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第三十一回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 史上初のオンライン入賞作品発表会を10月1日に実施応募195万句から文部科学大臣賞をはじめ入賞2,000作品が決定!【文部科学大臣賞】神奈川県藤沢市 河本 朋広さん(49歳) 【金子兜太賞】千葉県松戸市 小林 花菜さん(11歳)



文部科学大臣賞受賞作品が掲載された「お~いお茶」


オンライン入賞作品発表会「審査員のQ&Aコーナー」


河本 朋広さん


小林 花菜さん

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、入賞作品を商品パッケージに掲載して発表する「第三十一回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」入賞作品2,000句を決定いたしました。



応募句数1,954,888句の中から、最高位の文部科学大臣賞に選ばれたのは、神奈川県藤沢市の河本 朋広さん(49歳)の作品「天花粉いのちひとつをくすぐれり」です。

また前回より開設した金子兜太賞には、千葉県松戸市の小林 花菜さん(11歳)の作品「目に象が乗っているのかねむすぎる」に決定いたしました。

そして、今回はコロナ禍の状況により、例年開催しておりました表彰式を取りやめ、Youtube Liveによるオンライン入賞作品発表会を10月1日 12:30~13:30に開催いたしました。文部科学大臣賞、金子兜太賞、各部門大賞など上位入賞作品をはじめ、全入賞者2,000名の発表のほか、いとうせいこう氏、夏井いつき氏、宮部みゆき氏が一般の方からの質問に答えるQ&Aコーナーを設け、応募者以外も楽しめるプログラムとしました。また配信内容はアーカイブとしてYouTubeに残し、いつでも視聴が可能となります。

視聴はこちらから ( https://www.itoen-shinhaiku.jp/ )



さらに、今回より新設した新部門「新俳句フォトの部」には、4,677作品のご応募をいただきましたが、大賞には茨城県ひたちなか市の鳴井 柚紀さん(25歳)が選ばれました。Twitter上での俳句と画像の募集という、これまでとは異なる募集内容でしたが、新俳句の主旨でもある「心の風景をかきとめよう」を多面的に表現したユニークな作品を多数ご応募いただきました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_1.jpg

文部科学大臣賞受賞作品が掲載された「お~いお茶」



画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_2.png

オンライン入賞作品発表会「審査員のQ&Aコーナー」





■文部科学大臣賞

賞金:50万円

賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集[自由語り]



天花粉いのちひとつをくすぐれり

河本 朋広(かわもと ともひろ)さん 49歳 神奈川県藤沢市



(選評)

湯上りの赤ん坊の体を拭き、天花粉をまぶして裸ん坊の体をこすってやると、くすぐったがってキャッキャッと笑います。その柔らかい手ごたえを、いのちひとつをくすぐると捉えたのです。赤ん坊の肌ざわりが、いのちの体感としてこころよく伝わって来ます。「いのちひとつ」に、かけがえのないものの大切さの思いがこめられているようでもありますね。



【作者コメント】

河本さんが俳句を初めて作ったのは、出身地である松山市の小学校の時。それ以降創作していなかったが、10年前に初めて新俳句大賞に応募。その時は佳作特別賞を受賞されました。

今回の受賞作品は、現在小学生6年生の息子さんが、低学年の頃、風呂上がりに「天花粉してえ」と寄ってきて、パフをくすぐったがる無邪気な様子を表現しましたが、一方で「この命を守らねば」という親としての使命感を感じた事も「くすぐれり」という言葉で表現されたそうです。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_3.jpg

河本 朋広さん





■金子兜太賞 賞金:20万円

賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集[自由語り]



目に象が乗っているのかねむすぎる

小林 花菜(こばやし はな)さん 11歳 千葉県松戸市



(選評)

春の昼下りの教室。お弁当も食べてしまって、先生のお話もだんだん単調に聞こえてくる頃です。ついうとうととまぶたが下がって来る。これではいけないと懸命に目を開けていようとしても、目に象が乗っかっているかのように重くなってきて、ねむくなるばかりです。「目に象が乗っているのか」という喩え方が、どうしようもない眠たさをうまく捉えています。



【作者コメント】

HIPHOPダンスに熱中で、ファンタジー系小説を月に2冊ほど読んでいるという小林さん。投句は、授業で俳句を作ったのがきっかけですが、もともと短歌も好きで作っていたことがベースにあるようです。

5時間目の授業で俳句をつくることになり、昼食後という事もあり、とても眠くて、まるでまぶたに象が乗っているかのように重く、勝手に目を閉じてしまう状況を俳句にしたそうです。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_4.jpg

小林 花菜さん





■大賞

賞金:20万円

賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集「自由語り」



【小学生の部(幼児含む)】 応募総数536,744句

寒い夜コペルニクスをつかみとる

永井 稜大(ながい りょうた)さん 12歳 大阪府八尾市



(選評)

