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富士フイルム株式会社(社長: 助野 健児)は、双眼鏡に、光の透過率を高める独自レンズコーティング「SUPER EBC FUJINON」マルチコートにより明るくクリアな視界を実現する「FUJINON HYPER-CLARITY」シリーズを新たにラインアップします。今回、同シリーズの製品として、大口径レンズを搭載した「FUJINON HYPER-CLARITY HC8x42」(以下、「HC8x42」)と「FUJINON HYPER-CLARITY HC10x42」(以下、「HC10x42」)の2機種を2020年11月より発売します。「HC8x42」は8倍、「HC10x42」は10倍の倍率を備え、いずれの製品もバードウォッチングや星空観察などアウトドアでの動物・自然観察に最適な双眼鏡です。
なお、「HC8x42」と「HC10x42」は、「2020年度グッドデザイン賞」において、特に高い評価を得た100製品に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」に選定されています。
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双眼鏡は、動物・自然観察やスポーツ観戦、国境警備など幅広い用途で使用されています。富士フイルムは、1947年に初めて「FUJINON」ブランドの双眼鏡を発売して以来、高い光学性能が求められる、警備・監視用途の業務用双眼鏡を中心に開発・販売してきました。また、業務用双眼鏡で培った光学・機械設計技術を民生用双眼鏡の開発にも応用。世界最高*1±6°の補正角*2を実現する防振双眼鏡など、イノベーティブな製品を提供しています。
今回発売する「HC8x42」と「HC10x42」は、携帯性に優れたコンパクトなダハプリズム*3タイプの双眼鏡です。有効径*442mmの大口径レンズにより高い集光力を発揮。デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズなどで採用している、独自のレンズコーティング「SUPER EBC FUJINON」マルチコートをすべてのレンズ・プリズム透過面に施すことで光の透過率を向上させ、明るい視界を提供します。さらに、EDレンズにより色収差を効果的に抑制し、高い解像力と優れたコントラストを実現。野生動物や大自然の美しさをありのままにとらえることができます。
「HC8x42」と「HC10x42」は、滑りにくいエラストマー素材*5や握りやすいボディ形状を採用することで、優れた操作性を実現します。また、接眼部のアイカップにアルマイト加工を施した切削アルミニウムを用いるなど、金属の質感を生かした高品位なデザインを追求しました。このほか、堅牢性・軽量性に優れるマグネシウム合金製のボディフレームと防水・防曇構造を備えているため、アウトドアでの環境下でも安心してご使用いただけます。
当社は、長年培った光学技術や精密加工・組立技術を生かし、放送用レンズをはじめ、監視カメラ、プロジェクター、双眼鏡など幅広い製品の開発に取り組んでいます。今後も、画期的な製品を開発・提供し続けることで、多様な市場ニーズに応えていきます。
*1 電子式ジャイロセンサーによる防振機能を搭載した双眼鏡として。2020年10月1日時点。当社調べ。
*2 補正できる揺れの角度。
*3 光軸を一直線に設計できるプリズム。
*4 レンズに入射する光束の直径。
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