前年度の事業採択者 倉上さんは吉野町で古民家宿泊体験施設をオープン
「結 ほんまち屋敷」は旧き良き日本を思わせるたたずまい
ギャラリースペースとしても活用できます
吉野杉の一枚板を使用したキッチンカウンター
<奈良県起業家支援事業ホームページ>
https://nara-kigyo.com
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前年度の事業採択者 倉上さんは吉野町で古民家宿泊体験施設をオープン
■「引き寄せられるように奈良にきました」と、前年度事業採択者 倉上さん
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「結 ほんまち屋敷」は旧き良き日本を思わせるたたずまい
倉上 千裕さんは、事業採択後「結 ほんまち屋敷」をオープン。気軽に古民家宿泊体験ができる施設として、また地元の方々が集うコミュニティスペースとして多くの人に活用されています。
看護師でありまた2級建築士でもある倉上さんと奈良との出会いは「吉野杉の家」。知り合いに招かれた東京のイベントで見た吉野杉の家が、実際に吉野に移築されたと聞いて、現地を訪れたのがきっかけです。
初めて吉野を訪れたときは、川と緑が心に迫ってくる感じに圧倒されたのだとか。その後、折りに触れ吉野に通うようになった倉上さんは、知人の紹介で町長に出会ったり、森を案内してもらったりしているうちに「ここに呼ばれている」と感じたそうです。それから毎月、吉野通いが始まりました。仲間もでき、「おかえり」と迎えてもらうようになった頃、吉野での自分の拠点として小さいお家の購入を検討。すると、トントンと話がまとまっていったそうです。まさに呼ばれているかのように。
2級建築士のほか、福祉住環境コーディネーターや奥大和コミュニティナースの資格も持つ倉上さんは、吉野の森をこよなく愛し、吉野の森を舞台として、森林セラピーや木くずを利用した野菜栽培、酵素浴なども発信していきたいと意欲的。「結 ほんまち屋敷」では、宿泊はもちろん、交流やイベント、健康相談などを通じて県内外のひとを癒す施設として今後も発展をしていくことでしょう。
■「起業支援金やサポートがなかったら、宿泊業はあきらめていました」
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ギャラリースペースとしても活用できます
倉上さんが入手したのは、推定で江戸末期に建てられた古民家。地元の豪商の邸宅だっただけあり、造りは立派でしたが、修繕も必要でしたし、残置物もたくさんありました。起業支援金は、ほぼ消防設備に使ったのだそうです。
というのも、部屋数が多い古民家ですので、旅館業法の簡易宿泊所の許可を取るにあたり、大掛かりな消防設備が必要だったのです。「ほとんどを消防設備に使い、残りはキッチンやシャワールームなどの設備の改修費にあてました。支援金がなかったら簡易宿泊所の許可は取れなかったと思うので、人をお泊めする業態はあきらめたと思います。支援金のおかげで設備を整えて許可を取得でき、森林を散策した方々をお泊めして癒す、森林浴湯治場づくりに向けて、一歩近づくことができました」。
今年は、あなたの望みを具体化する番です。
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吉野杉の一枚板を使用したキッチンカウンター
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洗面台もおしゃれに改装
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水回りもきれいにリフォームできました
【利用・宿泊のお問合わせはコチラ】
1日1組限定の隠れ家 「結 ほんまち屋敷」
〒639-3111 奈良県吉野郡吉野町上市201
MAIL: yui.honmachiyashiki@gmail.com
HP : https://yui-honmachiyashiki.com
※利用料金はご相談可能です。まずはお問合わせください。
■資金援助だけでなくこまやかなサポートや「ご縁づくり」もお手伝い
移住や起業に不可欠なのは、その土地の情報や知識、そしてご縁です。
本事業の魅力は、開業支援金を得られることだけでなく、人的な並走支援です。奈良県商工会連合会は移住の心細さや開業の不安にしっかり寄り添い、奈良でのご縁づくりをお手伝いします。事業内容の相談も店舗物件探しもお任せください。
倉上さんの場合は、「一番困ったのは火災保険でした」とおっしゃっています。
「いつ建ったかわからないほどの古民家でシェアハウスなどいろいろな要素を含んだ複合施設にしようとしたので、火災保険は高額でした。そもそも保障対象外で受けてくれるところもなかったんです。それを奈良県商工会連合会さんから共済をご紹介いただいて、うまくいかせていただきました。ほかにも、宿泊者のケガや病気に備える保険についてや、飲食を提供するときのために自分に投資をしておいたほうがいいことなどをアドバイスいただきました。現在はそのアドバイスをもとに、パンづくりやメディカルアロマの資格取得に励んでいます」
