『こども般若心経』表紙
心を軽くする「おまじない」
言葉の響きを味わうことが大事
心のモヤモヤに効くメッセージ
NHK「チコちゃんに叱られる!」でも取り上げられた「般若心経」。その現代語訳は、今、YouTubeなどでロックやヒーリング、関西弁などにも形を変えて読み継がれ、話題を呼んでいます。
この度、明治大学教授の齋藤孝先生による「般若心経」の現代語訳を公開。今を生き抜くために大切なメッセージを伝えます。
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『こども般若心経』表紙
齋藤孝こころの教室 こども般若心経
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■誰でもカンタンに唱えられる、心を軽くする「おまじない」
今から約2千年前に生まれた超有名なお経・般若心経。
漢字だらけで難しいことが書かれていると思うかもしれませんが、実はこれは心を軽くする「おまじない」なのです。何度も唱えて覚えたら、ドキドキするときや心配なとき、あのときああすればよかったと悔やんでしまうときなどに声に出してみましょう。
羯諦羯諦 ギャーテイギャーテイ
波羅羯諦 ハ ラギャーテイ
波羅僧羯諦 ハ ラ ソウギャーテイ
菩提薩婆訶 ボジソワカ
■不安に押しつぶされそうになったとき、「般若心経」が助けてくれる
これは大切な呪文、いわば「おまじない」のようなもの。「開けゴマ!」や「痛いの痛いの飛んでいけ!」は知っているでしょう。「悪霊退散!」と言って悪魔やお化けを蹴散らすのも、一種のおまじない。しかも、2千年以上受け継がれてきたとっておきのもの。
不安や憎しみ、嫉妬の心がふくらむと、それがお化けみたいになって、心を食い散らかしてしまいます。いつもの自分ではなくなってしまう。そんなときにこの「おまじない」を唱えると、この世の中の傷は治りますよ、この呪文の力を信じてやりましょう、というのが般若心経のメッセージなんです。心の中の不安が大きくなったとき、人をうらやむ気持ちが大きくなって嫉妬になりそうなとき。この呪文が助けてくれます。
■今を生き抜くために大切なことが、「般若心経」にある
1) 学校・友だち・将来のこと、「お経」を唱えるだけで心配ごとが軽くなる
2) 「悟り」の練習で勉強やスポーツに打ち込める
3) 「仏教」を理解して強くしなやかな心になる
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心を軽くする「おまじない」
「ぼくは子どものころから悟りというものに興味がありました。というのも、スポーツをしていて、『ここで決めないと』というような場面で、『お釈迦様なら緊張しないんじゃないか』。そう思ったのです。成功も失敗も、人間のつくった基準にすぎない。だから今に集中し、無心になること。無心になった状態が悟りです。」と著書の齋藤先生は語ります。
実際、さまざまな分野で活躍する人たちは、落ち着いていて、悟りの境地に達しているように見えることがあります。厳しい勝負の世界で戦いながらも、力んでいるわけではなく、ひたすらその世界に入り込み、楽しんでいる。それこそが最強の状態かもしれません。
人生にはいろいろなことが起こります。受験で緊張したり、失恋で落ち込んだりするかもしれません。そんなときこそ、般若心経を唱えてみてください。そして、鼻から息を吸って止め、ふーっと口から長く吐いてみましょう。モヤモヤした気持ちがふっと軽くなるはずです。
それにより、お子さんに自分の持っている力を発揮させ、イキイキさせることに役立つものだと思います。
■言葉の響きを味わうことが大事
有名なお経・般若心経を齋藤孝先生が超訳。不思議な言葉を声に出して味わいましょう。
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言葉の響きを味わうことが大事
■心のモヤモヤに効くメッセージ
「物事にとらわれない」という般若心経の考え方は、悩みや不安を軽くしてくれます。
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心のモヤモヤに効くメッセージ
■キーワードは「空(くう)」
「空」は般若心経を知るうえで欠かせないキーワードです。
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キーワードは「空(くう)」
■心が落ち着く呼吸法
般若心経を唱えるときに行いたい「呼吸法」も紹介。
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心が落ち着く呼吸法
■仏教の知識も身につく
一見難しく感じられる仏教の教えも、図解でやさしく解説します。
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仏教の知識も身につく
般若心経の教えは、ざわついた心を無にして、自分の内側に静けさを保つための「心の練習」です。練習を積み重ねると、習慣になります。この習慣は、必ずやみんなの支えになってくれることでしょう。
ぜひ、今のウィズコロナの時代を乗り切るためにも、お子さんやお孫さんと一緒に、心を軽くするおまじない「こども般若心経」を読んで、「心の練習」にチャレンジしてみてください。子どもだけでなく大人が読んでも面白いと好評です。
■著者について
齋藤孝(さいとう たかし)
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー作家、文化人として多くのメディアに登場。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『大人の語彙力大全』(KADOKAWA)、『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『知的な話し方が身につく 教養としての日本語』(リベラル社)など多数。著書発行部数は1,000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。
■本書について
タイトル:齋藤孝こころの教室 こども般若心経
著者 :齋藤孝
イラスト:伊藤ハムスター
定価 :1,500円(税別)
仕様 :B5変型判並製/72ページ
発行 :リベラル社
発売日 :2020年12月18日
齋藤孝こころの教室 こども般若心経 | 齋藤孝 著 | 書籍 | リベラル社
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