沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」では、2021年3月15日~6月30日の間、シチリア料理の技法で、沖縄食材の新たな魅力を引き出すコース料理「琉球シチリアーナ 春」を提供開始します。食文化において類似性の高いシチリア島の調理法と組み合わせることで、食材から新しい魅力を見出す「琉球シチリアーナ」をコンセプトとする全8品のコース料理です。期間中は、イーチョーバーや島らっきょうなど、沖縄の豊かな春を感じる食材をふんだんに使用し、シチリアの調理法で華やかに仕上げたメニューを楽しめます。
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開発背景~沖縄とシチリア島の食文化の類似点に注目~
イタリア・シチリア島の料理は、イタリア本土にはない独特な食文化が特徴です。歴史や地理的な理由から様々な国の影響を受け、今もなお、古代ギリシャ、カルタゴ、ローマ、アラブなどの各時代の文化を色濃く残しています。沖縄も同様に、他地域の影響を取り入れながら、独自の料理文化を築いてきた地域です。さらに、美しい海と温暖な気候に恵まれており、手に入れやすい新鮮な魚介や柑橘を食材に多用している点が類似しています。シチリア島のように食文化の類似性が高い地域の料理法であれば、沖縄で親しまれる食材との相性が良く、組み合わせによって新たな魅力を引き出すことができると考え、「琉球シチリアーナ」を考案しました。
春の沖縄は早くも初夏のような気候を迎え、緑が色濃く、力強い食材が並びます。香り豊かな食材に泡盛や味噌、酒盗などの沖縄で受け継がれる発酵食品を合わせて、滋味あふれる旨味を楽しめるメニューに仕上げました。
琉球シチリアーナの特徴
1 シチリア料理の技法で、沖縄食材の新たな魅力を伝える
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琉球シチリアーナでは、沖縄で親しまれる食材から、新しい魅力を引き出すために、食文化において類似性の高いシチリア料理の技法を組み合わせています。沖縄の食材が持つ独特の味わいや食感は、料理のアクセントとしても活用されています。沖縄とシチリア、2つの料理が合わさることで生まれる新たな食の魅力と出会えます。
温前菜「えんどう豆のスフォルマート フォアグラ添え フェンネルの香り」
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シチリアの伝統料理「マッコ・ディ・ファーヴェ」と呼ばれる、そら豆のスープからアイデアを得た一品です。豆料理の多様性はシチリア料理の特徴のひとつですが、沖縄でも同様に豆類を料理やお菓子へ幅広く活用しています。今回は沖縄でも親しまれている「えんどう豆」でフラン(イタリア語ではスフォルマート)とピュレを仕立てて、温かい前菜にしました。「マッコ・ディ・ファーヴェ」はハーブを添えることが多いため、沖縄では「イーチョーバー」と呼ばれるフェンネルの香りを泡に移して、料理のアクセントに使用しています。また、豚肉のレバーとフォアグラのソテーを合わせることで、味わいに深みを加えています。内臓を使った料理が日常に溶けこんでいる点もまた、両地域で類似する点です。フォアグラは、沖縄の温暖な気候で熟成させた味噌と黒糖に漬け込んだのちに、シチリア伝統のマルサラ酒を加えて焼き上げました。春らしさを感じる豆やハーブの香りと、沖縄とシチリアの素材が融合した濃厚な味わいが重なります。
「琉球シチリアーナ 春」メニュー
Antipasto fredda 海老のゼリー寄せと人参ピュレ
Antipasto caido えんどう豆のスフォルマート フォアグラ添え フェンネルの香り
Stuzzichini ストゥッツィキーニ
Pasta 旬野菜のスパゲッティー 稲藁の香りを纏ったカツオと合わせて
Pesce 白身魚のヴァポーレ フーチバーの風味が効いた海藻のスープと共に
Carne 牛肉のグリルとファルスマーグロ
Granita ミントのスープとパイナップルのグラニータ
Dolce 黒糖とマンゴーのババ
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2 料理を際立たせる、沖縄とシチリア双方の要素を取り入れた器