寒い冬の夜です。コペルニクスは星座の発見者の名前で、蟹座ともいわれる星座の別名です。寒いと空気が澄んで星座がよく見えて来ますね。コペルニクス星座が、もうつかみとれんばかりの位置に鮮やかに輝いています。思わず手を伸ばしてつかみとってしまおうとしたのでしょう。でもその手は空をつかむばかりなのですが、そんな気分にさせられるほど素晴らしい冬の夜空です。



【中学生の部】 応募総数460,049句

鳳仙花誰も私を見ていない

河野 由奈(かわの ゆな)さん 13歳 兵庫県加古川市



(選評)

鳳仙花は、「つまべに」「つまくれない」の名もある赤い秋の草花です。その別名の通り、どこかあでやかな感じもするほどの美しさなのですが、小ぶりの花のせいか、道の辺に咲いているとつい見過ごしてしまい勝ちです。「誰も私を見ていない」とは、ちょっとすねた感じでしょうか。そこがまたこの花の愛らしさともいえます。



【高校生の部】 応募総数794,242句

冬の空誰もいないけど誰かいる

森 ばお(もり ばお)さん 15歳 愛知県安城市



(選評)

冬の空は、青く冷たそうでかぎりなく美しい。晴れた日はことにがらんとしていて、誰もいないはずなのに、たしかに誰かいるような気配がして来ます。おそらく作者は、そこに詩につながるような、緊張感のある感動を覚えたのではないでしょうか。「誰もいないけど誰かいる」とは、詩のことばが、間近に聞こえて来ている感じですね。



【一般の部A(40歳未満)】 応募総数47,699句

真っ白な自由があって入道雲

永田 真里奈(ながた まりな)さん 28歳 岐阜県岐阜市



(選評)

入道雲は夏空の雲。夏空はおおらかで躍動的な活気があります。どこまでも青く広がる空に、入道雲がもくもくと湧いてきました。空はなにひとつさえぎるもののない青空、それを「真っ白な自由」と喩えたのです。そうなると入道雲まで、腕をまくり力瘤をあらわに見せて登場してくるような気さえしてきますね。どうぞ存分にと言いたいほど、「真っ白な自由」が効いています。



【一般の部B(40歳以上)】 応募総数77,537句

夕立や象を洗いてまたたく間

池田 志保子(いけだ しほこ)さん 58歳 神奈川県横浜市



(選評)

夕立は、夏の強い日差しで発生する入道雲などから、にわかに降ってくる局地的な大雨です。象は大きな図体ながらいつもほこりっぽい感じなので、激しい夕立は背や体をまたたく間に洗い流してくれます。象にしてみればシャワーを浴びたような爽快感でしょう。巨大な象の体があっと言う間に洗い流されるのは、見ていても気持ちがいい。下五の「またたく間」が、スピード感もあって見事ですね。



【英語俳句の部】 応募総数33,940句

a jellyfish plays jazz

piano trumpet contrabass and vocal

all alone

(訳)クラゲがやるのはジャズ/

ピアノ、トランペット、ベースにボーカル/

すべて独りで

木村 優那(きむら ゆうな)さん 14歳 北海道北広島市



(選評)

クラゲの鳴き声を一度も耳にしたことがない。けれど「クラゲが演奏する」と言われてみれば、深くうなずく。常に波といっしょに動き、身体の隅々までが音波を具現しているようだ。もし、たとえるなら、どんなジャンルの音楽か? 作者は観察してジャズだろうと閃き、実感をつかんだ。しかもクラゲジャズは、全部のパートを一匹だけのワンマンバンドが奏でる。そんなクラゲの離れわざを、英語の一句に表わしたのも、また離れわざと言える。



【新俳句フォトの部】 応募総数4,677句

レモンかむ母の助言を裏切って

鳴井 柚紀(なるい ゆうき)さん 25歳 茨城県ひたちなか市



(選評)

俳句も写真も素直で爽やかだった。それぞれにレモンがあるが、この場合、まったく無理なく自然で美しかった。のびのびとした表現が生れて「新俳句フォト」の出発にふさわしい。



画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_5.jpg

新俳句フォトの部 大賞作品



※ 各受賞者の年齢はすべて応募時のものです





■第三十一回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 応募要項

●応募部門(7部門)

「小学生の部(幼児含む)」「中学生の部」「高校生の部」

「一般の部A(40歳未満)」「一般の部B(40歳以上)」「英語俳句の部」

「新俳句フォトの部」

※以下の要項については他部門と一部異なるため、別途表記



●募集要項(新俳句フォトの部以外)



●主催

伊藤園新俳句大賞実行委員会



●応募方法

ハガキ、FAX(A4サイズ)、インターネットのいずれかの方法で、日本語、英語を合わせてお一人様6句までご応募いただけます。「応募部門と作品」「郵便番号」「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」「Eメールアドレス」「句会・学校名・サークル名(所属している場合のみ)」を明記してご応募ください。



