新型コロナウイルスの都内での感染者数が再び増加したことで、コロナに感染しないための「予防医学」が注目を集めています。
そんな中、昭和大学医学部客員教授で、予防医学・東洋医学に精通した医師でもある山本竜隆博士の著書(石部晃子氏との共著)『漢方のプロが教える 最高の体調をつくる食事術』(アスコム)が発売になりました。
この本の中から、コロナを予防する体づくりについて解説します。
自分のくらしと自然のリズムをリンクさせる
山本博士は、免疫力を高めるには自然のリズムに合った生活を心がけることが先決と話します。「例えば、朝起きたら太陽の光を浴びるよう心がける。近所のできるだけ緑の多い道、例えば芝生や砂浜などをお散歩するのがいいかもしれません。朝日が体の活動を活発化させ、免疫システムも活性化します」
また季節も重要で、夏ならではの習慣もあるとのこと。
「夏は日が長いので、睡眠はやや短めでも大丈夫です。もちろんしっかり眠ることは大事なのですが、ダラダラ長く眠るとかえって体のリズムが狂い免疫システムにも影響が出ます。逆に冬場は長めに睡眠を取ってもいいのです」
自分にあった食材えらびこそが免疫力を整える
さらに重要なのが「食」とのこと。人の体は食べたものでできているからです。
まずは、夏が旬のものを選んで食べることです。
「最近は一年中、季節に関係なくスーパーに食材が並ぶので旬を感じにくくなっています。
しかし、その季節の旬の食材が一番体にいいのは、いつの時代も変わりません」
例えば、トマト。露地ものは6~8月に収穫される夏野菜で「清熱解毒(せいねつげどく)」といって、余分な熱を冷まし、有害物を解毒し血液を浄化する作用があるとされています。
まさに、夏にぴったりの食べ物ですが、すべての人にいい訳ではありません。
次に考えるべきは、自分に合ったものを食べるということです。
元々、体が冷える体質の人は、夏でもあまり体を冷やす食べ物はおススメできません。トマト以外の夏野菜がおススメです。代表的なものが、かぼちゃ。最近は、ハロウィンなどの影響なのか、秋~冬にかけてのイメージが強いようですが、収穫のピークは夏なのです。胃腸の冷えを改善し、夏バテ防止に効果的です。
まずは、自分の体質を把握し、それに合った食べ物を選ぶことが体質を改善し、免疫力を整え、夏のコロナを予防することにつながります。
山本博士が作成した、自分の体質を知るためのチェックリストが先述した書籍に掲載されています。170以上の品目リストから、自分に合った旬の食材が分かるようにもなっています。
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