番組ナビゲーターを務める柴咲コウ
気候変動について「本気で考えないといけない」と語る柴咲コウ
(左から)八木早希、柴咲コウ、依田司、江守正多
世界各地へ赴き、気候変動の現状を取材する 車いすバスケ選手・Adeさん
同番組は今年3月に放送したスペシャル番組の第2弾。柴咲は自然環境との調和を目的にした製品や事業を展開する会社を立ち上げ、2018年には環境省の環境特別広報大使に就任。番組では、気候変動の世界の現状を描いた英国BBCのドキュメンタリーと、番組独自の取材映像を見ながら、地球の今と未来を、気象予報士・依田司、気候科学者・江守正多とともに考えていきます。
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番組ナビゲーターを務める柴咲コウ
昨年から北海道へ移住を進め、有機栽培農業などにも取り組んでいる柴咲は、VTRを見ながら熱心にメモ。「幼い頃から自然への尊敬の思いがあって、自然と消費のバランスが取れているのかという疑問がありました。北海道の自然の中で暮らしていると、地球温暖化の影響を都会よりもダイレクトに感じることがあります。気候変動はこれまで地球の歴史の中でも何度もあったことと言われてきましたが、今は、気候変動は自分たちのせいだったと突きつけられている、これからは本気で考えていかないといけないと思います」と力を込めて話します。
柴咲は、ソロモン諸島での海面上昇の実態について、「島の人たちが直接の原因を作ったわけではないのに、被害者になってしまう。その事実を私たちはどう受け止めるのか。数センチの海面上昇は小さいと感じるかもしれないけれど、その積み重ねで、島が消えてしまう。自分たちの経済で自分たちの首を絞めてしまう。それが、いつ自分たちに降りかかるか分からない」と語りました。
温暖化の影響は日本の食卓にも。2100年には「コシヒカリがなくなる」という衝撃の独自取材もあり、「今夏は北海道でも、気温36度を超し、全く雨が降らない。ジャガイモ、タマネギが不作で、地元の方も『こんなことは初めてだ』と言っていました」と、実体験も交えて語りました。番組の中で一番衝撃だったというのは、日本の森林での異変。「初めて知る事実がありました。私たちの食卓に並ぶご飯にも影響があって、それが目の前に迫っていることも感じ取ることができました。根本的な解決は一筋縄ではいきませんが、どんどん議題にあげる、話し合っていくことが大事だと実感しました」。
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気候変動について「本気で考えないといけない」と語る柴咲コウ
現在、都内と北海道の2拠点生活を続ける柴咲。「その比重は仕事に左右されるのですが、いずれは向こうが拠点になればいいなと考えています。自給自足で体感したものを財産にしたい。もっともっと自分も知識を蓄えていかなければならないと思います。今回の、この番組で初めて知ったこともあるので、もう一度見て、保存版にしたいですね。気候変動問題はデータに基づいて、話さないといけないと思うので、(出演者の)みなさんと勉強会みたいなものができたら。」と話していました。
■収録を終えて
柴咲「私は環境に関して発信している方だとは思うのですが、どうしたらもっと受け取る側の方々にも自分事として受け取ってもらえるか、という思いがあリました。今回の特集は、我々人間一人ひとりが自分事として向き合うべき問題を取り上げています。自分たちの食卓も変わってしまうし、自分たちの生活も変えていかないといけないと感じることができました」
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(左から)八木早希、柴咲コウ、依田司、江守正多
依田「柴咲さんが北海道で暮らしていらっしゃるということで、非常に知識が豊富でした。日本に住んでいると、自分の目の前のことしか気がつかないのですが、この番組は海外でどんな異常気象が起きているのか、どんな影響が出ているのか、目で見て、すぐに分かる、非常にいい番組です。最新のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書が出たばかりで、江守先生の貴重なお話が大変勉強になりました」
江守「海面上昇で島が沈むのは、その人のせいではなく、先進国や我々のCO2のせいだという話に、柴咲さんがものすごく反応してくださったことが非常に良かったです。これは「気候正義」と言いまして、世界的に問題になっているいわば人権侵害なんです。日本では話題になることが非常に限られているので、このことが皆さんに伝わるといいと思いました」
八木「海面上昇についても遠い国で行われていることと想像できなかったですが、誰かの故郷がなくなるんだ、という実感が湧きました。これは、遠い島の話ではなく、日本にも迫っている。自分自身の問題として捉えられるいい機会になりました」
――視聴者へのメッセージをお願いします。
柴咲「今まで他人事だと思っていたことがそうではない、という番組になっていると思いますので、自分事として捉えて、どう感じたか、ご意見もいただきたいと思います」
■番組概要
地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~ 第2弾
2021年9月26日(日)よる9:00~11:00 <二か国語放送>
番組HP: https://www.bs-asahi.co.jp/earth-crisis2021-2/
大洪水、強大な台風、山火事、熱波、氷の融解、海面の上昇…。今、地球は転換期に立たされています。これら地球全体を襲うさまざまな異常事態に関係しているのが「地球温暖化」です。その温暖化から引き起こされる「気候変動」によって、自然環境や私たちの暮らしには、大きな影響が出始めています。
世界では今、一体何が起きているのか?私たちにできることとは?
2021年3月に放送した、英国BBC制作・世界各地で起きている気候変動による影響を描いた最新ドキュメンタリーと、国内の独自取材を交えながら地球の今と未来を考える大型ドキュメンタリー「地球クライシス2021~気候変動 壊れゆく世界~第2弾」の放送が決定!11月に開催されるCOPを目前に、改めて脱炭素社会を宣言した日本の対策をはじめ、全世界の「気候変動対策」に注目します。
■番組内容
(1) BBC制作の気候変動シリーズ「Climate Change:Ade on the Frontline」
車いすバスケ選手・Adeさんが世界各地へ赴き、気候変動の現状を取材する、BBCで2021年4月に放送された最新ドキュメンタリー。今回は、「オセアニア編 海面上昇、生態系への影響、風力発電」を放送。「海面上昇により沈みゆく島」、「温度上昇によって生まれてくるウミガメの赤ちゃんの99%がメスに」、「毎年のように犠牲者を出す山火事の現場」、そして未来への取り組み…。オセアニアの気候変動最前線の現場をお届けします。
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世界各地へ赴き、気候変動の現状を取材する 車いすバスケ選手・Adeさん
(2) 日本での独自取材
国内の独自取材では、日本の温暖化事情の最前線にも迫ります。「今、日本のお米にある異変が!」。さらに、今まで経験したことがないような災害をもたらす、その名も「スーパー台風」が日本に上陸する可能性。そして近年、大きな被害を及ぼす「土砂災害」。森に潜む意外な原因が、今後、土砂災害を増加させる可能性について取材します。
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秋田県におけるナラ枯れ被害 大きな被害を及ぼす「土砂災害」の一因に…
スタジオには気象予報士の依田司さん、国立環境研究所地球環境研究センター 副センター長の江守正多さんなど、地球温暖化に詳しい専門家もゲストに迎え、今地球を襲う危機についてわかりやすく解説。今、私たちはどうすればいいのか?徹底討論します。
■CAST
ナビゲーター:柴咲コウ
出演 :依田司(気象予報士)
江守正多(気候科学者)
進行 :八木早希