大阪府空室率TVI予測
「2021年関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅市場の見通し」および「2020年10月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2020年10月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2020年12月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2020-12-17/2rpg2w
■レポートの概要
(1)2021年関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅市場の見通し
大阪府
・大阪府は、コロナ禍前から需給ギャップの調整が始まっていたことから、コロナ禍の影響は軽微です。空室率TVIは2021年初旬をピークに改善に転じると考えられます。
・賃料指数は、当面上昇基調を維持すると考えられます。しかしながら感染再拡大により景気回復が遅れると、2021年中旬以降に下落基調に転ずる可能性があります。
京都府
・2021年もオンライン授業が継続されれば、京都府の需給ギャップは拡大傾向で推移すると考えられ、これに伴い京都府の空室率TVIも2021年は悪化傾向で推移すると考えられます。
・賃料指数は、流通市場では当面上昇基調で推移すると考えられます。しかしながら流通市場から脱落(宅建業者等に仲介を委託できなくなる)賃貸住宅が増加する可能性があり、これら脱落した物件では賃料下落が進む可能性があります。
兵庫県
・世帯数増加幅の縮小が賃貸住宅の着工数を下回っていることから、兵庫県の需給ギャップは僅かながら拡大傾向で推移することが予測されます。このため、2021年の空室率TVIは僅かながら悪化傾向で推移すると考えられます。
・賃料指数は、流通市場では当面上昇基調で推移すると考えられます。しかしながら感染再拡大により景気回復が遅れると、2021年中旬以降に下落基調に転ずる可能性があります。
愛知県
・世帯数増加幅の縮小幅が、着工数の縮小幅を上回っていることから、愛知県の需給ギャップは拡大傾向で推移しています。現在自動車産業はコロナ禍の影響を脱しつつありますが、今後も感染拡大による下振れリスクがあり、世帯数の増加幅が拡大に転ずるには時間を要する可能性があります。このため、2021年の空室率TVIは僅かながら悪化傾向で推移すると考えられます。
・賃料指数は、流通市場では当面上昇基調で推移すると考えられます。しかしながら感染再拡大により景気回復が遅れると、2021年中旬以降に下落基調に転ずる可能性があります。
静岡県
・供給の調整が進んでいたことから、静岡県の需給ギャップは2018年初旬から縮小傾向に転じ、コロナ禍の発生時にはほぼ横ばいで推移していました。2021年も需要である世帯数増加幅と賃貸住宅の供給は、ほぼ拮抗して推移することが予想されますので、静岡県の需給ギャップは引き続き横ばい傾向で推移すると考えられます。これに伴い空室率TVIも、2021年は横ばい傾向で推移すると考えられます。
福岡県
・福岡県においては需要である世帯数の拡大幅と供給である着工数のバランスが保たれていると考えられ、需給ギャップは2019年初旬からほぼ横ばい傾向で推移しています。コロナ禍の影響が少ないことから、2021年も需給ギャップは横ばい傾向で推移すると考えられます。これに伴い空室率TVIも横ばい傾向で推移すると考えられます。ただし、大学のオンライン授業継続により、住民票を移していない学生の流出が増加する可能性には留意が必要です。
・賃料指数は、当面増加傾向で推移すると考えられます。しかしながら感染再拡大により景気回復が遅れると、2021年中旬以降に下落基調に転ずる可能性があります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/240632/LL_img_240632_1.jpg
大阪府空室率TVI予測
(2)2020年10月期1都3県賃貸住宅指標
東京23区の2020年4月~9月の世帯数増加幅は前年同期比(2019年4月~9月)▲106.4%であり、世帯数が減少に転じました。これに対して供給調整が追いついていないため、高止まりしている東京23区のマンション系空室率TVIは、今後上昇基調に転ずると考えられます。
[東京都]
全域 23区 市部
空室率TVI(ポイント):13.29 13.47 13.52
募集期間(ヶ月) :2.68 2.69 2.66
更新確率(%) :40.88 41.33 42.61
中途解約確率(%) :40.59 39.86 36.40
[神奈川県]
空室率TVI(ポイント):17.19
募集期間(ヶ月) :3.25
更新確率(%) :35.41
中途解約確率(%) :50.38
[埼玉県]
空室率TVI(ポイント):16.27
募集期間(ヶ月) :3.41
更新確率(%) :38.58
中途解約確率(%) :49.10
[千葉県]
空室率TVI(ポイント):14.50
募集期間(ヶ月) :4.36
更新確率(%) :44.33
中途解約確率(%) :45.22
分析:株式会社タス
(3)2020年10月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
例年より学生の流入が少ない京都府のアパート系空室率TVI、自動車産業がコロナ禍の影響を受けた愛知県の空室率TVIが上昇基調で推移しています。
[大阪府]
空室率TVI(ポイント):9.22
募集期間(ヶ月) :4.95
更新確率(%) :39.35
中途解約確率(%) :48.38
[京都府]
空室率TVI(ポイント):13.24
募集期間(ヶ月) :5.34
更新確率(%) :35.91
中途解約確率(%) :52.02
[兵庫県]
空室率TVI(ポイント):12.87
募集期間(ヶ月) :6.12
更新確率(%) :48.35
中途解約確率(%) :39.51
[愛知県]
空室率TVI(ポイント):16.56
募集期間(ヶ月) :6.12
更新確率(%) :40.82
中途解約確率(%) :48.17
[静岡県]
空室率TVI(ポイント):24.18
募集期間(ヶ月) :8.16
更新確率(%) :48.40
中途解約確率(%) :40.39
[福岡県]
空室率TVI(ポイント):10.38
募集期間(ヶ月) :5.10
更新確率(%) :48.89
中途解約確率(%) :39.56
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2020年12月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2020-12-17/2rpg2w
過去のレポートについてはこちらをご覧ください。
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■株式会社タスについて
株式会社タスは、不動産に係る専門情報を誰でも簡単に扱えることを目指すトヨタ自動車グループのイノベーションカンパニーです。トヨタ自動車、豊田通商、朝日航洋、三友システムアプレイザルの4社の出資で2000年に設立された不動産テックの老舗ともいうべき会社です。
日本で初めて、Webベースの不動産評価サービスを開始したTAS-MAPや、ビックデータを活用した不動産市場分析サービスのほか、お客様のご要望に応じて個別に分析を行うカスタム分析のサービスも提供しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
Web : https://corporate.tas-japan.com/