今後、集客についても吉野町商工会の支援をあおいでいくそうです。
■エリアごとに変わる雰囲気。でも基本の空気感はゆったり温かい奈良
7月31日には、奈良で起業した先輩3名のお話を聞くイベントがありました。「奈良での起業の良さはどんなところですか」という問いに、革製品店「革遊びHARUHINO」の辻之所 恒久氏は「東大寺、興福寺など、すぐそばに国宝や世界遺産がありほっとする空気感がいいです。人が温かく迎え入れてくれます」と回答。「大和郡山まちづくり株式会社」代表取締役の大垣 満氏は「県民性なのか、やる前は『できるの?』と少し懐疑的ですね(笑)。でも始めてみると、なんだかなんだとがんばる人を応援しようという人の良さがあって、助けられています」とコメント。マドレーヌコメルシーと焼き菓子の店「moi」の若木 桃氏は「奈良県産のフルーツは柿とイチゴだけじゃなく、実はブドウや桃、メロンなどもあるんです。
はちみつや小麦、卵も県産品にいいものがあります。でもそのことはあまり知られていなくて。メジャーじゃないところにむしろ伸びしろを感じます」と、ご自身も意外だったことを吐露。
またデメリットについては「製造販売なので市場規模がネックになるかと思っていました。でもネット通販もあるので、今のところ気になっていません」と辻之所氏が回答。
東大寺などがある奈良市と城下町の大和郡山市、山林がほとんどの吉野以南地域など、エリアでまったく雰囲気が異なる奈良県。どのエリアを選ぶかも起業のポイントです。
【奈良県起業家支援事業 事業概要】
1. 事業目的
・東京への過度な一極集中の是正、また、奈良県内の経済を牽引するスタートアップ企業を創出するため、起業に伴う資金の一部を支援するとともに、事業の成長を加速化するための伴走支援を行います。
・本事業は奈良県からの受託事業であり、奈良県商工会連合会が起業対象者の公募・選定をし、伴走型支援を行います。
2. 募集期間
令和3年6月11日(金)~8月12日(木)(郵送のみ・必着)
3. 応募方法
奈良県起業家支援事業ホームページから公募要綱、申請様式をダウンロードの上、必要書類を作成し奈良県商工会連合会あて郵送にてご応募ください。
<奈良県起業家支援事業ホームページ>
https://nara-kigyo.com/
4. 補助金の額・対象経費など
【起業支援金】
・補助額上限:200万円 補助率 1/2以内
・対象経費 :人件費、店舗等賃料、設備費、原材料費、借料、広報費、旅費など
【移住支援金】
・補助額上限:100万円(単身者の場合は上限60万円)
・補助対象者
(1)起業支援金の交付決定を受けた者
(2)東京23区在住者または、通勤者および通学者
(直近1年以上及び、直近10年のうち通算5年以上)
(3)奈良県内の移住支援実施市町村へ転入した方
※申請先は、移住先の市町村です。支給対象となる移住の開始日、申請書類の様式などは市町村により異なるため、必ず移住予定先の各市町村にお問合わせください。
■事業採択後、創業スクールで事業内容をブラッシュアップ
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創業スクールの様子
起業には、入念な事業計画が必要です。しかし初めての際にはわからないことも多いもの。そこで、事業採択後には、支援実績多数の創業スクールを受講することも可能。当創業スクールは、「創業スクール」として全国優秀スクール10選を3年連続受賞、また、全国優秀スクールとして中小企業庁から特別表彰を受賞しています。
奈良県商工会連合会は、令和2年度県内商工会職員1人あたりの小規模事業者持続化補助金の申請率も採択数も全国1位。そのノウハウをスクール内や個別支援にてお伝えします。
スクール実施の際は、十分な感染対策を講じています。ただ、今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては開催中止となる場合もあります。
■創業スクール
【受講料】 11,000円(税込・全5回)
【定員】 30名 ※受講申込書による選考を行います。
※定員になり次第締め切る場合があります。
【日程】 10月16日(土)・23日(土)・31日(日)、11月6日(土)・13日(土)
【時間】 9:30~16:30
【申込方法】電話 0743-53-5955(担当:柏原・南)
【申込締切】10月14日(木)
【会場】 大和郡山市商工会館(まいどほーる)(所在地:北郡山町185-3)
【本発表資料のお問合わせ先】
奈良県商工会連合会 指導課
奈良市登大路町38-1
担当者: 古川・楠・丸橋
TEL : 0742-22-4412(直通)
FAX : 0742-26-2698
MAIL : kenren@shokoren-nara.or.jp