任教授(建築学部)が設計・制作指揮を担当しており、学生たちは制作過程で縄文時代の人々の暮らしや生きる知恵を学びました。大内田研究室では世界遺産や重要文化財などをはじめとした歴史的建造物の保存・再生デザインを研究しています。竪穴住居は、日本の民家の特徴である土間の由来といわれており、学生たちは縄文住居の復元を通して、日本文化や日本建築のルーツを学ぶ貴重な機会になりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/279832/LL_img_279832_1.jpg
学生らが制作した「復元縄文住居」

・復元縄文住居
設計・制作指揮は、江戸東京博物館館長の藤森照信。住居内の広さは4人が膝を曲げて横になれるくらいの規模とした。構造は、小屋組みをサス組みとして棟を受け、小屋組みとその下の柱や梁を分けた造りとしている。屋根は、下地にヒノキの樹皮を使い、その上に土を盛った。土が雨で流出しないよう芝を植え、出入り口には鹿皮を用いている。
制作にあたっては、1本目の木の伐りだしに復元した磨製石斧を用いたり、フジ蔓を採集して縄にしたり、木材を割るのに木製の杭を打ち込むなど縄文時代の技法を試みた。そのほかは現代の道具や技術、材料を使用して制作している。


■江戸東京たてもの園特別展「縄文2021 ―縄文のくらしとたてもの―」概要
1万年以上にわたって続いた縄文時代。この長い時代を生きた縄文人のくらしぶりとは、どのようなものであったのでしょうか?本展覧会では、江戸東京たてもの園の前身である「武蔵野郷土館」収集の資料を中心に縄文人のくらしぶりを紹介するとともに、園内東ゾーンに、復元縄文住居を展示します。1万年を超える歴史の流れを、目で見て、体感できる展覧会です。

・会期 : 2021年10月9日(土) ~ 2022年5月29日(日)
・会場 : 江戸東京たてもの園 展示室ほか
・主催 : 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
・公式サイト: https://www.tatemonoen.jp/
※開園時間、休園日、事前予約、入園料などの詳細は、公式サイトをご覧ください。


■制作過程
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/279832/LL_img_279832_2.jpg
住居の骨組み

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/279832/LL_img_279832_3.jpg
骨組みに樹皮を敷き詰める

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/279832/LL_img_279832_4.jpg
樹皮の上から土をかぶせる

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/279832/LL_img_279832_5.jpg
復元縄文住居と大内田研究室

大内田研究室 建築学科3年 中川 実耶(なかがわ みや)さん コメント
力仕事が多い一方で、慎重に行わなければ住居の崩壊につながる作業もあり、住居づくりの難しさを体感しました。すべて手作業で行うので大変でしたが、当時の方々の知恵や技術について考える機会となりました。

大内田研究室 建築デザイン学科3年 長瀬 琴子(ながせ ことこ)さん コメント
作業に参加して、材料の素材感や加工方法など実際に制作してみなければ分からない当時の暮らしや知恵を学ぶことができました。縄文住居について体験を通して学ぶことで、現代につながる日本建築のルーツを考える貴重な経験になりました。
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