真皮の線維芽細胞における「オキシトシン受容体」の発現量の変化(1)
真皮の線維芽細胞における「オキシトシン受容体」の発現量の変化 グラフ(1)
真皮の線維芽細胞における「コルチゾール再活性化酵素」の発現量の変化(2)
真皮の線維芽細胞における「コルチゾール再活性化酵素」の発現量の変化 グラフ(2)
【研究背景】
・スキンケアにより変化する心理状態と肌状態の関係性に着目
ノエビアグループでは、スキンケアによってもたらされるストレス緩和や心地よさ、幸福感といった化粧品の“感性価値”について研究し、ストレスホルモン「コルチゾール」は「コルチゾール再活性化酵素」を介して老化を引き起こす一方、幸せホルモン「オキシトシン」は「オキシトシン受容体」を介して肌の老化を抑えることを明らかにしてきました。しかし、ストレス老化を促進する「コルチゾール」と老化を抑制する「オキシトシン」の肌老化における関係性は明らかになっていませんでした。今回の研究では、スキンケアによって変化する心理状態と肌状態の関係性に着目し、この2つのホルモンが老化を制御するメカニズムについて研究を行いました。
【研究成果】
1. 真皮の線維芽細胞における「オキシトシン受容体」の発現量の変化
「コルチゾール」及び「コルチゾール再活性化酵素」による「オキシトシン受容体」抑制作用を調べました。その結果、「コルチゾール」及び「コルチゾール再活性化酵素」によって「オキシトシン受容体」が減少し、「オキシトシン」の作用を抑制することが分かりました。これにより、「コルチゾール」が多いと「オキシトシン」の作用が抑えられ、老化を促進するはたらきがあることを明らかにしました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/225692/LL_img_225692_1.jpg
真皮の線維芽細胞における「オキシトシン受容体」の発現量の変化(1)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/225692/LL_img_225692_2.jpg
真皮の線維芽細胞における「オキシトシン受容体」の発現量の変化 グラフ(1)
2. 真皮の線維芽細胞における「コルチゾール再活性化酵素」の発現量の変化
「オキシトシン」及び「オキシトシン受容体」による「コルチゾール再活性化酵素」抑制作用を調べました。その結果、「オキシトシン」及び「オキシトシン受容体」によって「コルチゾール再活性化酵素」が減少し、「コルチゾール」の作用を抑制することが分かりました。これにより、「オキシトシン」が多いと「コルチゾール」の活性化が抑えられ、より抗老化作用が高まることを明らかにしました。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/225692/LL_img_225692_3.jpg
真皮の線維芽細胞における「コルチゾール再活性化酵素」の発現量の変化(2)
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/225692/LL_img_225692_4.jpg
真皮の線維芽細胞における「コルチゾール再活性化酵素」の発現量の変化 グラフ(2)
【今後の展開】
今回の研究によりストレスホルモンの「コルチゾール」と幸せホルモンの「オキシトシン」が互いに制御することで肌の老化に影響を与えていることが分かりました。これにより、スキンケアによる幸せな気持ちがストレス老化を防ぎ、肌を美しくする可能性が示唆されました。研究成果を今後の化粧品の開発へ応用する予定です。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/225692/LL_img_225692_5.jpg
幸せな気持ちによって高まるアンチエイジング効果