「琉球シチリアーナ」のコンセプトをより魅力的に表現するために、使用する器には、沖縄とシチリア双方の要素を取り入れたものを選んでいます。テーブルを彩る個性豊かな器を楽しめます。
おもてなしの器「とぅんだーぶん(東道盆)」
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前菜で登場する蓋つきの器は、琉球王朝時代に大切なお客様をもてなす際に使われていた器「とぅんだーぶん(東道盆)」をモチーフに、星のや沖縄のために作られたオリジナルの器です。本来は漆器で作られるとぅんだーぶんを、読谷村で親しみのある陶に変えて制作しています。蓋の表には、シチリアの街と沖縄の海と太陽を、裏にはシチリア語や日本語を織り交ぜた文字を模様のように散りばめ、シチリアと沖縄の要素が融合した「琉球シチリアーナ」を表現しています。
陶芸家 小孫 哲太郎 氏
沖縄の大学で陶芸を学び、伝統技法を体得。糸満工芸陶苑で修業後、千葉県で独立、築窯。現在は埼玉県にて、制作展示や小学校への社会教育活動として伝統工芸を伝承している。メッセージ性の強さを感じる渾身の象嵌(ぞうがん)やトロピカルな色彩感覚が特徴。
3 料理を際立たせるダイニングの建築設計
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ダイニングに入ると、高さ5mの天井が生み出す開放的な空間が広がり、海と白い砂浜を連想させる、青と白を基調とした内装が目に入ります。青と白色の壁の塗装は、全て職人の手作業によるものです。青い壁の塗料にはわずかにシルバーを混ぜ、海中を泳ぐ小魚や水面の光を表現しました。白い壁には砂粒ほどの大きさの骨材を混ぜ、自然な風合いを出しています。海のすぐ近くにありながら窓を全てオープンにしなかった理由は、海の存在を感じつつも、テーブルの上に意識を向けて、食事を堪能してほしいという思いがあったためです。沖縄の食材とシチリア料理の出会いを、心ゆくまで楽しめる空間を用意しています。
料理長 松梨 智子
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映画界から料理界に移った異色の経歴を持ち、イタリア随一の料理学校「ルッカ・イタリア料理学院」を卒業。「リゾナーレ八ヶ岳」などでイタリアンシェフとしての経験を積み、「星のや沖縄」開業プロジェクトに参加。イタリア在住経験から沖縄とシチリア島の食材との親和性を感じ「琉球シチリアーナ」を考案。「星のや沖縄」にて星野リゾート初の女性料理長として就任した。地域の方とのコミュニケーションを大切に、沖縄に馴染む食材のさらなる魅力を探求している。
「琉球シチリアーナ 春」概要
期間:2021年3月15日~6月30日
時間:17:00~20:30最終入店
料金:1名 15,730円(税・サービス料込)*宿泊費別
予約:公式サイト([https://hoshinoya.com/okinawa/]{https://hoshinoya.com/okinawa/})にて受付
備考:仕入れ状況により食材・メニューが変更になる場合があります。
<最高水準のコロナ対策宣言>
YouTube動画 :
https://www.youtube.com/watch?v=WoO8ahNt9rk
【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
関連資料: [【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{https://drive.google.com/drive/folders/1VE_ZHeCzopebvZ3htCnqGYAdITPAQh9E}
星のや沖縄
沖縄の贅沢を集めた、海岸線に沿うリゾート。沖縄の史跡から発想を得た「グスクウォール」と、美しい自然海岸に囲まれた敷地に、色彩豊かな畑と庭、穏やかな海に臨むオーシャンフロントの客室が広がります。沖縄文化が馴染む空間で海を眺めて暮らす、グスクの居館です。
沖縄県中頭郡読谷村字儀間474/客室数100室
[https://hoshinoya.com]{https://hoshinoya.com}