●応募宛先

ハガキ : 〒102-8553 東京都千代田区紀尾井町3-23

「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」係

FAX : 03-3263-5668

インターネット: https://www.itoen-shinhaiku.jp



●応募締切

2020年2月29日(土) 当日消印/送信有効



●賞(入賞2,000名様、入選5,000名様 合計7,000名様)

入賞:日本語俳句より文部科学大臣賞1名様(賞金50万円と副賞)、金子兜太賞1名様(賞金20万円と副賞)、各部門より大賞1名様・計7名様(賞金20万円と副賞)、優秀賞47名様、審査員賞11名様、後援団体賞10名様、都道府県賞240名様、佳作特別賞1,687名様の合計2,004名様の作品を「お~いお茶」のパッケージに掲載いたします。

入選(佳作):部門問わず5,000名様に、入賞入選者7,000名様の作品が掲載された作品集『自由語り』を進呈いたします。



●審査員(50音順、敬称略)

日本語俳句:浅井愼平(写真家)、安西篤(俳人)、

いとうせいこう(作家・クリエイター)、金田一秀穂(日本語学者)、

黒田杏子(俳人)、夏井いつき(俳人)、宮部みゆき(作家)、

村治佳織(ギタリスト)、吉行和子(女優)

英語俳句 :アーサー・ビナード(詩人)、星野恒彦(俳人)



●発表

伊藤園ホームページなどにて上位入賞作品2,000句を2020年10月1日に発表。また、応募者には審査結果を10月上旬頃に郵送またはメールにて通知いたします。なお、入賞作品2,000句を2020年秋より「お~いお茶」シリーズのパッケージに順次掲載いたします。



※募集要項は応募当時のものですが、今回コロナウイルス感染拡大の影響により発表を延期としたため、「発表」については延期後の日程を入れております。





■募集要項(新俳句フォトの部)

●応募期間

第1回:2019年11月3日(日)~2019年12月8日(日)

第2回:2019年12月9日(月)~2020年1月19日(日)

第3回:2020年1月20日(月)~2020年2月29日(土)

※各回、締切後に月間賞5作品を決定し、発表

※受賞者には入賞通知がダイレクトメッセージで届きます。



●応募方法

・Twitterで伊藤園新俳句大賞公式アカウント( https://twitter.com/itoen_newhaiku )をフォロー

・ご自身の写真と俳句(すべて未発表に限る)を「#新俳句フォト #おーいお茶」のハッシュタグをつけて投稿する



●応募資格

・本キャンペーンの実施要項全てに同意された個人の方

・Twitterのアカウントをお持ちの方

※18歳未満の場合は保護者の同意を得た上でご応募



●賞

新俳句フォト賞:各回5名 計15名様 「お~いお茶」1ケース



<新俳句フォト賞に選ばれた15作品の中から以下の賞を選出>

大賞 :1名様賞金20万円と副賞

優秀賞:3名様賞金5万円と副賞



●審査員(50音順、敬称略)

浅井愼平(写真家)



※詳細は伊藤園新俳句大賞ホームページ( https://itoen-shinhaiku.jp )をご参照下さい。





<参考資料>

■伊藤園お~いお茶新俳句大賞について

俳句は、独自の細かい約束ごと(季語、定型など)が重んじられます。しかし、この約束ごとを満たさなくても素晴らしい句はたくさんあります。約束ごとにとらわれない表現は初心者が取り組みやすいと同時に、ベテランと同じ土俵で「表現力」を競い合うことが出来ます。「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」は、創作上の制限をできるだけ省き、五・七・五のリズムで自由に表現することが可能です。

一方、伊藤園の「お~いお茶」は、全国で多くの方々に愛飲されており、そのパッケージは、メディアとしても活用できます。1989(平成元)年に誕生した「お~いお茶」は、いつでもどこでもおいしい緑茶を飲んでいただこうと開発した伊藤園の日本茶飲料ブランドであり、創作上の制限を設けない「新俳句」は「お~いお茶」にふさわしいものだと考えました。短文表現の発表の場として、自社製品のパッケージを開放することは現代にマッチした新しい文化活動であると考えております。

第一回に41,373句であった応募作品数は、今回で累計応募総数が約3,765万句になりました。

最近では、俳句を取り上げたテレビ番組が人気になるなど、これまで俳句との接点が少なかった中高生や、若い世代の俳句への関心が高まっているほか、教育現場でも日本文化の継承として俳句創作が定着しつつあります。第三十一回は、国内の小学校1,000校、中学校914校、高校1,078校、海外団体校合わせて3,036校からご応募を頂きました。ちなみに、全国の高校のうち、5校に1校以上の学校が新俳句大賞に取り組んでいただいていることになります。



画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/228760/LL_img_228760_6.jpeg

伊藤園お~いお茶新俳句大賞 応募推移

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