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BSIグループジャパン(英国規格協会)、ISO 19650に基づいたBIM BSI Verificationを大林組に認証



認証授与式 BSI 大林組

BSIグループジャパン株式会社(横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下 BSIジャパン)は、株式会社大林組(東京都港区、代表取締役社長:蓮輪 賢治、以下 大林組)に対し、ISO 19650-1(※1)およびISO 19650-2(※1)に基づいた「設計と建設のためのBIM BSI Verification(検証)」を認証しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/272073/LL_img_272073_1.jpg
認証授与式 BSI 大林組

※2021年8月18日に行われた認証授与式において
写真左より、株式会社大林組 執行役員 岡野 英一郎様
BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹


昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。

BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む仮想建設環境(共通データ環境)において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。BIMレベル2(※2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証及び検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しており、大林組によるBIM BSI Verificationの認証は、スーパーゼネコンの中では今回、日本初の事例となります。

BIM Verification認証取得されましたが、今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織のそれぞれの役目を理解し、果たすべき役割がますます重要になってきております。

- 注記 -
※1
ISO 19650は、BIMを含む、建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
ISO 19650-1:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
ISO 19650-2:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2
英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプラヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。


■株式会社大林組 執行役員 岡野 英一郎様のコメント
- 認証取得の目的
当社は2021年に創業130年を迎えました。先人たちがその時代ごとに情報管理システムを最適に築き上げてきた一方で、変化の著しいデジタル時代において、BIMやクラウドを代表する新たな形へ更新することが必要です。
当社のBIMプロジェクトにおける情報管理については、おおむね標準的なやり方に準拠するものの、明文化が不足していました。そこで、情報管理の国際規格であるISO 19650を模範にして、業務要領書等を整備し、発注者、設計者、協力会社、委託先等を含めた情報管理基準を確立することにより、プロジェクト管理の合理化・効率化が図れると考えました。
また国内でISO 19650を取得した企業が少ない中、当社が先行して情報管理基準を確立、展開することが、業界全体へのBIMの普及に寄与することを期待しています。

- 構築による成果、工夫、苦労した点
ISO 19650認証取得作業を進めたことで、情報の流れを体系的にとらえられたことが成果と感じています。しかし、日本において入札時に発注者によるEIR(発注組織の情報交換要求事項)が提示される案件は乏しく、そのため一貫した事例で説明できる案件がないため、資料作成に戸惑いと苦労がありました。

- 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BIMの先進国である英国で設立された最も歴史ある規格協会であり、日本においていち早くBIM認証サービスを開始した機関であることが決め手となりました。

- 構築・認証で良かった点
日本人があいまいにしがちな5W1Hを、指導いただいたISO 19650の条文に従って手順書を作成したことで誰もがわかりやすく理解できる形となったと感謝しています。


■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。
BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービス及びトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: http://www.bsigroup.com/ja-JP/


■株式会社大林組について
創業1892(明治25)年1月、設立1936(昭和11)年12月、総合建設会社、スーパーゼネコンの一社。
国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、及びこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業を手掛けている。
URL: https://www.obayashi.co.jp/
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