デモの様子
ワコムは、映画やアニメーション、イラスト、ゲームコンテンツの制作や、自動車やスポーツウェアをはじめとした工業製品デザインに使われるペン入力機器「ペンタブレット」で市場をリードする一方、タブレット端末やスマートフォンなどに搭載するデジタルペンのソリューションを、OEMにて業界各社に提供しています。コンピューターを使ったクリエーション、デザインにおいてデジタルペンの価値が確立され、ビジネスや学習シーンでもデジタルペンの利用が広がりつつある中、30余年にわたる事業を通して培ってきた「デジタルインク」技術WILL (Wacom Ink Layer Language) を、デジタル環境で「手書き」を生かす取り組みとともに提唱し、新たな価値の創出を目指しています。
エスディーテックは、利用者を中心に置いたモノづくりを掲げ、「デザイン」「テクノロジ」「データサイエンス」の力を一体運用する「デザインエンジニアリング」を持って、先進的な自動車HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)の開発やカラオケリモコン端末UI(ユーザーインターフェース)などの開発を行っています。
DXの領域においては、そもそも何を目的としてDXを推進すべきかといった発想の段階からお客様と共に道筋を作り、具体的なデータ活用方法、サービスや製品のデザイン・開発まで、全ての工程をワンストップで支援しています。
この共同開発は、手書きの「デジタルインク」データをAI(人工知能)によって処理することで利用者にもたらすことのできる価値と重要性に深く共感した両社が、教育分野に始まり、その他の領域においても新サービスの共同開発および社会実装のために連携・協働するものです。DX時代の顧客ニーズに応えた革新的なサービスの共同開発を進めてまいります。
ワコムの代表取締役社長兼CEOの井出 信孝は、次のように語っています。
「エスディーテックとワコムは、3年以上にわたって“手書きとデジタルの可能性”を体験できるユニークなコンセプト型試作モデル(Proof of Concept)の制作で協力してきました。今回の提携ではコンセプトの域を超え、教育分野に始まり、その他の分野へもデジタルインクの新しいサービスを提案し、社会実装・運営していくことを目的とした共同開発に取り組みます。この共同開発から新たなビジネスモデルが生まれ、共にエコシステムを形成するパートナーと連携して市場に送り出すことで、“Chapter 3(ワコム第3章)”をけん引する革新的なサービスへと結実させていきたいと考えています。」
エスディーテックの代表取締役社長の川端 一生は、次のように語っています。
「人そのものに着目するエスディーテックにとって、デジタルペンによる手書きのデータを蓄積し分析することに、大きな可能性を感じました。ワコムとの3年以上にわたる実験を通し、手書きの良さを改めて認識すると共に、同じものを書いても人により違いがはっきりと出ることがわかり、人に寄り添うパーソナライズされたAIを実現させることができると確信しました。ワコムとの共同開発により、次々に革新的なサービスを提案して行き、多くの人々の役に立つことを楽しみにしています。」
(参考)ワコムとエスディーテックのこれまでの取り組み
第5回「コネクテッド・インク」(2020年11月18日開催)
「デジタルペンのデータから個人と集団の関わりを推論するシステムを展示」
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/258170/LL_img_258170_1.jpg
デモの様子
(詳細記事) https://www.sdtech.co.jp/works/connectedink2020